ボローニャ滞在記
フィレンツェと似て、街がコンパクトであった。
赤みを基調とした建物が目立つ。
ボローニャは、工業都市である。
ランボルギーニ、ドゥカティ、マセラーティと言った、誰しも一度は聞いたことがあるような自動車メーカーの発祥地でもある。近郊にはフェラーリ博物館もあったが、今回は行けなかった。
20世紀後半には共産党が政権を握っており、その成果でもあるのか、どこか控えめで落ち着いた印象を受ける。
工業都市よろしく、電線が張り巡らされている。インターネットは概ね快適だった。新築の建物もちらほらあり、私が宿泊した宿はかなり新しかった。熱波は静まる気配を見せなかったから、冷房のある施設で助かった。
街のいたるところに回廊が張り巡らされている。これは工業都市だからなのかわからないけど、道路の舗装がかなり綺麗である。道路の舗装がきれいな街は、インフラに定評があると思う。おかげで、日差しには悩まされることが殆どなかった。暑かったけど。
フィレンツェの食事が美味しすぎたせいか、外食は満足の行くものに巡り会えなかった。近所にあったスーパーが非常に充実しており、手に入る食材の鮮度や質も高かった。宿の設備も充実していたこともあり、ほぼ毎日自炊していた。自分が料理が上手い気がしてしまうほど、食材がよかったように思う。ハムやチーズといった加工食品も、安価で美味なものが手に入る。
ボローニャといえばボロネーゼであるが、モンタルチーノのワインが10ユーロ程度で売っていたので、そいつをひき肉の煮込みに使うという贅沢なことをして作った。どっかで見たレシピを再現したわけだが、これがたまらなくおいしかった。
チーズも買ってきて、チーズおろしでガリガリと細かくしながらふりかけて食べるパスタは美味であった。おかげで数kg太ったのは言うまでもない。
フィレンツェやミラノと言った都市へ一時間で出れるし、何より生活しやすい。他の諸都市と比べるとたぶん地味でぱっとしない印象があるかもしれない。それゆえか、観光客もそこまで多くない。それが良い。
治安も街が小さいからか、とても良かったように思う。
イタリアに長期滞在するなら、間違いなくここだなと思った。
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