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洋麺屋五右衛門風のジェノベーゼ・パスタとラビオローネの試作、のはずが(泣)。

前口上

 あ〜、今回、ものの見事にうっちゃられてしまって、筆も、ってキーボード叩いてますが、叩かれたのは私の頭、な感じのぜんぜん疾らない感じになってしまって、すんません、なお話。だったら晒すな〜、と思し召しかも、ですが、ま、自戒と次回に向けての他山じゃない自山の石として、書き綴れば、あやしゅうこそ物狂おしけれ、でございますが、お付き合いいただけると嬉しゅうござりまするぅ。

物語はここから

 今は昔、山の彼方にPATAありけり。おいたん、宵のつれづれに、「いざ、五右衛門風パスタひせん。」と言ひけるを、このPATA、心よせに聞きけり、なんて。宇治拾遺物ちゃうってね、ってだれか私のこと拾ってくれませか〜、な迷走中だったりwww。この中入ってるこぶとり爺さんのお話、小太り爺さんだと思ってしまってた恥ずかしい過去も。もう恥ずかしいお話なら山のように、な山育ちですが何か(笑)。
 日本のパリで活躍されてるおいたんことケイチェルおじさん。スイーツから和洋中華エスニック各国料理まで、もうプロが裸足で逃げたくなるようなレベルのお料理されてて。で、お好きなパスタの一つが洋麺屋五右衛門の蝦とアボガドの入ったジェノベーゼとのこと。この愛溢れる(?)note読んだら誰でも食べたくなりますよね。加えてコメでやりとりさせていただいた時にも話が及んで、で、食べたい〜、っていつもの幼児性マックス、で作ってみようと。

 って、食べに行かんのん?と思し召しの貴方。電車乗らんと行けんとです。実は五右衛門のは食べたことなく(泣)。。。釜茹での刑にされそうな。。。ほぼほぼ同じ感じの、PRONTのは食べたことあるんですが、お味は五右衛門の方が上でしょうね。
 で、どうせ蝦ちゃん使うなら、有頭蝦にしてお出汁も引いて、って。いつも買うお魚屋さん、有頭でも剥き蝦でもお値段変わんないんで、どうせらな、ということで。あれ?前回も蝦でしたね。ま、うちは蝦蟹浅蜊は連続してもクレーム出ないんで、って見る方は飽きるやろう、って。仰せの通りで、ご容赦くださいませ、って市中引き回しの上磔獄門に処されたり、ってそれだけはご勘弁を〜。

 と、以前から気になっていたラビオローネ。ラビオリのおっきいのをこう呼ぶらしく。銘店トルッキオの林シェフの書かれているパスタの聖典の一つ、Deep Pastaという本の表紙にもなっていて。。。ここに出てくるパスタ、ほとんどアート。美味しそうで、見るだけでも楽しいですが、作ろうと思うとくらくらきます、って過去何度かチャレンジしててことごとく弾き返されてて。ま、Deepってくらいでほとんど命かけとんちゃう?って感じで、素人が手を出せるレベルを遥か銀河の彼方、な感じで。心技体整わないと無理ぽ、って、ま、ライフワークですから、ってほんまにできるようになるんかい、ってね(笑)。

 ラビオローネ、フォンティーナチーズをベースにした濃いめのベシャメルに卵黄を乗せて生地で包んだ大きめのラビオリ。この本では焦がしバターと白トリュフのソースで。フンティーナも白トリュフも高嶺どころかM87星雲より手が届かないので、なんちゃって、で、まずは試作で。そういえば、元々はM87だったのが誤植でM78になってしまったとか。で、シンの方の主題歌はM87になったらしく。シュワッヮッヮッ〜〜〜!

パスタを作る

 五右衛門はスパゲティーニPRONTはキタッラのような生パスタでしたが、蝦さまのお出汁も入れて濃厚な仕上げにするんでいつものフェットチーネで。ラビオローネも同じ生地で作るんで、少し加水率高めの伸びの良い生地にして。

ペスト・ジェノベーゼ

 蝦さまと合わせるので、チーズはグラナ・パダーノで。イタリアのマンマはパルミジャーノ・レッジャーノとペコリーノ・ロマーノ併せてましたが、チーズの味が強くなりすぎるので。

ほんにアボガドとジェノベーゼの合わせ技考えた人、天才だと思います。香り、味、麺への絡み、3拍子揃い踏みですからね。

付け合わせのミニトマト、って単に余ってただけですが(笑)。

蝦のソース

 あ〜、ここは前回と全く同じなんで、うだうだ書かずに、写真だけごらんくださいませ、って写真見ても違いわかりませんよね(笑)。

ほんとは身と殻と別々に火入れした方がいいでしょうけど、身から出るお出汁も使いたいし、洗い物増やしたくないのでワン・パンで。最後はとろっとするくらい煮詰めてます。

リピエノ

 レシピではフォンティーナのフォンデュなんですが、代わりにリコッタにグラナ・パダーノすりすりして、ナツメグと黒胡椒ちょろっとすりすりして。

ラビオローネを作る

生地をセルクルで抜いて、リピエノを乗せて、卵黄を乗せて、のはずが、、、、生地が小さくて、お座布団にするリピエノが大きくできず、卵黄が転げ落ちてしまって(泣)。もう、もちっと頭使えってね。へえ、あんまり使うと知恵熱がでてしまうんで、って子供かよ、ってね。で、これはムリ〜、って諦めて、救出した卵黄をリピエノに混ぜて使いましてん。まだまだ修行が足りてません。ま、次回はもちっとなんとか、っていつになるか(笑)。

ショック覚めやらぬままに、せめてもの、で、縁は巻き巻きして。

試作なのと、卵黄使う予定だったので作ったのは3つだけ。卵黄一個入ったらけっこうボリューミーになりますからね、って結局いつものラビオリとあんま変わらない感じになってますwww。

仕上げ

五右衛門風蝦とアボガドのジェノベーゼ

 パスタはいつものように海水くらいに海塩入れた湯で茹でて。湯切りして茹で汁ちょろっとと一緒に温めておいた蝦さまのお出汁にドボン。少し和えて味を馴染ませてからペスト・ジェノベーゼと蝦の身を入れて。終始とろ火で温めながら全体をよく和えて。マリネしておいたミニトマトを添えて。

う〜、う、う、美しくない(泣)。

ラビオローネ

 パスタと同じように茹でて、バターをちょっと焦げるくらいまで加熱しておいた中に入れて。スプーンでバターを回しかけながら少し馴染ませて。薄くスライスしたグラナパダーノぱらっとさせて。

あ〜、なんか鳥の巣のような。点々ついた卵だからうずら?www。

 う〜、緑と赤を合わせると茶色になるって、混色の基本ですね。蝦さまのお出汁、殻の色を移して赤くなってて、これにジェノベーゼの緑が入ると茶色く。。。なんか美味しそうに見えない。由緒貧しい山育ちの本領発揮!って発揮してどないすんねん、な、まっ茶、茶。ってすべからくお茶って緑なのになんで茶色って言うんですかね。焙じ茶みたいなんがもともとだったとか、って恥ずかしい時は話を逸らせて誤魔化そうとしてるの、バレました?。ま、食べては美味しかったんですが、見た目がね。
 ラビオローネの方は卵黄が入る予定で味付け決めてたんで、アクセントがなくて平坦な感じ。ま、不味くはないんですが。。。
まだまだ修行が必要でしたとさ、ち〜〜〜〜〜ん。

今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
明日の日も素敵でありますように。

雪の下の花。ちょっと白拍子のような風情。


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