中学受験とノミの集団話

うん十年も前のことなんだけれど、
私が通っていた中学校、わりと荒れていて・・・、

そうすると、先生がたは、
やんちゃ系生徒のお世話で手一杯。

私のような、ぱっとしないけど、
テストをすれば学年10傑にはいってくるような子は
基本放置。

10傑ったって、田舎の荒れた学校の、ですからね?
「全国テストで10傑」とは比べようもなくしょぼいもんです。


中3になったときーー
確実に90点以上とれていたテストで
80点台を出すようになりました。

でも、誰も私の異変には気づかない。
しいていえば、母が点数をみて不機嫌になるくらい。
私の努力不足を責めるような感じで。
でも、私、勉強をサボっていたわけではないのです。

当時の「教育ママ」ってまだそんな感じ、

勝手に「教育ママ2.0」版とよんでいる私のような現代の教育ママは
「どこがわからないんだろう、ちょっと見せてごらん」なのですが、

昔は「なんでできないの」の一点張り。
それがわかれば苦労しねえ。

ま、それはおいといて。

ある日、算数のx先生に
授業内容がよくらからない、と伝えたところ、

x先生は
私のことを「算数が苦手な子」と決めつけてしまった。
ぱっとしない私のことをあまりご存知なかったのでしょう。
結果、基礎から指導。

「わからない」ってそういう意味じゃないのに・・・。

そして、このx先生の勝手な誤解が
私をさらなる算数嫌い追い込んでいくのですが、

その話は長くなるので割愛。

結局、偏差値70の学校へ行きたい子が
偏差値60レベルにしか合格できないかもしれない、という
悩みを抱えていたとしても、

公立の先生方はお忙しい。
中卒になるかならないかの瀬戸際にいるような生徒のケアのほうが大事。

70も60も大して変わらねーよ。
高校なんてたった3年間だし、
くやしかったら大学受験でもう一回がんばれ、程度なのです。

もしくは、「塾に相談しろ」というのが本音か。。。

長々と書いてきたけれど、

この経験が
息子に中学受験をさせたかった理由のひとつ。

「できない」「やらない」子たちが先生の労力を奪ってしまっている。
おとなしく授業聞いてテストで90点前後をまともにとれたら
全員「優等生」。それ以上のぞむなら塾でどうぞ。


ここでノミの話。

ノミは30センチしかジャンプできない集団にいれておくと
30センチまでしかとばない。
でも、100センチ級のジャンプ力がある集団にいれると
そこまで跳べるようになるそうなんです。

子どもの成長とノミの跳躍力を重ねるのは雑すぎる気もしつつ、
ああ、環境って大事だなって。

息子が通ってきた小学校。
6年間で2度、学級崩壊。授業が成立しませんでした。
幸い、我が家は「学業」の「軸」が家庭と進学塾にあったため
影響を受けることはなかった。

そんな中、息子が言いました。
「中学受験してよかった」と。

なぜ?ときくと
たとえば「歴代総理大臣の名前を全部覚えきった」というと
学校では「は?自慢?」と言われるけれど、
塾だと「すげえ!どうやって覚えたのか教えてくれ!おれもがんばる」と
言ってもらえるらしいのです。

もちろん、息子が刺激をもらえることもたくさん。

そうなのよ、塾はまさに100センチ跳ぼうとしているノミの集団。

学校には中学受験勉強でぽっちゃりしてしまった息子に
「デブ」「キモ」という女の子もいます。
そのたび、息子の中には
「中学受験のおかげでこいつともさよならできる」という
モチベーションが生まれるらしい。

もちろん、親としてはいい気分じゃないですよ。
だから、こっちだってほんとは言ってやりたい。

「デブ3か月で体を絞れるけれど、
バカは3か月じゃなおらねーな!」と。



30センチのノミよ、さよなら。
100センチ、いやもっと跳躍できる環境へ、いざ。

勉強できる子こそ、中学受験おすすめ。


いつも、お読みいただき、ありがとうございます。ほんと、ご無理なさらず、モチベーションアップにご協力いただけるとうれしいです🥺