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Maker Faire Kyoto 2024 に行ってきた

4/28、Maker Faire Kyoto 2024の2日目に参加してきました。
会場の雰囲気、私(大学4年生、専門:サウンドデザイン)が特に印象に残った展示を紹介します。

Maker Faire Kyoto 2024については、以下をお読みください。

会場の雰囲気など

アクセス方法:新祝園駅・祝園駅からバスで向かいます。奈良交通の他に、精華くるりんバスという100円で乗れるバスがあるので、時間が合えばそちらで行くこともできます。

来場者:子供連れや男性の複数人グループが多い印象です。2日目の10時(会場時間)から参加しましたが、13時ごろから来場者が増え、歩くのが少し大変になった印象です。(ベビーカーは少し大変かも)

昼食:飲食ブースがあり、机と椅子が用意されています。会場周辺の4つの飲食店が出店されており、飲み物、お弁当、おにぎり、パンなどが販売されています。持ち込みもOKで、ここで食事をすることができます。

印象に残った展示

以下では、私が見れた範囲で印象に残った展示を紹介します。
順番に意味はないので、ぜひ最後までサラッとでも良いので目を通してください!

e-lamp

心を、光で、可視化する。
ドキドキに合わせて光るイヤリング型デバイス
e-lamp.はフォトリフレクタが搭載されたパルスセンサを使用し、
緑色のLEDに皮膚(耳たぶ)を当てることで
血管の拡大収縮から心臓の脈動を推定します。
推定した脈の変動(ドキドキ)に合わせて
LEDがピカピカ光るように設計しています。

HP

<感想>
 個人的に1年ほど前から、Xで出展者の山本愛優美さんのe-lampに関するポストを見た時からずっと追っていたプロダクトです。
 実際に耳に付けさせていただのですが、全く痛くなく、私の鼓動に合わせて青く点滅し始めました。山本さんから「少しドキドキしてますね!」と言っていただき、さらにテンションが上がりました笑
 心を可視化することで生まれる新しいコミュニケーションは、どれも楽しそうな様子が想像できます。


SPIRO MAKER

物理的なツマミやスライダーを使ってオリジナルの図形を生成し、それをペンプロッターを使ってポストカードに描画する体験型の作品です。今回はソフトウェアやコントローラーを改良した新しいバージョンを展示します。その他にも、気軽に持ち運べるイルミネーションとして制作した単三電池1本で駆動できる4×4×4のLEDキューブや、出力可変の実験用電源を自作するために卓上小型CNCを使って制作した切削基板も展示します。

Maker Faire Kyoto 2024 出展者紹介

<感想>
 以前は図面を描く道具として使われていた機械が、今はアートを作る機械として活躍している面白さを感じました。そして何より、この機械が書く文字のフォントがとても可愛らしい。
 他にも柿の木を数年かけて乾燥させ、削って作った5角形のペンも展示されていました。これの設計図や計算式のノートを見せていただいただきながら、この形に辿り着くまでの苦労をとても楽しそうにお話ししていただきました。最近の目標としてる「楽しみながら探求することの素晴らしさ」改めて実感しました。

作らせていただいたカード 
3つの変数を調節して図形を作り、紙とペンの色を決めることができます


オニギリーゼンツ/ました。

「チャラいチョリソーのチャラそーくん」と「チョロいチュロスのチョロすさん」が会話したり、「舐めよう」としたら「ナメンナヨ!」と叫ぶヤンキーのキャンディの「ペロペロヤンキーくん」や、毒舌を吐くめちゃくちゃ腹黒いクロワッサンの「腹黒和さん」など、たくさんの「スナックトイ」たちで遊べます。ダジャレと絡ませた豊かな作品たちに加えそれぞれの「アメコミ取説」やロゴ、CMなど「トータルクリエイション」にご注目!

Maker Faire Kyoto 2024 出展者紹介

<感想>
 何よりも、展示物を紹介する時の出展者ました。さんがとにかく楽しそう!おもちゃをしゃべらせる準備している間に、ました。さん自身がその声をモノマネしてくれました笑
 また、展示のためのロゴやシートのデザインも行われている、とのこと。展示物はともかく、ました。さんも可愛らしく、愛おしい展示物でした。


ニューサイセン/荻窪三万円

テクノロジーと伝統を融合させた革新的な賽銭箱です。スマートフォンを「投げる」動作により、賽銭箱でデジタル決済を実現します。実際にお金を投げ入れる伝統的な行為を象徴し、現代のキャッシュレス社会に適応させる伝統と革新の融合により、祈りの体験を新たな次元に引き上げます。

Maker Faire Kyoto 2024 出展者紹介

<感想>
 荷物が重いことがとにかく苦手な私は最近、小銭を持つことすら嫌になっており、フラット寄った神社で小銭がなく連れに借りることもしばしば….。そんな私にドンピシャだったこの展示物。何より「お賽銭を投げる」の"投げる"を残しているところに感銘を受けました。
 キャッシュレス決済は現金でお金を払うよりも「お金を"使う"」感覚が少ないと思いますが、それはお賽銭だってそう。これをスマホを"投げる"ことで決済ができるシステムにすることで「お賽銭を"投げる行為"」を残しています。
 素晴らしい、素晴らしい…。スーパーのレジもスマホを投げることで決済すると少しでも「お金を”使う”」感覚が得られるのかな?とも思ってみたり。


BonsaIoT(九州大学)

私達は日本の伝統文化である盆栽と最新のテクノロジーを掛け合わせ、盆栽の魅力を拡張し、より多くの人が愉しむ為のデバイス「BonsaIoT」を開発中です。BonsaIoTでは、新規盆栽愛好家にとって最大の参入障壁であり、職人技とも言われる水やり技術を見える化・再現する機能と、自動3D成育記録の機能を実装しています。今回は現時点での僕らのBonsaIoTを展示し、皆さんのアイデアを吸収したいと考えております。

Maker Faire Kyoto 2024 出展者紹介

<感想>
 盆栽という経験やセンスが必要なものを数値化することで分析可能にした展示。最近、文化を計測することについて学んでいるのもあり、とても面白く感じました。
 数値化できない素晴らしさもあるのはもちろんだと思います。一方で、私たちの世代はそれらを次の世代に伝えていく役目を担っているような気もします。しかし、盆栽を他人に伝えられるようになるまでに習得する時間もお金も(興味も)ないのが事実。それを数字に置き換え分析可能にすることで再現性を持たせることは、私たちなりの継承なのではないか、と考えます。

個人的なまとめ

・自分も楽しく探求していこうと思った!
・思いついたことをすぐにプロトタイピングできる技術が欲しい!
・今度は誰かと意見を交換しながら見たい!


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