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旅行中の道案内のスマホアプリをリリースしたんだけど我が子のように可愛いからぜひ一度見てやってほしい

こんにちは、さかしゅん(@cw_sakai)です。クーネルワークという新潟のITベンチャーの共同創業者です。得意な全力まるまるは「全力おこ顔」です。よろしくお願いします。

最近、生まれて初めてスマホアプリをリリースしました。一旦はβ版という扱いではありますが、自分が思いついたものを形にして世に出せるのは本当に幸せなことだなーと振り返っています。

リリースしてからが勝負だし、これから本当にマネタイズとか頑張らなくちゃいけないんですけど、一旦の節目ということで、アプリの紹介とか今後の抱負とか、今のところ考えてることについてまとめてみたいと思います。

半径1kmのリアルタイムな情報を網羅できる、おでかけ中の道案内アプリを作りました

まずはどんなアプリかをざっくり説明すると、「半径1kmのリアルタイムな情報を網羅できる、おでかけ中の道案内アプリ」です。「行きたい場所がピンとくるアプリを作りたい」ってところから、名前は「PinQle(ピンクル)」といいます。

ユーザーの「おでかけ中」という状態にフォーカスして、Googleマップで提供されている機能を絞り込み、観光から町歩きまでとにかく便利で使いやすいアプリになるようにアップデートを進めています。

おでかけする時って、ある程度は事前に予定を立てておくけど、現地に着いたらその瞬間に色々調べて、割とその場の気分や雰囲気で行動を決めていく人が多いんじゃないかと思います。例えば、旅行で言えば「浅草に行こう」とは決めていても、いざ浅草に着いたら「これからどこ行こう?」ってなって、色々調べると思うんですよね。

ところが、いざ現地に着いてからって意外と情報が少なくないですか?旅行前に比較検討するための情報は、ネットメディア、テレビ番組、ガイドブック、パンフレット、旅行代理店など多分に溢れているけど、現地では最もアナログな看板が一番頼りになることもしばしばです。

そんな時、このアプリを立ち上げたら、その地域のリアルタイムな情報が集まっていて、その中から自分にぴったりなものを知ることができるってわけです。

きっかけは旅行中の「一期一会」を感じる体験

アプリを作ろうと思ったきっかけは、自分自身の旅行先での体験です。僕めっちゃ旅行好きマンなんですけど、以前ローマのトラステヴェレという地区に行ったことがあって、そこにはローマの若者からお年寄りまで「なんとなくあそこに行けば楽しそうなことがあるから」という感じで、仕事終わりにノリで集まるような広場がありました。

古くから残る教会の前に広場があって、そこに設置された噴水を囲うようにレストランが軒を連ねているほか、景観を大切にしたショッピングストリートや、フォトジェニックな石畳の小道など見所もたくさん。レストランのテラスで昼間から陽気に乾杯をしている人々、噴水の前で一人読書を楽しむ女性、道端に座り込みギターを弾くおじさん、ライブペインティングを行う若き芸術家など色んな人が集まっている、ガイドブックではあまり大きく取り上げられていないローマの下町です。

少しでもローマの日常を味わいたいと思って、噴水の前でのんびり過ごしていると、あるバンドのライブパフォーマンス中に、テンションの上がった小さな女の子がなんと演奏に乱入。ポップスの演奏に合わせてバレエを踊り始めたんです。周囲の人々は突然の出来事に驚いていましたが、その直後にバンドの粋な図らいでダンスに合わせたアドリブが入って大盛り上がり!

地元の人も観光客も一体となって、競うように手拍子が入り、大歓声に包まれたまま演奏は終了しました。辺り一帯はしばらく興奮冷めやらず、なんだかドラマの一場面を目の当たりにしているような体験でした。

「リアルタイム × 地域って面白いんじゃないか?」と思い始める

ローマに訪れてから何年か経ちますが、思い返して一番印象に残っているのは世界遺産のコロッセオでもトレヴィの泉でも無く、気取らないローマの下町で起こった「その瞬間じゃないと出会えない出来事」でした。

人が旅をする理由は、「ちょっと冒険してみたい」という非日常を求める心があるからだと思います。それは突き詰めていけば、その瞬間、その場所でしか経験の出来ない一期一会を求める心で、そこに旅の本質的な価値があるのではないかと感じました。

そんな中でたどり着いたのが「地域のリアルタイム」というキーワード。地域それぞれの情報をぐっと掘り下げて、その地域でリアルタイムに何が起こっているのかを発見できるような、エリアを限定したTwitterのような、今まさにそこにいる人同士で情報共有し、感動を分かち合えるようなサービスがあったら、「特別な体験」をもっと促すことができるんじゃないかと考えています。その第一歩として、PinQle(ピンクル)をリリースしました。

まずは既存のキャンペーン・イベント情報を集めてもっと便利にしたい

「特別な体験」をもっと促すためには、とにかく地域のリアルタイムを集める必要があるけど、そのために色んな人を巻き込む必要があると思っています。まずは公共団体・公共交通機関・商店街等とタイアップさせてもらい、既存の集客キャンペーンやイベントをアプリを絡めた形で実施できないか交渉を始めています。

具体的に言うと、アプリを開いたら近くのキャンペーンやイベントが発見できて、そのままアプリで参加できるイメージです。チケット入手の必要があればそのまま買えるし、クーポンはそのまま使えるし、スタンプラリーだったらそのままスタンプが押せる。スタンプが溜まったらガチャも回せる。そんな感じ。

例えば、僕の住んでる地域は新潟なのですが、チケット販売、スタンプラリー、クーポンは未だに紙媒体のみというケースが多いです。食販系のイベント等では、券売機で数枚綴りの紙のチケットを買って各屋台で消費するスタイルなんですけど、追加のチケットを買うために券売機に長蛇の列が並んでたり、並んだはいいが手元に小銭が無くて買えなかったりといった光景を見ていて、「それアプリで買えたらええやん」って思うことが多いです。

でも、各団体でアプリを作ろうとすると、投資の回収が難しいんですよね。アプリの開発・保守費で年間ウン百万円かかるし、リリース後のユーザー獲得にそれなりの人件費を投じる必要があって、意外とデジタルに上がってきづらいんですよね。

だから、プラットフォームにあたるものを作って、みんなに比較的安価で提供して、どんどん使ってもらえたらと思っていて、その過程でイベント・キャンペーン情報がアプリ上にアップできればいいし、アプリを使ってくれるユーザーが増えたらいいなって感じです。

プラットフォームとして作って、何気なくアプリを立ち上げてもらえるようになれば、「ちょっと時間あるし、寄ってみるか」ってことも結構あると思います。今まで気がつかなかったことに、気がつけるようになるわけです。

PinQle(ピンクル)では、近くにいる相性の良いユーザーに訴求できるので、将来的にはタイムセールとか限定イベントとか、究極的には「いま路上ライブやってます!見に来てね!」くらいの、その地域・その瞬間ならではのディープな情報を吸い上げて届けられるはず。デジタルの力でもっと多くの一期一会を提供できたらそれ以上に嬉しいことはないです。

おわりに

そんな感じで絶賛開発中です。β版ということもありますので、何か気がつく部分があれば遠慮なく教えてもらえたらと思います。(上記で書いた部分がまだ実現出来ていないところもあるので、何が出来ていて何が出来ていないか分かりづらいかもしれません)

また、公共団体・公共交通機関・商店街・イベンター・店舗運営者など、「おでかけ」関連で色々お企みの方々、絶賛タイアップ募集中ですので、興味がありそうな方がいたらご紹介いただけるとありがたいです。

正式リリース時期は未定ですが、ざっくり春から夏にかけてやろうと思っています。ロゴや全体のデザインもブラッシュアップしてお届けしようと思っています。

出来るところからどんどん進化を続けていますので、ぜひぜひ今後ともお楽しみに。良かったらダウンロードしてみてください!

※ 開発は弊社メンバーの@yutaabe200が担当してくれました。スマホアプリの開発能力が無かった弊社に単騎でスマホアプリ事業を持ち込み収益化してくれたり、新潟県初のスピーカーとしてiOSDC Japan 2018に登壇してくれたりと、三國無双みたいな男が開発してくれてます。
※ 実装面でどんなことをしているのか、など技術的な内容についてはこちらを参照ください。

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