Bitter Sweet Symphony/木村夏樹の覚書/2023.08

書き終わって読み返してみると、強い言葉が並んでいて我ながら引いた。これほどキレ散らかすとは思わなかった。

サポーターとしての木村夏樹の意義

楽曲公開からイベント開催まで4年、木村夏樹のイベントとしても2年ぶりの『さよならアロハ』イベントがデレステで開催された。否が応でも期待は高まっていたが、その期待には応えた良いイベコミュだった。

『さよならアロハ』らしくハワイを舞台に、イベントに出演する5人、十時愛梨、藤本里奈、中野有香、宮本フレデリカ、そして木村夏樹が、それぞれの個性を活かして、お互いの個性を尊重しながら、ALOHAの5文字に込められた意味を探っていく、まさにALOHAに相応しい「調和」だ。

木村夏樹らしさという意味でも、コミュ冒頭からして宮本フレデリカにツッコミを入れる様には、いつかのトークバトルショーを彷彿とさせたし、その一方で中野有香をからかう様には木村夏樹のいい性格が出ているようで良かった。

その他の登場アイドルたちも、十時愛梨のお菓子作りの特技が活かされたり、お調子者のようで周りを見ている宮本フレデリカであったり、それぞれの個性や良さが発揮されていた。

──それにしても、イベント開催されたばかりで、シンデレラガールズ劇場やカードを引き合いに出して、木村夏樹はじめイベント登場アイドルたちを馬鹿だと揶揄するツイートが散見されたが「謙虚さ」や「思いやり」に欠ける。イベコミュを踏まえれば出てこない言葉のはずだが、内容をろくに見ることもなく、そういうツイートをするとしたら、本当に馬鹿なのだろう──

閑話休題
さて、このイベコミュでは登場アイドルたちへ、プロデューサーから誰かを思ったり支えたり、サポーターとしての適正が語られる。

『さよならアロハ』という楽曲自体が、木村夏樹にしては珍しいバラードだけあって、イベコミュにも意外性を求めていたが、普段は何かとカッコよさやロックを強調されがちな木村夏樹が小さい子供をあやしたりと意外な一面が掘り下げられたのは良かったと思う。(とは言えど子ども苦手だったはずの木村夏樹はどうなんだ)

だがしかし、そう考えていくと気になることがある。このイベント開催前の先月公開された結城晴が主役のデレステのストーリーコミュ『 Road to the Fantasista』では木村夏樹が登場して、バックダンサーとして結城晴を支えるサポート役にまわっていた。

ここ最近の木村夏樹はサポーターとしての役割が強調されて一貫性がある。何かにつけて木に竹を接ぐように矛盾だらけの展開を続けるデレステにおいて、一貫性のある掘り下げは逆に気になる。デレステひいてはデレマスというコンテンツ全体において、これからは木村夏樹の位置づけをサポーターとして深めていくという現れなのだろうか。

確かに木村夏樹にサポーターとしての適性があることは分かるのだが、そもそも木村夏樹がサポーターではない、主役になったことは過去どれだけあるだろうか、むしろ木村夏樹は誰かの踏み台や、ユニットの当て馬、都合のいい役ばかりあてがわれてやしないか。

ろくに木村夏樹が主役になったことがない中でサポーターとして掘り下げが続くのならば、それはおかしい。
アイドルマスターシンデレラガールズのアイドルは誰もが主役「誰もがシンデレラ」は建前かもしれない、でもそれがアイドルマスターシンデレラガールズで、そう信じるだけの何かが必要だ。

アイドルやユニットの積み重ねを軽視した『でらます』に失望

名鉄観光とアイマスシリーズがコラボして、愛知の企業や観光地をアイドルたちが盛り上げる『でらます』の詳細が発表された。だが失望させられた。これほどまでにアイドルを軽く見た起用をするとは思わなかった。

いちごパスタ繋がりで橘ありすが喫茶マウンテンとコラボしたり、魚つながりで浅利七海、大石泉、八神マキノの『ファタ・モルガーナ』が名古屋港水族館とコラボしたりと、アイドルやユニットの個性を活かしたコラボが展開される中で、なぜか多田李衣菜が、ういろうの宣伝をしている。

多田李衣菜と、ういろうには何のつながりもない。あるとしたら多田李衣菜の声優である【青木瑠璃子】と、ういろうを売ってる【青柳総本家】が字面が似ているだけ、それが理由だとしたら、それはもうデレマスのアイドルのコラボと名乗れないだろう

下衆の勘繰りだが、ういろうは名古屋名物で名鉄観光は何としても宣伝したい。同じアイマスでもミリオンライブと青柳総本家のういろうがコラボした時には和スイーツが好きな白石紬という適役がいた。だがデレマスには適役いない、だから仕方無しに声優名の字面が似てるから適当に多田李衣菜をあてがった。だとしたら、何という逃げの選択肢、痩せた考え、失望するには十分過ぎる。

それでも、でらますに起用されるのはアイドルとしてマイナスにはならんだろう?と思うだろうか、なるんだよマイナスに、でらますと同時期に同じ名古屋で開催のライブ『Shout out Live!!!』に多田李衣菜が出演しないで、ういろう宣伝してるだけでバカみたいでマイナスになるんだ。

『SoL』はシンデレバンドが出演して、ライブグッズがギターピックモチーフであることから、ライブコンセプトはロックやギターであることは間違いない、そのライブにロックアイドルでギターに思い入れある多田李衣菜が出演できないならば悔しいはずなのに、なんで呑気にういろう宣伝してるんだ。

ロックがコンセプトの7th大阪公演に、木村夏樹として出演できなかった安野希世乃さんは、その忸怩たる思いをブログに綴っているほどだ、それぐらい思うはずなのに、当の多田李衣菜がういろう宣伝してるのはおかしいだろう

ましてや、ういろう宣伝に多田李衣菜の起用理由がアイドルの個性としてではなく、声優の字面という適当な理由だとしたら、ライブに出演できない多田李衣菜ことバカにしているようじゃないか

多田李衣菜はとっくの昔にギターが弾けるようになって、同じくロックアイドルを志す木村夏樹とはライバル関係になろうと言うほどなんだ、それでロックコンセプトのライブに一方の木村夏樹は出演して、一方の多田李衣菜はういろう宣伝してるとしたら、バカみたいじゃないか

多田李衣菜というアイドルを、個性や大事にしている積み重ねてきたものも、その程度の存在だと軽く扱っているということだろう。

これだけのマイナス要素をひっくり返すには『SoL』に多田李衣菜として青木瑠璃子がサプライズゲスト登場するぐらいしかない、そうなればライブコンセプトに適う登場ご叶い、ういろう宣伝はあくまでオマケでマイナスにはならない。

というよりも、それが出来なかったら、ライブコンセプトに合致するアイドルの声優が出演叶わず、そのアイドルが別件で声優が理由のコラボ案件で呑気にしてたという、マジでデレマスにおいてアイドルにとって声優とは、多田李衣菜にとって青木瑠璃子とは何なのか意義を問われる。

俺の言ってることがおかしいというならさ、多田李衣菜がういろう宣伝に起用された理由を一つでも上げてみろよ、声優理由じゃなくてだ。

『Shout out Live!!!』へ向けて、運営サイドへの不信感を募らせる

今月の8月19日は木村夏樹の誕生日といこともあって
木村夏樹の声を担う、安野希世乃さんが誕生日に合わせて木村夏樹風の衣装をバッチリ決めてお祝いの言葉をツイートしてくれた。つくづく安野希世乃さんほどの実力と人気を兼ね備えた声優が木村夏樹を支えてくれることに感謝の気持ちがあふれてくる。

その一方で
木村夏樹のギターを担う「なつきちの手」であるIMAJOは、ツイッターのプロフィールに「なつきちの手」と書いているほどのIMJOは、誕生日おめでとうの一言もない、IMAJOにとって木村夏樹はその程度の存在だということが透けて見える。

思えばIMAJOは先月も、ライブ開催を目前にした『Shout out Live!!!』グッズ宣伝で木村夏樹を取り上げることもなかった。「なつきちの手」の振る舞いに、ますます『SoL』への期待が削がれるようだ。

そうしたデレマス運営サイドへの不信感をより一層高めるかのように、モバマスのコンプリートブックの表紙を総選挙で決めるという“戦争”が始まった。

サービス終了したモバマスの、190人以上のアイドルたち11年間集大成であり永久保存版とも言うべきコンプリートブックの表紙が、全員集合でもなく、わずか9人のアイドルだけ、しかも一過性の熱である総選挙でプロデューサーに争いを強いる。

「誰もがシンデレラ」という建前すら失くして、モバマスの11年間と190人以上のアイドルたちを蔑ろにしている。なぜアイドルとプロデューサーたちのこれまでの歩みを尊重して残そうという方に向かないのか、もはや狂っているとしか言いようがない。

せっかく安野希世乃さんが木村夏樹の誕生日お祝いと共に『SoL』への意気込みをツイートしてくれたというのに、コラボ案件、ライブ関係、コンプ本制作と、最近のデレマス運営サイドは深い所で意識を共有できず表層的な軽挙妄動が続いている。デレマス運営サイドで信用できるのが担当声優だけという事態は絶対におかしい。この流れで『SoL』がどうなるか分かるだろう、地獄だ。

『SoL』はろくでもない事になる。ライブ会場でコンプ本の表紙総選挙の結果発表やってお通夜状態になるぐらいは覚悟したほうがいい。

デレマス11年の歴史から自分が学んだのは「地獄への道は善意で舗装されている」という教訓だ。デレマスに関わる誰もが善意を尽くしているが、それはアイドルのためではない自己満足のエゴばかり、全体を総括することもできず、どこへ向かっているのかも判然としない、かくしてシンデレラのお城は地獄への一里塚となる。

こういう地獄の一丁目で矢面に立つのが木村夏樹だ、デレアニ以来のアスタリスクの踏み台になったり、7th大阪公演で感動ポルノに貶められたり、『SoL』でも地獄を覚悟している。一緒に行って地獄の鬼を殺してやる。


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