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【データ分析】2023年を振り返る ー内間拓馬投手ー

どうも、キュプリーヌス(@cyprinus_wrc)です。

昨年はブログでデータ分析記事を上げていたのですが、今年はnoteの方で上げていきたいと思います。

今日は現役ドラフトで楽天から獲得した内間拓馬投手です。


選手詳細

内間 拓馬(うちま たくま) 投手 25歳 179cm86kg 右投右打 2020ドラフト4位

基本成績

寸評

最速155km/hのストレートが魅力のパワーピッチャー。ルーキーイヤーには中継ぎとして一軍で10.2回を投げ、K-BB%26.7をマークするなど、いきなりの活躍を見せた。3年目の今年は先発に転向するも、二軍で防御率3.88とまずまずの結果となった。来年からはカープのユニフォームに袖を通し、新天地での覚醒を目指す。

分析

Pitch Type

 ストレート・スライダー・カーブ・フォーク・シンカーの5球種で構成されています。昨年まで投じていたチェンジアップを今年は封印し、シンカーを新たに投じるようになっていました。
 平均球速は昨年より3.1km/h低下して146.2km/hとなっていました。やはり、中継ぎから先発へ転向したため平均球速は遅くなっていたようです。

Pitch Tempo

※ランナーなし時

 昨年から一転、Tempo+/-はマイナスとなっており、投球テンポは速くなっていたことが分かります。Timer Equiv.も8.5となっており、ピッチクロックが導入されても全く問題はありません。

※ランナーあり時

 ランナーを背負った場面でもTempo+/-はマイナスとなっており、やはり投球テンポは速くなっていたようです。重要な1イニングを抑えることが多い中継ぎから、5イニング以上をテンポ良く抑えて試合を作る先発へ転向した影響が表れているものと思われます。

Pitch Value

 ストレート・スライダー・フォークがプラスとなっています。その一方で新たに習得したシンカーは-3.32と大きなマイナスとなっており、有効に使うことはできていなかったようです。シンカーを習得した影響で割合が減少したフォークのプラスが大きくなっているため、来年はシンカーの割合を減らしてフォークを増やした方が良いかもしれません。

Plate Discipline

 コンタクト率・空振り率・Whiff%はいずれも昨年より大きく悪化し、全て平均より悪くなってしまっています。一方でゾーン率とファーストストライク率は上昇しており、先発転向にあたって投球数を減らすため、ストライゾーン内へ投じるケースが増えていたことが推測されます。

Batted Ball

 昨年に続き、フライの割合が多いフライボールピッチャーとなっています。基本的には三振を多く奪うタイプのため、セオリー通りの数字になっていると言えそうです。

 Soft%・Hard%ともに上昇しており、打ち取った打球も捉えられた打球も多くなっていたことが分かります。

Advanced

 多くのスタッツが悪化しており、先発転向に苦戦していたことがうかがえます。特にK%は10%近く低下しており、中継ぎと比べて三振を奪えなくなっていたことが分かります。ただ、これは投球数を減らすために意図的に三振を減らして打たせて取るピッチングを試していた可能性もあるため、必ずしもネガティブな要素ではないかもしれません。

まとめ

 先発転向というチャレンジをしたこともあり、今年のスタッツはあまり良いものではありませんでした。ただ、1年目に一軍で好成績を残すなど実力に間違いはないため、環境を変えれば化ける可能性は充分に秘めており、まさに現役ドラフト向きの選手だったと言えるでしょう。来年の覚醒を期待したいところです。

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データ参照


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