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【フリコピがしたい】サンダルテレフォン 定期公演 ”エス・ティー" vol.3【ライブレポ】

久しぶりに「ライブハウス」を感じるライブの間は、 COUNTDOWN JAPAN 20/21が中止になったことの悲しみをすっかり忘れていました。

12月21日、憂鬱な週の始まりである月曜日に開催されたライブ、アイドルグループ・サンダルテレフォンの定期公演「”エス・ティー” vol.3」に行ってきました。

サンダルテレフォンを初めて目にしたのはわすれもしない11月3日、文化の日に行われた対バンライブだったのですが、そのステージさばきと曲の良さに惹かれ、以降は曲を聴き漁るとともにいつライブに行けるのかとその日を心待ちにしていました。

もっとも、サンダルテレフォンはコロナ禍の影響を感じさせないくらい精力的に活動していて、平日休日関係なしにイベントをバンバンこなしていました。
ただ、そのイベントのほとんどは対バンやインストアでのリリースイベントだったので、せっかくなら対バンなどでなくワンマン、しかもそれなりの時間をとったライブの方がより楽しめるだろうということで、僕はあくまでこの定期公演に照準を合わせていました。

そんなことで初見から2カ月近くも空いてしまいまった、待ちに待った今回のライブでした。

会場は恵比寿CreAtoという、恵比寿駅から10分程度歩いた所にある地下の会場でした。
これまで行ったことはありませんでしたが、アイドルのライブ/イベント会場として何度か名前は聞いたことがあるところでした。

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さて、今回で3回目となるサンダルテレフォンの定期公演、目玉としては、①来年1月発売予定の新EP「SYSTEMATIC」の衣装の初お披露目と、
②「SYSTEMATIC」に収録される曲「かくれんぼ」の
初披露
が公式に予告されていました

こうしたトピックスもあるのですが、個人的には2回目となるサンダルテレフォンのライブ自体が何かと新鮮だったので、メインは全体像の雑感を書いていきます。

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仕事終わりに恵比寿駅から早歩きで会場へ。駅を出た時点で開演10分前でした。
割と分かりやすい道だったので迷いはしませんでしたが、駅から地味に距離があります。
受付で検温や問診表の記入など、コロナ禍にあってもはやお決まりとなった「トラップ」を抜けてフロアに入りました。
これで既に開演の2分前です。早歩きや空調もあってか、フロアに入ったら暑くてしょうがなかったです。

フロアはイスが置かれていなく、間隔を開けつつのオールスタンディングでした。
今年の夏以降、自粛期間開けのライブには何度か行きましたが、そういえばどのライブでもイスありでの観覧でした。
それを思うと、オールスタンディングは僕にとってはコロナ禍以前、もう1年以上ぶりのこととなります。
全編立ったままライブを観るのがそんなに久ぶりとは。
なんだか不思議な気分です。

会場入りしてほどなくして、メンバーの登場に先だってSEが流れ出しました。

グループ名にちなんででしょう。「お掛けになった電話番号は現在使われておりません」というアナウンス、そして何処かに電話を繋いでいるかのような電子音が流れるSEがフロアに響きました。
音量の上昇と、それに合わせてきらめく照明によって否応なしにテンションが上げられる頃、サンダルテレフォンのメンバー4人がステージに現れました。新衣装での登場です。

この際、メンバー登場後すぐ曲へ、とはならず、4人がこちらに背中を向けたままSEに合わせて4ビートのクラップをするのですが、ここまでの流れがすごくかっこよかったです。

この流れ自体は、僕が初めて観た対バンライブでのそれとたしか同じで、その当時もこの時点で「何か違うぞ」と思った記憶があります。
引き込まれてしまいます。
続いて本編へ。

VJと曲とのマッチ

この日のライブではメンバーが立つステージの後ろにあるスクリーンに、ビデオジョッキー(VJ)として映像が映し出されていたのですが、これが非常に良く曲と合っていました。

照明によってライブの演出をするというのはどのライブでもたいていは見かけることですが、全編通してVJというのはなかなかお目にかからないことで、これが新鮮さとともに曲の雰囲気により説得力を与えている気がします。

たとえば、きらびやかな夜の夢の世界を思わせる「Magic All Night」という曲では、摩天楼を抜ける夜のハイウェイを走っているかのような演出がありました。

ハッピーな恋愛の歌でありながら、儚さも見え隠れする「真夏の匂い」では、うっすらとオレンジ色をした綺麗な空のイメージでした。夕焼けでしょうか。
「青空」なんて歌詞はあっても、オレンジ色の空を直接的に連想させるフレーズは歌詞のどこにもないこの「真夏の匂い」ですが、なぜか雰囲気はVJのオレンジ色が似合っている気がします。

フリコピしている方が多い

今回、開演ギリギリに到着したこともあり、フロアの後ろの方でライブを見ていました。
後ろからだと前の方がよく見えるので、今回のような「お邪魔します」的な慣れないアーティストのライブの際に、他のファンの方の動きをみてノリ方などお作法的なことを知るのにちょうどいいです。
そんなことを思いながら、ステージを観つつ前のファンの方々を視界に入れていると、メンバーの踊りを真似するいわゆる「フリコピ」をしている方が多いなという印象でした。

ともすればフリコピをしていない人の方が目立ってしまうようなこの空間は、なんだかハロプロのライブを思い出します。
久しぶりに「フリコピ欲」を掻き立てられました。

メンバーの視野が広い

アイドルのライブではよく、「◯◯ちゃんと目が合った!」なんて言いますが、今回のライブの1時間で結構合った気がします(とんでもない妄想かもしれません)。

ただ、完全な妄想とも思えません。
じっさい、ステージ上のメンバーの視線を追っていると、フロアのあちこちに目を配り、ファンの方と目を「合わせにいってる」ことがよくわかります。

これは、目を合わせてもらうということで「特別感」を味わえる以上に、新規も古参も、フロアにいる全員を巻き込んで楽しませよう、というメンバーの気概が見える気がして盛り上がります。

出てくる曲が何より良い

これは音源を聴いている段階で分かっていたことですが、それにしても改めてライブで聴かされると グループオリジナルの持ち曲が10曲程度とは思えないほど、それぞれの曲が多彩かつ質が高いです。

Sleeping Beauty」は前稿でも書いたような重低音が身体の底をついてくるのが気持よかったですし、先ほども書いた「真夏の匂い」は、
サビ「分からないふりをしてにやけてる」に代表される、切なさを呼び起こす歌詞とそれを乗っけるメロディが素晴らしいです。

それにしても、サンダルテレフォンは連日イベントや対バンライブをこなしています。ファンの方も全てを追うのは大変じゃないのかなと思ってしまうほどに多いです。

ですが、そんな多忙さをこちらに感じさせないくらい、ライブのクオリティが高かったです。

演者は疲れを出さないもんだよと言われてしまえばその通りかもしれませんが、先ほど書いた視野の広さ含め、サンダルテレフォンのメンバーはすごいな..と思わざるを得ません。
そこにはいくばくかの感動すらをも覚えます。

印象的なのが、西脇朱音さんのダイナミックなダンスでした。全身を大きく大きく使っていました。
SEのあとにステージに登場してきたときには「顔小さい!」なんて思ったのですが、ダンスの動きは大きかったです。

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対バンライブでサンダルテレフォンを初めて見てから2カ月弱空けての今回のライブでしたが、その間曲を聴いたり、メンバーが「いいね」しているファンのツイート等を見るたびに、ライブへの期待値はどんどん大きくなっていました。

かなりハードルが高い状態で観覧した今回ですが、それを優に超えられたような感覚です。

ライブ中のMCでは、次の定期公演の告知もなされました。
新曲「SYSTEMATIC」リリース直前の翌2021年1月15日に予定されています。
もう1カ月もありません。うれしいことです
次ももちろん行くつもりですが、それまでに多少なりフリコピできるようにしておきたいところです。

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