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【国際プロレス③】鶴見五郎が丸坊主に!敗者髪切りデスマッチ!

これは事件と言わずして何と言おうか。昭和54年11月7日、青森・弘前市体育館で行なわれた鶴見五郎対稲妻二郎の「ヘア・ベンド・マッチ(敗者髪切りマッチ)」である。この発端となったのは、さかのぼること1カ月前、10月3日の青森・黒石市中央スポーツ館(メインはラッシャー木村対ジョールダックのIWA世界ヘビー戦)で会場入りした際に自身のカードが組まれていなかったことに激怒。吉原社長に抗議したがこれを制したのが稲妻だった。これをきっかけとして、両者による敗者髪切りマッチが実現する運びとなるのだが、まずはこの会場外に貼られた公式文書を読んでいただきたい。

会場に貼られた手書きの文書。わかりやすい見解に。

 つまり、この試合、もし鶴見が勝てば国プロからの脱退が認められ、
敗れた場合、頭を坊主にして、所属選手としてやり直すもの。

試合は予想通り場外戦が中心となる。

 レフェリーにラッシャー木村。国際の所属選手がずらりとセコンドに取り囲む。鶴見側には上田馬之助もセコンドに加わり、場外戦で鶴見に加勢。

このシリーズ参戦中の上田も加勢。鶴見とは共闘の意志を見せていく。
鶴見も国際側のセコンドである寺西に一撃を食らわせる。
思わず、寺西も悶絶。背後からは上田も加勢。

 そしてラッシャー木村のレフェリングもこの試合のもう一つの興味となるところ。こちらの写真をご覧いただきたい。
 さらに、上田以外にも鶴見に加勢する、第3の男の存在にもご注目していただきたい。そして試合後、暴れる鶴見に理容師までもが…。

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