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フィレンツェ滞在記

結論から言うと、観光するには非常に良いが、暮らすには微妙かもしれない。

観光するにいい理由は、
1.街がコンパクトで見どころが凝縮されている
2.中世から保たれている景観が今なお健在, とにかく綺麗
3.美術館が街のいたる所にある
4.飯がめちゃくちゃ美味い
という点。

暮らすに微妙なのは
1.そもそも街が狭いから選択できる居住スペースが少ない
2.インターネットが激ヤバイくらい遅い
3.冷房がない設備が多いから夏死ぬ
4.観光客が多いものは多いので、ゆっくりできない

という点。特にインターネットは死活問題である...

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メディチ家ってすごかったんだなあ、となる。浪費癖があったらしいが、その浪費がここまで美しい都市を作り上げたのだとすると、浪費も悪いことじゃないのかも知れないと思いたくなる。
ミケランジェロ、ボッティチェリ、ダヴィンチ、ガリレオ、ブルネレスキ...と錚々たる天才を集めていたことでも有名である。美術館に行くと、謎の肖像画がたくさん飾られている。多分、メディチ家の人たちなのだろう。

ちなみにというか、フィレンツェは今でこそイタリアの1都市であるが、15世紀の隆盛を極めた頃には、フェレンツェ共和国という一つの国の盟主だった。
隣国のミラノ共和国、ヴェネツィア共和国とは何度も戦争をしている。日本で言う戦国大名のような...というと少し違うだろうが、一個の独立した国だった。
だから、イタリアの都市っていうのは、都市ごとに雰囲気が異なる。ヨーロッパは大体そうだけど、小さな都市国家がたくさんあったのである。それが統合されていくのは、18世紀を過ぎてから。都市ごとに別の国と思って行ったほうが良い。

今まで行ったイタリアの中では、ダントツで美しいと思った。治安も良かったし、とても印象が良い。
観光客はたくさんいるけど、それでも圧倒されるような感じがしなかった。ローマは、本当にカオスであったが、この街は秩序だっているように感じた。
街がコンパクトであり、かつ日陰が多いような作りになっているから、暑かったものの、そこまで日差しにやられるというようなことはなかった。ただ、古い建物が多いから、冷房は殆どない。美術館やお店のようなところにはあるけど、基本、無い。
ローマでは地下暮らしだったが、普通に地上3階で暮らしていたので、暑さが尋常ではなかった。おそらくこんな熱波さえなければ、非常に快適なのだろう... どうしようもなかったので家にいるときは数時間おきに水浴びをしてやりすごした。
窓を開ければ蚊が入ってくるので、蚊にも悩まされた。天井が高く、叩き潰すのに失敗すると上空に逃げていくのには辟易した。
なお、きれいなイメージを壊すようで申し訳ないが、下水道が未発達というか、改修しようがないのだろう。夜中に汚水をバキュームカーで汲み上げる作業をしており、窓を開けていた私はとんでもない匂いで飛び起きることになった。窓はできれば、閉めて寝たほうが、蚊も入らないし、そのような珍事に悩まされることがないし、安全安心である...。

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汚い話をしたあとのお口直しと言っては何だが、イタリアはジェラートの国である。アイスが美味しい。暑い中食べるイタリアンジェラートは最高に美味しかった。これは暑さで得をしたことである。

特筆すべきこととして、トスカナのワインは美味しい。古そうなワインショップに入ると、店内の中央に堂々と車椅子に座ったよぼよぼの小柄なお婆さんが、
「Do you know Montalcino」
と、トスカナワインを勧めてきてくれた。その人が何者なのかは最後までわからなかった。もしかしたら店員でもなんでもなく、ただのご近所さんであるのかもしれない。その人しか英語を喋れなかったので、その人が通訳と言うか、モンタルチーノの宣伝をしてくれた。
「One of the best wine in the world, you might cry 」
とまで言われたら、買うしか無いじゃろ。
私はこと飲食物に関して、御老体の言うことを信頼している。
買ってみて、飲んでみた。実際うまかった。バランス型というか、芳醇でありながら、爽やかさもある。肉料理にとことん合う感じ。泣くほどではないが、今回の旅の中で味わったワインの中では、一番美味しかった。
お土産にもモンタルチーノワインを3本ほど購入して帰国した。どれも好評だった。みなさんも迷ったら、Montalcino。

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