こちら側の岸辺からハッピーバースデイ

Yoricoさん

2023年3月18日。お誕生日おめでとうございます。
最愛のニャーリーちゃんが旅立って間もないため、
どんなふうに声をおかけしたらよいのか迷っていました。
それでも、きょうはやっぱり素晴らしいバースデイ。
心から祝福いたします。

先日、コザのロジャースについてのお話を読んで、私はどんな思い出があるかなあと考えているうちにあっという間に日は過ぎて、ここしばらくは、ニャーリーちゃんの容態についての投稿をただ胸の詰まる思いで読んでいました。

雨の中で出逢い、20年もの月日をともに過ごしてきた大切な家族を喪われた悲しみは私には想像がつきません。うちの犬ですらまだ10年ほどしか一緒にいないのですから。
でも、ミモザなどの花々やぬいぐるみたちに囲まれた最後の姿を写真で見て、そしてその柔らかな身体の記憶を愛おしみ、なぞってゆくYoricoさんの文章を読み、ニャーリーちゃんはとても素晴らしい一生を生きられてよかったなあ、と感じました。
ニャーリーちゃんにとって、20年前にYoricoさんと出逢わない世界線にいたとしたら…、もしかすると、雨の中で命の灯が消えていたかもしれないのですね。そこから20年、愛情を注がれての幸せな大往生だったと思います。

ニャーリーちゃんはいなくなっても、今年もYoricoさんのお誕生日がやってきました。
Yoricoさん、わたし思うのですが、残される人はきっと、先に旅立った大切な存在について書き残したり、音を奏でたり、そんな仕事を任されたのではないかなあと。ましてやYoricoさんには、女優として文筆家として、代わりのいない方でもあるのですから。

そうこう考えているうちに、日付が変わりそうです。
2023年3月18日。Yoricoさんのお誕生日。
ことしはちょうどお彼岸の入りですね。

この世とあの世の間に大きな川があるとしたら、これからも、ゆっくりゆっくり、こちら側の岸辺から、愛おしい存在を思い出して、語り合って、向こう岸にたくさんの花を降らせましょう。

そして、生きている私たちは、やさしいものにふれたり、おいしいものを食べたり、ときどき憤ったり笑ったり、諦めてみたり諦めなかったり、していきましょうね。

そういえば私はまだプラザハウスの月苑飯店でご飯を食べたことがありません。今度、タイミングが合えば、ぜひご一緒しませんか。私はROGER'Sで唯一、8年前くらいに買ったお洋服を着ていきます。タンポポみたいな色のワンピースです。そしたらYoricoさんも、お気に入りの服を着てきてくださいね。お料理を囲んで、他愛のないおしゃべりをしましょう。

マリアンヌ・フェイスフルのこんな歌を贈ります。
"But I'll stay myself and keep my vagabond ways"

お誕生日、ほんとうにおめでとうございます!


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