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フルリモートエンジニアをひとつにする秘訣は思いやり!?バラバラのコーディング環境を整え、ナレッジ共有を進める社内イチの思いやりエンジニアを直撃してみた!

フルリモートで働くメンバーがほとんどのエンジニア組織を影で支えている山﨑さん、そして上長の翠川さんに伺いました。
#サイキンソーなヒト 02

こんにちは。サイキンソー広報の山藤(ざんとう)です。
サイキンソーで働く「中のヒト」は、いったいどんな人たちなのか?社員の人柄や日々の奮闘を多くの人に知ってもらいたいーー。そんな想いから「サイキンソーなヒト」をスタートしました。

第二回のインタビューに協力いただいたのが、サイエンス&オペレーションDiv、研究&データ技術開発ユニットでエンジニアリングを担当している山﨑さんと、上長の翠川さんのお二人です!

山﨑さんは昨年サイキンソーに所属する全エンジニアの生産性や技術レベルがあがるよう、コーディング環境の整備に取り組まれ、チームの成果に貢献された立役者です!
現在は兵庫県からフルリモートで働いていらっしゃるとのことで、なぜフルリモートで大活躍できたのか?についても詳しく伺ってきました!


プロフィール

山﨑さん
2021年にサイキンソーへ入社。研究&データ技術開発チームに所属し、社内の解析作業の自動化、フロントエンド、バックエンドなどに従事。昨年はエンジニア組織全体の生産性向上のため、コーディング環境の整備と様々なナレッジ共有を推進し、チーム全体の成果へ貢献。

翠川さん
2020年にサイキンソーへ入社。マイキンソーのデータ解析やその他の研究に必要なデータ整備や開発を行うサイエンス&オペレーションDiv、研究&データ技術開発ユニットのユニットリーダーとして4名のメンバーをまとめる。

エンジニア組織の課題

ー山﨑さんは、エンジニア全員の生産性が上がるようにコーディング環境の整備に積極的に取り組まれたと伺いました。そもそもなぜコーディング環境の整備に取り組まれようと思ったのでしょうか?
(山﨑さん)
2022年度のエンジニア組織の課題は、人により使っているコーディング環境が異なることで生産性やクオリティーに影響が出ていたことでした。これって結構エンジニアあるあるで、一番始めに習ったツールでコードを書き続けてしまうエンジニアって多いんです。この状態が続いてしまうと、チーム内でコードの相談をする際に効率が悪くなってしまうことが多いんです。

(翠川さん)
私からも少し補足をすると、エンジニアチームはフルリモートで勤務しているメンバーがほとんどなので、作業時の相談ごともface to faceでレクチャーすることが難しい組織特性がありました。そのため使っているツールなどの前提情報ができるだけ揃っている状態で話せたほうが望ましいんですよね。なので、コーディング環境を整えるというのは非常に優先順位が高い問題でした。

実施したこととその結果

ーなるほど!フルリモートで活躍している人が多いからこその重要な課題だったんですね。
具体的にどんなことを実施されたか伺ってもよいでしょうか。
(山﨑さん)

はい。先ほどお伝えしたように、使っているコーディング環境がバラバラだったのでまずはエディタを統一することからスタートしました。利用したエディタは「VSCode」です。コーディング環境を変更するのは、エンジニアからするとかなり抵抗があることなんです。例えば、今までボールペンで書いていたところをシャープペンシルに変えなさい!と言われるようなイメージですね。新しいツールだとそれなりに使い勝手が違うので、いやだな~と思うエンジニア心が想像できました。

(翠川さん)
うんうん(笑)。そこが辛いですよね。

(山﨑さん)
はい。なのでみんなが使いたい!と思うツールに統一することを意識しました。それが先ほど伝えた「VSCode」だったんです。2015年に開発された比較的新しいエディタですので、エンジニアの痒いところに上手く手が届くツールでした。界隈では、エディタにこだわりのあるエンジニアでも、さっくり乗り換えるぐらいでしたよ(笑)

(翠川さん)
ツール自体も良いですよね(笑)。
もともと「VSCode」自体は使っていたんですが、良いエディタとはいえ使いこなせていなかったのも事実でした。山﨑さんはツールが良かったとおっしゃっていますが、VSCodeがアップデートする度に「どんな機能がアップデートしたのか」「何がどれだけ便利に使えるようになったのか」分かりやすく社内Wiki にまとめてくれました。おかげで別のエディタを使っているエンジニアもツールを移行しやすい環境が整っていきました。また、ツールを有効活用できていないエンジニア向けには勉強会も実施いただきましたね。地道な普及活動があるからこそ、VSCodeが浸透していったと思いますね。

チーム全員がフルリモートで活躍できるように実施したこと

ー普及したポイントは、山﨑さんが実施されていた「ノウハウとメリットを分かりやすく伝えること」だったんですね!有難いTipsありがとうございます。山﨑さんは、コーディング環境の整備以外にもチームに向けて様々なナレッジ共有をされていると伺いました!こちらも聞いていいでしょうか?(山﨑さん)
そうですね。エンジニア組織に限定すると2つお伝えできるかなと思います。1つめがAWS CDKを利用し、社内の重要なデータ基盤システムを構築したことです。AWS CDKとは、コードでソフトやシステムを作れるツールなのですが、何がすごいかというと通常のプロセスだと、ボタンを押してシステム構築するところを全てコードでプロセスを残して実施できる点なんですよね。

(翠川さん)
そうですね。ボタンでソフトやシステムを組み立ててしまうと、あとから見返したりエンジニアが変わったりしたタイミングで管理が大変になるのが目に見えていました。それがコードで出来るようになると、どうやってシステムを構築したかが目に見える状態で残るので再現性が高い状態でシステムを引き継げるんですよね。

(山﨑さん)
説明いただいた通りです。一個前のインタビュー記事で吉田さんが話していたデータ基盤の「CyDAP」もこのAWS CDKを使ってコーディングしていますよ。

(翠川さん)
「CyDAP」をAWS CDKで早いうちからコーディングできたのは、本当に助かりました。これも山﨑さん自ら、AWS CDKが使えるぞ!と提案をしてくれて、知識習得をしてくれたんです。本当に有難いです。

(山﨑さん)
いえいえ(笑)。ちなみに2つ目は業務とは離れますが、全員のコーディングスキルをあげるうえで楽しみながら取り組めないかな?と思い始めた「競技プログラミング」の勉強会ですね。毎週月曜日に開催をしていて、みんなでナレッジを共有しあってゲーム感覚でスキルを磨いています。

(翠川さん)
あれは楽しいですよね。今年は出れませんでしたが、2022年はPG BATTLEにもチームで出場しましたね。
エンジニア組織に限定してお話いただきましたが、山﨑さんは全社視点でもナレッジ共有をしてくれていて、話題の「Chat GPT」もいち早く皆が使えるようにツールを整えてくれました。

(山﨑さん)
これは僕ひとりで実施したわけではないですが、高橋さん・浜口さんという他のエンジニアも巻き込み、全社に導入できないか知識習得を始めました。ある程度知識とツールの活用がまとまったタイミングで、全社員向けにオンラインで勉強会を実施して使い方のレクチャーをしましたね。

なぜ成功できたのか

ーChat GPTも山﨑さんが整備してくださったんですね。さっと添削してくれるのが便利なんですよね。山﨑さんはどうして皆の役に立つナレッジ共有を進んで実施されているのでしょうか?
(山﨑さん)

もともとは自分で情報収集をするのが好きだったということろが一番影響していると思いますね。Xで情報収集をしたり、最新ツールの情報がまとめてあるブログを購読したり、知識への好奇心が強いタイプだと思います。

(翠川さん)
そうですね。いつも最新の情報を教えてくれるので助かっています。私が山﨑さんにいつも感謝しているのは、こういった最新の情報を教えてくれるだけでなく、「言語化して共有すること」を意識してくれることなんですよね。先ほどもお伝えしましたがフルリモートメンバーが多い組織なので、非同期でコミュニケーションを取れるように文化を作ることも重要だなと思っていて、そういった面で山﨑さんが文字で共有する文化を積極的に作ってくれたなと感じています。

今後のエンジニア組織の課題

ー非同期でのコミュニケーション、フルリモートメンバーが多いからこそ大事ですし、オフラインでも学んだことを誰でも見れる状態に残しておくことって重要ですよね。改めて意識していこうと思います!最後に今後のエンジニア組織の課題や取り組んでいきたいことも教えてください。
(山﨑さん)
会社がどんどん成長していくにつれて、エンジニア組織も配置が流動的に変わるので、同じ職種でも業務上関わりがなくなってしまう方も多いですよね。

(翠川さん)
そうですよね。コミュニケーション量が少なくなってしまうのは少し寂しいですよね。業務との比較で優先順位が下げられてしまいがちですが、意外と雑談や最近のプライベートな出来事など、個別情報を知ったうえで業務を進めることって大事だなと思うんですよね。

(山﨑さん)
それでいうと、以前やっていた大小やプライベートも仕事も問わずに「お互いを褒めあう会」とかは再開してみたいですね!

(翠川さん)
確かにやってみたいですね!褒め合うついでに、ナレッジ共有もできるという良いことしかない会でしたね!

(山﨑さん)
よし!再開しましょう(笑)!

インタビュアー後記

今回は、山﨑さんと、上長の翠川さんのクロストークでお届けしました。
フルリモートで働いているメンバーが多いからこそ、誰でも確認ができる状態で情報を共有することであったり、最新の情報を常にご自身でアップデートされ周囲に役立つ情報に変換したり、山﨑さんは思いやりがある仕事の進め方を大事にされている方なんだなと感じました。翠川さんの情報によると、ミーティングのときも「みんな認識がずれてないかな?」と細かく確認しながらコミュニケーションを取ってくれるそうです。

今回のインタビュー中もインタビュアーに伝わるように分かりやすい表現に言い換えてお話いただき、本当に有難かったです。山﨑さん、翠川さん、ご協力ありがとうございました。

これからもサイキンソーの「中のヒト」たちにどんどんインタビューしていきます。
次はどんな社員が登場するか、次回の記事もお楽しみに。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。