大きな跳躍と平静な観察について

画像1 体感的には、子供のころ外はとても寒かった。手や太ももの擦れるところにしもやけができ、耳が寒さで切れた。家の中も、トトロに出てくる家と同じようなものだから、密閉性というものが無く、隙間だらけで寒かった。窓はサッシではなく木でできており、強風が吹くと大きな音を立てた。着ている服も、ダウンなどというものは全くなく、ポリエステルなどという素材も身近になかったし、せいぜい毛糸で母親が編んだセーターが一番暖かい服であった。「全身を顔の皮膚にしよう」という言葉を何かのエッセイで読んだ記憶がある。今は冬が暖かくなった。

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