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超高齢化地域を含む巨大公団住宅

私が、ここ海岸のある町に住んだのは10年以上前になる。この公団住宅には見事に表札を出している家がなくポストにも名前が書いてあるポストが無い。何故なのか分からないけれども世の中から孤立して生きて行きたい人が多いからなのかもしれない。廊下や一階のホールですれ違っても挨拶を交わす人はいないし私が「おはようございます」と言っても「こんにちわ」と言っても知らんぷりだ。先日、友人が遊びに来た時、エレベーターから降りて来た人に「こんにちわ」と私も友人も声をかけたのだが無視だった。友人たちも驚いていた。私は、この巨大住宅に10年以上前から住んでいるので何故かはわからないけれども…そんなものかなと思っていた。何かから逃げているいるような人が多いのかなぐらいにしか思わなかったけれど友人に言われて普通じゃない所に住んでいることを再確認させてもらった。特に私の住んでいる棟は1DKで独居の人が多い。それも高齢の人が多い。
そういえばと思い起こすと救急車で母を運ぶのにも救急隊員から救急搬送していいかどうか確認の電話が入る。母は90になるので、保護者の同意が必要なのだそうだ。救急搬送だけでなく病院に入院するときも同じだった。電話確認して入院手続きを仕事が終わってからしにいった。
私の住む巨大団地は、区画が計画的に分れていて子育ての区画には子育ての年代が、老人の区画には老人が多い。これを計画配分というそうだが10年後20年後どうなるか考えると怖い。あれ、と思うと空き部屋がいくつも有ったりする。今日も仕事から帰ったら一回のポストに投函しないでくださいのテープが6っつ張ってあるポストが有った。昨日はなかったのに…
計画的に区分けされて年代が分かれているから独居の人が引っ越したのかあるいは…と思ってしまう。

孤立した老人の多い地区に私は住んでいる様だ。
近い将来には、私自身が孤立した老人になるかもしれない。
考えると怖い。