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ユーザーの声に寄り添うことで気づいた真に喜ばれるプロダクト作り

腸内フローラ検査「マイキンソー(Mykinso)」を6年に渡り支えるキーパーソン。サイキンソー初のプロダクトマネージャーとなった理由や、マイキンソーの結果をオンラインで開示できるようにアップデートを推進した裏話などを伺いました!
# Cykinso’s トップインタビュー  03

こんにちは。サイキンソー広報の山藤(ざんとう)です。
サイキンソーを支える ” リーダーたちの思い ” を、多くの人に知ってもらいたいーー。
そんな思いから、「Cykinso’sトップインタビュー」をスタートしました。

第三弾の今回は、プロダクト開発ディビジョン UXデザインユニットにてマイキンソーの商品デザインやプロダクトのアップデートを担当している桐山さんにお話を伺いました。

サイキンソーにプロダクトマネージャーとしてジョインするきっかけとなった出来事や、医療機関向けに販売しているマイキンソーの結果をオンラインで表示できるよう、業界の当たり前を塗り替えアップデートを推進した話まで詳細にお話いただきました。
ぜひ今回も最後までご覧ください。


プロフィール

社会人向け動画配信の事業会社にてWEBエンジニアを3年経験し、フリーランスエンジニアに。その後知人の紹介でサイキンソーを知り、初めは業務委託としてジョイン。2022年にプロダクトマネージャーとしてサイキンソーの正社員へ。腸内フローラ検査「マイキンソー(Mykinso)」のプロダクト責任者として、プロダクトアップデートなどに従事。プライベートでの楽しみは、多摩川周辺の散歩と読書。

入社理由

ーサイキンソーとの出会いは、知人からの紹介と伺いました。どんな出会いだったかお話いただいてもよろしいでしょうか。
2017年に知人の紹介で、腸内フローラ検査を提供するサイキンソーという会社があると知りました。その知人から「人手が足りないから、手伝ってくれないか」と頼まれたことがきっかけで、サイキンソーに業務委託としてジョインすることになったんです。入社して一番最初に携わったのは、マイキンソーの検査結果内の菌割合を表示する新しくデザインされたグラフを実装する業務でした。以来ずっと、マイキンソーをより良くするための業務に携わっています。

ープロダクトマネージャー(社員)としてサイキンソーにジョインするきっかけになったことはありましたか?
2022年の6月に、新木場に新しく検体解析のラボを開設しましたよね。その記者会見で、代表の沢井さんと一般財団法人辨野腸内フローラ研究所の辨野先生の講演内で、サイキンソーの創業に関わる話を聞き、感銘を受けたことがきっかけです。どんな内容だったかというと、【当時、辨野先生が研究されていた腸内細菌の基礎研究をどうやって社会実装し、多くの人に還元をしていくべきか試行錯誤をしていたタイミングに、沢井さんから腸内細菌を通して健康に寄与できるサービスを作りたいという連絡が入り、話を聞いた結果、先生がその熱意に押されて知見を貸してくださり創業に至った】というものでした。このお話を聞くまでは、正直いち技術者としてサイキンソーの事業に携わっていたため、もともとの健康意識が高かった訳ではありませんでした。ただ、改めて知見のあるお二人の話を聞く中で、社会のニーズや顧客のニーズにしっかりと目が向き、多くの人の役に立つ重要な領域であると再認識しました。この日から会社や事業に対して、マイキンソーというプロダクトを通してもっと大きな影響力を発揮したいと思うようになりました。

マイキンソーと関わった歴史

ーマイキンソーの成長をずっと支えてこられた桐山さん。これまで桐山さんが関わってこられたマイキンソーとの歴史を伺ってもよろしいでしょうか。
2017年に業務委託として入社し、最初はオンライン購入できるマイキンソーの検査結果制作の作業に携わりました。先ほどお伝えした腸内細菌の割合などを表示するグラフの制作ですね。その後も、基盤システムの移管作業や医療機関で購入するマイキンソーの検査結果実装や解析基盤の構築、2021年には検査結果プロセスの整備と業務の自動化などに関わるプロジェクトを推進しました。2022年からは、サイキンソー初のプロダクトマネージャーとしてマイキンソーのプロダクトに関わる全般をみています。検査結果をオンラインで確認できるようにした「マイキンソーパーソナル(Mykinso Personal)」や花粉症セルフケアとして利用できる「マイキンソー Hana(Mykinso Hana)」、過敏性腸症候群(通称IBS)に悩む方を対象とした健康記録アプリ「マイキンソー IBS(Mykinso IBS)」などのリリースも責任者として推進しました。

入社後の転機

ー2017年から約6年間、マイキンソー成長の歴史を支えてこられたんですね。6年間の歴史の中でも、特に印象に残っている出来事はありますでしょうか?
沢山ありますが、最近の出来事に絞ると「マイキンソーパーソナル(Mykinso Personal)」の開発は、事業成長にダイレクトに関われたなという印象深い出来事でした。これまで医療機関向けに販売していたマイキンソーの検査結果は紙のレポートで配布していました。これだと検査を受けた後にマイキンソーの存在を忘れてしまったり、検査を受けただけで腸活に繋がる行動変容を促せなかったり、ユーザーと接点を持ちづらい状況になっていたんですよね。何より一番深刻だったのは、こうした状況が要因で検査のリピート率が上がらないことでした。ユーザーと接点を持てないので、マイキンソーのファンになってもらうフェーズまで繋がりづらく「腸から健康になる」という文化も作れない・・・これではサイキンソーが実現したい「細菌叢で人々を健康に」というビジョン実現には遠いと危機感を感じていました。そこで営業チームや経営陣と連携し、打開策を考えていたのがリリースのきっかけです。

ーそうだったんですね。これまで紙で配布していた結果をオンラインに変えることも大がかりな作業ですし、さらにシステム利用側の医療機関などを巻き込んだプロジェクトは調整が大変だったのではないでしょうか。
ステークホルダーの多さや複雑さで調整はかなり難航しました。具体的には、医療機関向けに検査結果を表示する被験者管理システムとユーザー向けに検査結果を表示させるシステムをどうやって統合するかに悩みましたね。検査を受けるユーザーの目線と医療機関の目線では欲しい情報や機能も違いますし、想定している業務プロセスや体験のフローがそれぞれで違うため、どこまで要望を叶えて一つのシステムに落とし込めばいいか調整に苦労しました。

ー求めるニーズが異なるところをどのようにして一つのシステムにまとめたのでしょうか。
地道ではありますが、開発チームや営業チームと一緒に想定される体験プロセスのパターンを一つ一つ洗い出して、解決策を考えました。こうした洗い出しの作業を何回も繰り返して、全体像を少しずつ明らかにしていきました。ただ開発リソースやスケジュールの都合で、1回のリリースで全てのパターンを網羅的に対応することは難しかったので、ステークホルダーと優先順位を決めて、段階的にリリースするようにしました。
リリース完了後には、ユーザーのリピート率をあげるという側面だけではなく、医療機関側からも良い反応をいただくことができました。以前までは紙で配布していた結果をオンラインで提示できるようになったことで、オペレーションの効率化が進んだためです。これまでは、検査を受けるユーザー視点ばかりを意識していましたが、医療機関などマイキンソーを導入していただいている全てのみなさんにとって共通する良いサービスを生み出していきたいという意識が強まりました。

仕事観

ーサービスのプロダクト設計に関わるうえで大切にしていることはありますか?
ずっと拘っているのは、マイキンソーを使う全てのお客さんの声を大事に、プロダクトをアップデートさせ続けるということです。サイキンソーに社員としてジョインするきっかけになった理由でもお話ししましたが、実際にサービスを使う顧客(ユーザー)の声を聞くことで、自分たちの知見をいかに正確に早くプロダクトに実装させることが大切か?ということを強く意識するようになりました。顧客の声をひとつ一つ見ていくと本当に切実なものが多いんです。例えば、「毎日下痢になってしまい通勤電車の中や会議中など落ち着かない。病院でも治療法が分からず腸内細菌を調べたことで食事療法にたどり着けた」というポジティブなものから「毎日鏡をみる度に気持ちが落ちこむ程肌荒れに悩んでいる。いろいろなサービスを試し最後の頼みで腸内フローラ検査を受けたが、アドバイスに満足できなかった」などサービス改善に繋げられるものまで、ひとつ一つをしっかり解決していくことが、私たちのビジョンを社会に還元できる近道だと感じています。また先ほどもお伝えしたように検査サービスを受診するユーザーだけでなく、医療機関や健診センターなど導入側のユーザーにも満足いただけるようにサービスをブラッシュアップしたいです。

今後の展望

ー長きにわたり、マイキンソーと歩んできた桐山さん。今後マイキンソーを通じてどんなことを実現していきたいですか?
マイキンソーパーソナルのリリース後にユーザーインタビューやアンケートを実施しました。ユーザーの声を聞く中で分かったことは、「私たちは検査をつくっている訳ではない」ということです。もちろん腸内フローラ検査はサイキンソーの主力サービスですが、本当にユーザーに届けたい価値は、「その人が本来持っている力を、自分のカラダの内側から引き出す」ことであったり、「健康に対する悩みを解決することで、より良い生活を送ってもらう」ことであるということです。マイキンソーを通じて腸の悩みが改善し、普段の行動範囲が変わったり、仕事やスポーツなどのパフォーマンスをあげるきっかけになったり、腸活を通じて少し自分に自信が持てる人がふえるなど美容面でも役に立つ可能性があります。「業界を前進させるのは私たちサイキンソーである」という気概を持ち、少しでも多くの人が腸を通じて、昨日よりも良いカラダで毎日を過ごすお手伝いをしたいです。そのためにはもっとプロダクトに磨きをかけていなくてはと感じています。

社内メンバーやこれから入社される方へのメッセージ

ー最後に今後の組織や新しくこれから入社される方向けにメッセージをお願いします。
私が所属しているのは、プロダクト開発ディビジョンのUXデザイン ユニットというチームです。会社が掲げるビジョンをプロダクトに実装し、ユーザー体験を向上させていくことが必要になっています。だからこそ、アイディアをできるだけ早く具現化して実行に移していくことを大事にしたいですね。今後もマイキンソーのプロダクトの磨きこみや検査の作りこみに注力をしていく予定ですので、既存メンバーには、目指す目標をどんどん引き上げることを期待したいと思います。IPOに向けて顧客の声に向き合い、サービスを加速度的に成長させることが重要になりますので、これまでと同じやり方だけでなく新しいことに果敢に挑戦し、チャレンジをしたことを継続してほしいと思っています。新しくサイキンソーに入社してくれる方にも、まずはチャレンジすると決めたことに対して仮説検証の量を増やしてほしいということと、ご自身が持っている知見をサイキンソーにどうやって応用できるか?ということを考え続けてほしいなと思います。

インタビュアー後記

今回は、桐山さんにお話を伺いました。
マイキンソーにプロダクトマネージャーとしてジョインするきっかけになったエピソードは非常に印象的でした。普段はいつも優しく周囲のメンバーを支えてくれている桐山さんから根底にあるマイキンソーへの熱い想いを伺うことができ、桐山さんとマイキンソーの歴史が現在のサイキンソーを支えているんだなと感じました。
長きにわたり縁の下の力持ちとなりマイキンソーを支えてくれている桐山さん、貴重なお話をありがとうございました!

これからもサイキンソーのトップたちにどんどんインタビューしていきますので、次回の記事もお楽しみに。最後までご覧いただき、ありがとうございました。


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