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ウェブ・テクノロジー(禁)大全【2015年4月号第1特集】

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記事一覧

PayPal創業者が跋扈し、アマゾンが勝った裏付けがここに!ノンフィクションから読み解くスタートアップの最前線

――ジャーナリストらがその創業者や初期メンバーから深く取材をし批判も含めて綴った、テクノロジー企業の内実を描くノンフィクションには良書が多い。いま現在テック業界を牽引する企業の本来の姿が描かれたそうした書籍を一挙レビューすることで、業界の最前線を研究してみたい。

 20世紀末のドットコムバブル以降、スタートアップ(起業)という言葉を頻繁に耳にするようになった。なんとなく「起業したてのIT系ベンチ

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注目は、フカキョン起用の“あの”作品!決定!ネットCM動画トホホアワード2015

――ネットの広告費が1兆円を超えた現在、広告代理店では「うらんかな!」として、次々とネット動画でのCM作成に精を出している。だが、1億円近いカネをかけているのに、再生回数がたったの数万回しか稼げてないものなど、トホホな作品も量産中なのだ。そこで今回サイゾートホホ動画撲滅委員会が、それらのトホホなネットCMを集めて勝手にセレクションした!

[プレゼンター]トホホン 誰にも見られることなく、YouT

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ニコ動の投稿動画からEXILEのPVまで――ビヨンセも「踊ってみた」!?ダンス動画の歴史と新潮流

――ニコニコ動画を中心に「踊ってみた」という文化がムーヴメントとなったのは、もう何年も前のこと。ダンス動画の制作背景や受容方法は、その後もどんどん進展しているのだ。そこで、ウェブとダンスの歴史をあらためて整理し、最新状況をひも解いてみたい。ダンス好きな我が子と話がかみ合わないお父さんは、ぜひ一読を!

「踊ってみた」動画を数多く誘発したAKB48「恋するフォーチュンクッキー」。

 80年代のバン

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「やりがい搾取」がSNSで拡散!?“ポエム”で酔わせる介護業界 美辞麗句に釣られる貧困層

――前項までは組織化する売春業とSNSの関係を見てきたが、SNSを使った「やりがい搾取」の拡散が横行中だという。ノンフィクションライター中村淳彦氏は、「介護業界を特に問題視すべきだ」と語っているが――。

 介護業界といえば、参議院議員・渡邉美樹率いるワタミグループが2004年から参入していることもよく知られている。ここでは、耳あたりの良い言葉をSNSで拡散させ、やりがい搾取につながっているという

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富める者は富み、格差は助長される――SNSは最貧困女子の売買春をどう変えたのか?

――最近注目を浴びる「最貧困女子」なるキーワード。仕事を失い、家を失った女性の中には、売春に活路を見いだす人もおり、組織的に売春を行う「援デリ」に身を寄せる人もいる。そこではスマホ、SNSが顧客を獲得する上で重要な役割を果たしているようだが、格差も生まれているという。評論家の荻上チキ氏と、ルポライターの鈴木大介氏にSNSで変わる売買春について話を聞いた。

(写真/下屋敷和文)

鈴木 まず、援デ

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ウェブ専業メディアの編集者が語るネットメディアの今とこれから PV至上主義は危険思想!?ネット版ウケるニュースの作り方

――百花繚乱状態のネットメディア。ウェブのトレンドのうつろいとともに、人気のサイトも常に移り変わっていくなかで、ウェブ編集者たちは、どうその流れを見ているのか? ここでは、ネットで活躍する企業や注目のウェブスターなどを上げてもらいつつ、現在の業界と今後の展望を聞いた。

かつて、ウェブ業界に旋風を巻き起こした堀江貴文氏と西村博之氏。2人が思い描いていたウェブ世界の理想と現実は、どう乖離しているのだ

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地下化する日本ハッカーの現在 ハッカーの再就職先は危険ドラッグの密売!?――サイバー犯罪とハッカー最前線【2】

――かつては、他人のPCからデータを取得したり、メールやSNSのパスワード取得、そして決済システムへの侵入などをしていたハッカーたち。サイバー対策に関する法律が定められたことで、違うシノギへと移行しているようだ……。

『我々はアノニマス 天才ハッカー集団の正体とサイバー攻撃の内幕』(ヒカルランド)

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防衛省がサイバー攻撃を受けない意外な理由――ホワイトハッカーの登用で安心?サイバーガラパゴス日本の強み――サイバー犯罪とハッカー最前線【1】

――映画で活躍するなど、ロマンある存在として語られたハッカー。ところが、現在では「フィッシング詐欺などのちまちまとした犯罪をやっている」という話がある。一方で、ISISに攻撃を仕掛けると宣言したアノニマスや、ホワイトハッカーと呼ばれる集団も注目を集めている。激変するハッカーの世界に迫った。

 今年1月、フランスの週刊新聞「シャルリー・エブド」が襲撃され、12人が殺害された事件を受けて、国際的ハッ

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イスラム国、カニバリズム、売春、ドラッグ……このVICE系ドキュメンタリー動画がヤバい!――動画メディア「VICE」のカネと功罪【2】

――編著『踊ってはいけない国、日本』などで知られる磯部涼が、VICE MEDIAの過激でユニークなドキュメンタリー企画を厳選してレビュー!

■イスラム国の生々しい映像
ダーイッシュ(自称イスラム国)野望の行方

URL : http://youtu.be/_mQkUVdVfjg
今年1月に起きた日本人殺害事件によって、今までイスラム過激派のテロとは無縁と思われていたこの国でもにわかに地続きの問題

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イスラム国にも潜入する「VICE」って何? 世界一過激な動画メディア「VICE」のカラクリと功罪――動画メディア「VICE」のカネと功罪【1】

――近頃、「VICE」というロゴが付いた動画を見かけることが増えたという読者もいるだろう。イスラム国の内部に潜入したドキュメンタリーをはじめ、刺激的な内容につい目を奪われてしまうが、そんな動画を配信する「VICE」とは一体なんなのか? 収益モデルからメディアとしての功罪まで、徹底研究!

「VICE」日本版のウェブサイト。ここを訪れたことはないけど、YouTubeの動画は見たことがある、という読者

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戦力分野では実は途上国並み!? 自衛隊"最新兵器"の真の実力を問う!――急速に進化する無人機の今【2】

無人攻撃機その他の最新兵器やシステムを、我が自衛隊はあまりうまく使いこなせていないってホント? ここでは、少々辛口な視点から、自衛隊の最新兵器事情にツッコミを入れます!

フランス陸軍の歩兵情報共有システム「FELIN」の小銃とヘルメット。UAEのアブダビで開催されたIDEX2015にて。(写真/竹内氏提供)

 無人機は、確かに近年もっとも注目されている軍事技術だ。しかし自衛隊は現時点ではこうし

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安倍政権究極のムダ使いとなってしまうのか……遠隔操作システムの進化で無人機の空中戦も間近!?――急速に進化する無人機の今【1】

――現代のテクノロジーはみな、戦争を通じて進化してきた。核戦争にも耐え得る通信ネットワークとして開発されたインターネット、砲弾の弾道計算機として生み出されたコンピュータなどなど、例を挙げれば枚挙にいとまがない。そんな戦争とITにおいて、いま注目されているのが無人機だ。果たして、その進化具合とは?

(絵/小笠原徹)

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「世界で最もパワフルなゲイ」のお相手から、キンドルフォンの大失態まで!イーロン・マスクは植毛か?ITセレブのショボすぎ醜聞

――先日、米経済誌「フォーブス」による世界長者番付が発表され、1位は前年同様、マイクロソフト会長ビル・ゲイツ。同誌によると、「フェイスブック関連の人物は、CEOのマーク・ザッカーバーグを含めて8人がランクインしている」という。だが、彼らITセレブにも”人間臭い一面”があるようで……。

■マーク・ザッカーバーグ

1984年、ニューヨーク州出身。両親はともにユダヤ教徒。歯科医の父親と精神科医の母親

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【m-flo☆Taku Takahashi】が緊急参戦!音楽とネットの親和性とはいかに? ストリーミングの是非を問う!

――本誌でたびたび特集してきた音楽ストリーミングサービス。本稿では、一番の当事者であるアーティストに話を聞く。サービスのメリットとデメリット、国内で普及するか否か、そして未来を深く掘り下げる!

(写真/磯部昭子)

 このところ音楽ストリーミングサービスにまつわる明るいニュースが飛び交っている。しかしその一方で、昨年10月に発表されたLINE MUSICの具体的なサービス内容は公開されず、米ソニ

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