マガジンのカバー画像

令和時代の(新)タブー【2019年6月号第1特集】

20
¥500
運営しているクリエイター

2019年5月の記事一覧

女性・女系天皇の議論――愛子天皇陛下の可能性は?



『女性天皇の時代』(ベスト新書)

 日本の歴史上には8人10代の女性天皇がいたことは周知の通り。かつて小泉内閣のもとで開かれた有識者会議では、女性天皇や女系天皇を認めるかどうかの議論が行われ、これに前向きな報告が出された。だが、その後悠仁さまが誕生したことで、その議論は立ち消えになっている。

 現状としては、将来的には悠仁さまが天皇の位を継がれることになっている。また、皇位継承順位の1位は

もっとみる

令和に引き継がれた懸案事項――国民総小姑化する小室家問題「女性皇族とご結婚する」こととは?

――4月下旬から5月上旬にかけて、改元報道がメディアを彩った。無論、その多くは祝福ムードであった。新しい時代が始まった今、皇族の結婚と将来という問題にも、日本人は正面から向き合う時期ではないだろうか? 週刊誌などで報じられる“小室圭さんと眞子さまの行く末”を中心にみていきたい。

『皇族―天皇家の近現代史』(中公新書)

 実に202年ぶりとなった、天皇の生前退位。「平成」の終わりと「令和」の幕

もっとみる

実はリスペクト!? インスタグラムのパクリ暴露アカウント

――ブランドのパクリをズバズバと指摘していくインスタグラムの人気アカウントが存在する。しかし、ファッション業界は恐れおののくばかりではなく、奇妙な関係も生まれていた。

「Diet Prada」のアカウントより。

 前記事でも触れた通り、グッチの袖が膨らんだファージャケットと、ダッパー・ダンがデザインしたジャケットがそっくりだと指摘したインスタグラムのアカウント「Diet Prada」。2014

もっとみる

グッチが偽ブランド品をサンプリング! “ブート・クチュール”の複雑化する最尖端

――ブランドのロゴを勝手に使い、自己流にアレンジした“ブート・クチュール”と呼ばれるアイテムが、最近ファッション界でイケてるという。しかし、“偽ブランド品”とは何が違うのか? ファッションと法律の両観点から、その最新状況と是非を整理してみたい。

2人がかぶるキャプはシュプリーム……と思いきや、ボックスロゴがなんか違う!?(写真/小濱晴美)[衣装協力(キャップ)]作品タイトル:Dear Supre

もっとみる

「ファック」はOKなのに、なぜその言葉はダメなのか?――令和時代の日本語ラップ表現

――炎上からの発禁や回収を恐れてか、メジャー/インディ問わず、歌詞における自主規制問題が氾濫する昨今。本稿では、過激な内容が飛び交う日本語ラップのリリックに焦点を定め、平成の炎上から令和の流行までをレコード会社のA&Rを招き徹底討論――。すると、旧態依然とした業界の悪しき慣習も浮き彫りとなった。

ANARCHYの登場以降、レペゼン地方ヒップホップの都市名ではなく、「向島団地」などの特定の場所にも

もっとみる

国内のディズニーストアでは購入できない? ミッキーにはなれないダッフィーの“複雑な権利”

――「東京ディズニーシー」の人気とグッズの売り上げを牽引している、かわいいクマのぬいぐるみのダッフィー。でも、どうしてディズニーストアでは売られていなかったり、「ディズニーツムツム」には登場しなかったりと、媒体や販売先に関しての制限があるの?

※サイゾー編集部の私物ぬいぐるみコレクション

 読者諸氏はダッフィーをご存じだろうか? これは「ミニーマウスがミッキーマウスにプレゼントした手づくりのテ

もっとみる

【奈月セナ】タブーすぎるGカップ――今、もっとも注目を集めるグラドル初登場

【拡大画像はグラビアギャラリーでご覧いただけます。】

(写真/ティム・ギャロ)

――創刊20周年のグラビアを飾っていただいたのは、デビューから破竹の快進撃を続ける奈月セナさん。172センチの高身長にスラリと伸びた手足からは、想像絶するギャップの激しいGカップ。令和一発目のタブー特集にふさわしい過激なグラビアに挑戦しました。

 グラビアデビューから約1年、週刊誌やマンガ誌などの表紙を飾り、写真

もっとみる

芸能界は意外にホワイト? エンタメ業界と働き方改革の齟齬――労基に翻弄される芸能事務所座談会

――4月中旬、大手芸能事務所3社が労働基準監督署から是正勧告を受けた。芸能界にも働き方改革の波が押し寄せているが、そもそも個人事業主たるタレントを扱う特殊な業種の労働環境を変えるには、なかなか時間と金がかかりそうで……。本稿では業界関係者たちの青息吐息をお届けする。

自身の番組で芸能事務所の働き方改革問題に触れた東山紀之(真ん中)。とはいえ、ジャニーズもやまぬ人材流出や安月給などのブラックな噂が

もっとみる

利尿を促進するクスリをブチ込む! パクられる前に駆け込む“解毒病院”の実態

――薬物常用者たちが逮捕を避けるために訪れる“解毒病院”なる場所があるという。そこでは、どんな治療が行われているのか――。実態を見ていこう。

都内繁華街の路地裏にたたずむ解毒病院。

 違法薬物の使用容疑で逮捕されるのは、多くは職務質問からの警察署での任意の尿検査、もしくは警察が裁判所に令状を請求した上での強制採尿で陽性反応が出た場合だ。この尿検査をクリアするためには、体から薬物を抜いておく必要

もっとみる

取り調べで黙秘しても保釈可能――裁判前に依存症治療施設で“教育”! 薬物犯罪で逮捕された後の戦術

――しばしばニュースとなる著名人の薬物事件。とかく逮捕された瞬間ばかりがクローズアップされがちだが、その後、薬物犯罪で逮捕された者が不起訴処分や執行猶予判決を得られるよう、弁護士が繰り出す“戦術”があるという。ここでは、薬物自体の是非はさておき、一般的にはあまり知られていないその方法を取り上げてみたい。

NCNP病院(国立精神・神経医療研究センター)のサイト内にある薬物依存症外来のページ。

 

もっとみる

よく、耳にするけどどういう意味なの? 渋沢栄一を知るためのキーワード

――渋沢栄一の自伝やビジネス書のサブタイトルによく使われる、座右の銘や格言の意味を解説。

■中日ドラフト1位の根尾昂選手の愛読書!
『論語と算盤』

中国の古典『論語』に基づく倫理的な価値観・道徳と、「算盤=お金を儲ける経済活動」という一見すると相反するような2つを融合させることで、日本の発展、そして「どうしたら、永く儲けられるのか」という欲望を肯定する渋沢の著書であり、スローガン。

もっとみる

経済の礎を築いた聖人君子か、本妻に愛想を尽かされる好色家か? 令和時代の新紙幣・渋沢栄一の功罪

――新紙幣に肖像が採用されたことで、注目を集める渋沢栄一。日本の礎を築き上げた偉人であることは間違いないが、一方で彼の業績に関して否定的に論じる声も出ており、その評価は割れている。そんな令和時代には、今よりも日常的な存在となる、渋沢栄一について考えてみたい。

『渋沢栄一 100の訓言』(日経ビジネス人文庫)

 新元号「令和」が、菅義偉官房長官によって発表されてから8日後の、4月9日。閣議後の記

もっとみる

歴代編集長がユル~く振り返る! 生誕20年を迎えたサイゾーの闘争史

――創刊20周年を迎えた月刊サイゾー。本来であれば、現編集長が過去の振り返り記事を作成するべきだろうが、「書くのがめんどくさいし、そもそも初代編集長時代を知らないし……。あ、そうだ、せっかくだから、初代と二代目の編集長を呼んで、話を聞いちゃえ!」ということで、特別企画を作ってみました。20年という節目を迎え成人したサイゾーが、かつてやんちゃだった時代には、一体どんな記事が話題になったのか――。

もっとみる

もはやテレビアニメは原作者と出版社へのアピールにすぎない!?――“ブレーン”説に声優トラブル…『名探偵コナン』のタブーを検証

――2018年に映画『名探偵コナン ゼロの執行人』の興行収入が90億円を突破し、現在公開中の映画『名探偵コナン 紺青の拳』も大ヒットを飛ばしている『名探偵コナン』。今や国民的人気作品となった同作の裏側やタブーについて、関係者らの話を通じて探っていこう。

現在公開中の劇場版『名探偵コナン 紺青の拳』は公開10日間で興行収入35億円を突破するなど、破竹の勢いを見せている。100億円超えも期待されてお

もっとみる