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土門拳記念館へゆく

 連休最終日の今日、私はふと日常を抜け出して、カタルシスの旅に出た。

 其処は、土門拳記念館である。

土門拳記念館の入り口

 重い鉄の扉を開いて非日常の世界へ踏み出す。
 ここまでの道程もまた、気持ちの良い景色があるのです。

土門拳記念館に向かう道程

 

記念館の前の風景


記念館の外観


記念館の前の池


記念館の入り口のスロープ

 建物自体が芸術作品なのです。
これだけでも異空間が味わえます。

 展示された作品も素晴らしい写真なのでした。土門拳さんは、絵の勉強もしていたのです。本当は画家になりたかったようです。
 構図や背景に「植田正治」と「土門拳」の各々の表現の違いがあり、面白かった。
 植田正治さんの作品には、メロディと風を感じました。一方、土門拳さんの作品には、力強さがあります。
 ファインダーを通しての表現には、各々の美学か現れていました。
 私が好きと思った作品は、
「小さな漂流者」でした。
バツグンの構図なのです。
 
 海の漂着物の小枝や流木などの配置を砂浜に並べて写していました。
 何とも言えない空間の配置。
あれは、何故なのでしょう?
 空間にある美学とでも言いましょうか。波の音や風の感触が、私を砂丘に誘うのです。

 そして、それらは私に微笑んで、語り掛けてくるのです。各々の置かれている意味を偶然では無い必然のように。

 インスピレーションを表現しているのです。見えない物や聞こえない声を形にして、表現出来る不思議。
 一通り鑑賞して、私の一番お気に入りの場所で休みます。

記念館の中のソファーから見た景色①


景色②

 ゆったりとソファーに身を沈め非日常を満喫して来ました。
しあわせ~😃💕。

 帰りに自動販売機で抹茶アイスを買って、車の中で食べました。
 ウインドウを開けていると、初夏の爽やかな風が吹いて心地良かったです。

 記念館の池には、鯉も泳いでいて、落ちている餌をカラスのカァー君が狙っていました。

カラスのカァー君です。

 皆様、とても良い所なので是非ともおいでください。
 帰りは鳥海山の勇姿が、ダイナミックに見えます。

─ 完 ─

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