中国で使う滴滴出行(ライドシェア)

はじめに

コロナ中にあった各国の入国規制が明けてからいくつかの国に行きました。コロナ前の旅行とくらべて、どの国でも移動が格段に楽になりました。ライドシェアのおかげです。スマホから簡単に予約でき、しかも地元民価格で乗ることができます。地元の言葉ができなくても問題なく使えます。
コロナ前は、海外でタクシーに乗るのにはちょっと勇気が必要でした。タクシードライバーと行先などのコミュニケーションを取るのも一苦労でしたし、いったいいくらになるのか、ぼられるのではないかなどの不安もありました。ライドシェアはそういう厄介ごとがほぼありません。
どの国もローカルなライドシェア会社がありますが、中国は滴滴出行が良く普及しています。

滴滴アプリ?

ライドシェアを使うにはインターネットにつながるスマホが必須です。
そしてスマホにアプリを落としておく必要があります。が、アリペイのアプリをすでに持っているのなら滴滴出行アプリを落とす必要はありません。なぜならアリペイのアプリの中にすでに入っているからです。アプリ内のアプリで、ミニアプリと呼ばれているそうです。
アリペイを開くと、いろんなメニューのアイコンが画面に出てきます。その中に滴滴出行のアイコンもあるはずです。これをクリックすると滴滴出行の画面が出てきます。

使い方

アプリの画面に行先を入力(現在地=出発地はすでに表示されているはずです)するといくつかの選択肢が値段と一緒に出てきます。その中から好きなものを選んで待つだけです。それぞれの選択肢の意味は、なぜか日本の総務省が説明してくれています。

やってくるのは普通の乗用車です。車が着くとおたがいを確認する作業があります。こちら側は配車された車のナンバーが予約どおりか確認します。先方はこちらが予約した当人かどうかをこちらの電話番号下4桁で確認します(こちらの名前などは共有されません)。なので、少なくともアリペイに登録した電話番号の下4桁を中国語でどう言うかはあらかじめ調べておくとよいでしょう。
目的地に着いたら、お礼を言って降りておしまい。支払はアリペイアプリ内で完了していますので現金をやりとりする必要はありません。

使ってみて

西安に滞在していた時の移動は、ほとんど地下鉄と滴滴でした。なにより速いですし、寒い中ほこりっぽいバス停でバスを待ったり長い距離を歩いたりする必要もありません。滴滴の移動は日本のタクシーと比べるとても安く、15分程度乗って日本円でだいたい200円ぐらいでした。
早朝にも深夜にも、もちろん日中にも滴滴を使っていましたが、どの時間帯でも5分待たずに配車が完了しました。
街中と同様、ドライバーさんは英語はできません。おしゃべりなドライバーさんもいて、外国人と分かると翻訳アプリで果敢に話しかけてきたりします。一度だけ、乗ってすぐどこの国から来たのかと英語で聞かれたことがありました。雰囲気で中国人ではないと分かるのでしょう。日本人が中国でタクシー乗車拒否に遭ったニュースを聞いた後だったので、適当にごまかして乗り切りました。
基本的に安全運転です。シートベルトはもちろん(乗るとベルトつけてと催促されたりもしました)、飛ばしすぎることもありません。遠回りすることもありません、というかナビ通りに走ってくれます。
車歴の新しい車が多かったです。外装に傷もなく、車内もきれいに保たれていました。たばこの臭いもありません。面白かったのは、EVの普及ぶりでした。ニュースで聞く通りでした。中国国内製のEVが大半でしたが、時々ドイツ車のEVに乗ることもありました。EVでない車は、スバルのガソリン車に一回乗っただけでした。

おわりに

滴滴のおかげで、西安市内のやや不便な場所にあるお寺などに行くことができました。行動範囲が広がりました。よかったです。

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