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渋川式麻雀通信はなぜ成功したのか


 これは4月に私が書いた、自身2本目となるnoteです。(今見るとなおさら文章力が気になる…)当時、まさに良い流れができそうだった渋川式麻雀通信とMリーガー目指して活動していた渋川さんを宣伝したいがために書きました。番外的な位置づけで同じく仲林さんへの期待にも触れています。


 今や二人ともMリーガーになっているのは、本当に感慨深いですね。



 
 渋川式麻雀通信、あらためて見ると既に4.5万人も登録者がいるのですね。このチャンネルは内容も面白いし、渋川さんもこのチャンネルを起点にして数々の企画に呼ばれ、スケジュールを見たら「YOUTUBEコラボばっかじゃねーかよ」という状態です。言うまでもなく「成功している」と捉えていいと思います。
 今さら書く必要もない気もしますが、なぜ成功しているのか?私の考察を書いていこう(というかたちの応援と宣伝したい)と思います。


①渋川さん本人のパーソナリティ

 渋川さんはもともとの雀力の高さに加えて、解説を通して得た説明力の高さ、そこに性格面の具体的には「いじりやすさ」「優しさ」「奇行」「ポンコツさ」などの要因が総合的にYOUTUBERに向いていたように私は考えています。

いじりやすさ


 上の記事でも書いていますが、渋川さんの配信に注目し始めたのは公式アンチの堀さんの存在が大きいです。堀さんが登場してはチャットで渋川さんの暴言だけ吐いて去って行くところが、他の人の牌譜検討ではあまり無いタイプの面白さを出していました。
 渋川さんの初期の雀魂以外の配信って(そこも良さと言えば良さだが)渋川さんのポンコツ具合が発揮されているものの、突っ込む人がいないのでただただ盛り上がらない動画が多く、「渋川大丈夫か?」とよく思ったものでした。笑 それが面白くなる起点になったのは、堀さんや仲林さん、松本さんや森井監督など、ゲストが度々参加するようになってからだと思います。

 私はいろんなゲストが配信を観に来ていたのは、渋川さんの「いじりやすい」「言われやすい」人柄が功を奏していたと思っています。これらの要素ってそもそもYOUTUBE配信者として結構重要だと思っています。視聴者の近づきやすさとかそういう言葉にも言い換えられると思います。

優しさ

 全体的に渋川さんはゲストや視聴者の扱いが上手です。誰も不快にさせないし、言い回しも上手いし、あと視聴者のことをよく覚えています。上の「いじりやすさ」と合わせて、人が集まってきやすい性格だったのがよかったと言えるのではないでしょうか。
 プライベートだと祝勝会で2桁も人が集まらないくらい人との関係が希薄な渋川さんなのに…YOUTUBE適正ってリアルとは離れたところにあるんだなと考えさせられます。
 

奇行

 よくこれだけバリエーションあるなと思えるような人格自体もすごいのですが、これを「恥ずかしげもなくやれる」ことも大変適性が高いように思います。これは「いじりやすさ」「優しさ」の項とは異なり、リアルではマイナスに働きかねない要素なので、やはりこういう面との複合で、渋川さんはリアルだとあれなのかなと思いました。笑

ぷちりさん作のキャラクター解説


ポンコツ

 これは堀さんにも通じるところがあるのですが、麻雀以外はとにかく不器用なところが魅力に繋がっています。飛びぬけた音痴だし(しかもリクエストに応えてしっかり歌ってくれる)、記者会見などここぞという時にまともに会話が出来なくなるし、髪型はぐしゃぐしゃだし。(渋川さんと堀さんのキャッチコピーの話の「最強の積み木遊び」「喧嘩両成敗」のくだりとか、意味が分からなくて面白いです。)

 奇行+ポンコツ併用案件かもしれませんが、最近渋川さんはMリーグ本番のための練習として、トップ&ラスインタビューも自主的にしています。こういうフットワークの軽さ、誠実さが良いところで、インタビューの内容もイカれているし、たぶん本番ではガチガチで練習通りしゃべれないであろうポンコツさも人気の秘訣なんだと思います。

 見た目も含めてそつがない人って逆にとっつきにくいと思うのですが、渋川さんはいろいろととっつきやすく、そつがあることで視聴者と友達になるハードルを低く感じやすくなっているように思います。



②公式解説者の利点

 「Mリーグ公式解説者」というのがほかの麻雀プロとは真似できない利点があったように思います。
 そもそも解説できるだけの雀力があり、それを伝わるように話すことができることは渋川さんの長所であり、そのまま長所を生かした形に過ぎないのですが、それ以上に独自性が出せる付加価値があったように思います。

対局全体を把握している

 やっぱり基本的にMリーガーの牌譜検討のチャンネルは「自分がどういう思考で打ったか」に終始しやすいし、それでいいと思います。それと比較して渋川さんは4人分を俯瞰してリアルタイムで観ているので、4人分の打牌について的確に解説できます。しかも選手と違って神目線で観ていたので、ラグなくスピーディにポイントが拾えます。選手として対局に参加していなかったことによって、逆に内容が濃いものが展開出来ていたのではないかと思います。

フラットな視点で検討できる

 地味に大きかったのが、無所属であったことで、どこのチームの試合の解説もできたことです。例えば松本さんがAbemasが全く絡んでいない回の解説をわざわざ自分のチャンネルでしたりしないですよね?渋川さんはそういった制約が無かったので、自分が解説した試合や、注目度が高かった試合に飛びつくことが出来るのが一種の強みにもなっていたと思います。
 
 そして選手たちがゲストで来られるのも、渋川さんがこういった立ち位置だったからです。選手個人のチャンネルよりも、むしろ渋川さんの配信がプラットフォームになっていて、堀さんにしろ魚谷さんにしろ、覗きに来て渋川さんの思考が当たっていたか答え合わせができるという熱い展開になっていたのは解説というポジションだったから出来た役得だったように思います。
 
 今後この利点は弱体化してしまうというか、以前よりはサクラナイツが絡んでいない試合についてコメントしにくくなってしまうとは思うので、縮小傾向になっていくであろうことは少し残念ですね。

③ナンバーズの存在

 特にすごいなと最近思っている点がこれです。
 渋川さんの会話の面白さか、とっつきやすさか、あるいは女の影が無いチー牛感からくる安心感がそうさせているのか分かりませんが、渋川さんの視聴者やメンバーシップ登録者である「ナンバーズ」が非常にキャラが濃い人が揃っています。

 ナンバーズは治安もよくて、コメントも冴えています。「面白いおじさんたち」を惹きつける力が渋にはあるように思います。最近では「FOCUS渋」と名打って、渋川さんの配信が無い時でも自分達で楽しめるシステム作りがされています。もはや自治体です。笑 
 メンバーシップに登録さえすれば登録者同士での企画に参加したり楽しむことが出来るシステムに自分たちでしていっているので、新規登録者のメリットにもなります。
 このシステムの凄いところは、渋川さんはメンバーシップ限定配信やグッズ提供はしていますが、それ以外特にテコ入れしていないところです。まさに登録者たちが勝手に企画して、自分たちでより良くしていって、勝手に栄えていっています。それがまた渋川式麻雀式通信のウリにもなるわけで、まあよくできているなと。笑 ある種のビジネスモデルの成功例ともいえると思います。バギーの秘密結社みたいになっています。

 ちなみにこの「ナンバーズ」(=難波ズとnumbersの掛け合わせ)という命名はむちゃくちゃセンスがあると思っています。
 伊達さんの「だてまき」(=伊達のとりまき)や岡田さんの「たぴおか」(=おかぴの…忘れた)など、他の麻雀プロのファンたちの呼び方はいろいろありますが、私は「ナンバーズ」が飛びぬけてネーミングセンスがあると思っています。



本物のベジータ

 ナンバーズの中でも飛びぬけてやばいやつです。(誉め言葉)
 たぶん今一番注目度が高い麻雀プロ配信視聴者ではないでしょうか? 渋川さんの雀魂のハンドルネーム「本物の渋川」をリスペクトしてこの名前になっているのでしょうが、そもそも偽物です。本物じゃない上、プロフ画像のR藤本ですらないし、「本物のベジータ」を名乗っていますが、
 「偽物の偽物のベジータ」です。 
(思い返したら「本物の渋川」ってどんなネーミングセンスだよ…)

 あらゆるMリーガーの配信に出没し、ベジータ張りのツンデレ調で250円のスパチャとともにコメントしていく人です。プロフ欄に「大嫌いな麻雀プロ:渋川難波🌸」と、ちゃんと桜🌸マークも忘れずつけているあたり、ツンデレ設定を貫いています。

 瀬戸熊さん、本田さん、内川さん、松本さんとも相互フォローしていて仲良しで、どんどん認知度も上がってきていて幅を利かせています。


 ベジータさんは深夜に友人戦を開くことがありますが、人気過ぎて一瞬で3枠埋まってしまいます。視聴者側なのに、そろそろ部屋番号の下1桁か2桁を隠さないといけない時期にきているかもしれません。

対局開始すると誰よりも早く「よろしく」スタンプを送ってきます。

 基本的にめちゃくちゃいい人です。仲林さんがパイレーツに指名された時は「おめでとうございます」と素のモードでコメントしていました。



Mリーグファンさん

 いま注目度が高い視聴者のもう一人が、先日雀聖に昇段したMリーグファンさん。多くの方が応援コメントを送っているように、めちゃくちゃ信頼されている人。私も感化されて雀聖を目指している1人です。

  正直私の批判noteなんかよりMリーグファンさんのこのnoteを読んでほしい。特にこのnoteは雀聖を目指している人全員に読んでほしいです。

 その正体は運量を蓄えるために家系を喰らい、進次郎構文をこよなく愛するとても優しい麻雀大好き大喜利大好きおじさんです。
 Mリーグファンさんは地味に大喜利が面白いです。「あまりいいねしている人いないけれど私はツボだった」みたいなのが結構ありますので、そちらも注目してください。難点は「小さな恋の歌」を聞く時に麻雀のことが頭から離れなくなる呪文を唱えてくること。


みいみちゃんさん

 ベジータさんにハードに絡まれていて、最近では段位戦の視聴までされている。上の2人とは異なり、全くやばい人ではありません。


 みいみちゃんさんはゆうせーさんの牌譜検討動画にも出演されているので、その紹介をしたくて挙げさせていただきました。


 このゆうせーさんの牌譜検討シリーズ自体内容が濃くてオススメです。実は私はこのシリーズを観ていなかったのですが、みいみちゃんさんが出ていたので観てみようかなと思ったのが視聴のきっかけになりました。だからこの配信を知るきっかけを作ってくださったことに、大変感謝しています。同時に、こういった自分が好きな配信にいる人を追っていったらまた別の良い配信に出会えたという横のプラスのつながりってあるんだなと実感しました。
 
 *本物のベジータ、Mリーグファンさん、みいみちゃんさん、一般の方をこんなに勝手に紹介していいものなのか…勝手にご紹介してしまいました。差支えあったり、内容が間違っている部分がありましたら大変申し訳ありませんがご指摘ください。


まとめ

 渋川式麻雀通信はめっちゃくちゃ正の循環をしているバケモノコンテンツです。私ははじめ月490円のメンバーシップって「高いな」って思ってたんですが、なんでそう思ったのか分からないくらい、今は「めちゃくちゃ安いな」って思っています。それくらい付加価値があると思わせてくれる最近の配信と環境がすごい。
 治安も良いですしリアルでのイベント開催も容易にできるコミュニティのように思いますので、麻雀楽しむ仲間を見つけたい人、牌譜検討や仲間との感想を含めて上達したい人、渋川難波やサクラナイツを応援したい人には特にうってつけのコミュニティだと思います。


 


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