マガジンのカバー画像

マンガ<禁>事情【2016年1月号第1特集】

23
¥500
運営しているクリエイター

記事一覧

四肢欠損からJS陵辱まで!上からも下からも涙が滴る! “泣けるエロマンガ”傑作6選

――勃起してるのに涙が出ちゃう……そんな作品をご紹介!

■近親相姦JCの“ある復讐”

【1】『少女とギャングと青い夜』
ドバト(ヒット出版社刊)2013年
「COMIC阿吽」での連載分を加筆修正し、描き下ろし11ページを収録した長編。とある高級住宅に強盗に入った青年と、タイミング悪く帰宅した女子中学生が鉢合わせしたことで、両者の運命が思わぬ方向へ転がっていく。

「最近では珍しい長編連載で、馬

もっとみる

ただ、ヌキたいんじゃない! 感動しながらヌキたいんだ! 「泣けるエロマンガ」の深い世界

――エロマンガなのに泣ける!? ロリ少女がアヘアヘしてるアブないストーリーに涙が止まらない!? ヤバイロリコン男だけが読むものだと思っていたエロマンガ業界が誇る「泣けるエロマンガ」のディープな世界を、識者3人の声を借りつつ真面目に分析!

「Yes!ロリータNo!タッチ」のコピーでもおなじみ、茜新社のロリータ雑誌「COMIC LO」。

 エロマンガとは、いうまでもなく猥褻な描写が含まれる成年向け

もっとみる

『やるっきゃ騎士』作者みやすのんきが語る作家と出版社の戦い「自主規制が一番怖いです。」

――『透明人間』や『いずみちゃん』とほぼ同時期、圧倒的な人気を誇ったマンガ『やるっきゃ騎士』の作者・みやすのんき氏が語ったマンガへの思い。

「もともと『やるっきゃ騎士』は読み切りだったので、エンディングのコマは思い出深いです」(みやす)

 本来であれば、こちらのページの座談会に参加する予定だった、もうひとりの巨匠、みやすのんき氏。締切に追われ、足を運べず参加は断念せざるを得なかったものの、後日

もっとみる

海猫沢めろんの「俺にも語らせろ」――本宮ひろ志こそ、土方マンガ家だ!



本誌企画「土方文学大賞」にも出席した作家の海猫沢めろん氏。また次回ぜひ、ご参加おねがいします。

――前回、土方文学大賞に出席した作家の海猫沢めろん氏。今回は、仕事の都合で参加がかなわなかったが、おすすめ土方マンガについて寄稿してもらった。

 肉体労働とマンガは相性が良い。小説と比べると、間違いなくいい。

 昔働いていた建築現場でも当然のようにマンガ誌(「漫画アクション」「ピザッツ」[とも

もっとみる

エロラブコメの過去と現在――【中西やすひろ・遠山光】が叫ぶ!表現規制を強いられるエロ表現

――1980年代の少年誌において大きな流行を作り上げた“エッチなラブコメディマンガ”。しかし、「児童ポルノ追放運動」の魔の手により、表現は自粛を強いられ、有害図書問題にも発展。その規制は、少年誌のみならず、青年誌にまで波及。80年代を代表するエロラブコメ御三家が語る、エロ表現の過去と現在とは?

青春時代よ、再び!
少年の欲望を具現化したエロラブコメの金字塔2作

『Oh! 透明人間』
中西やすひ

もっとみる

現実とフィクションの狭間『釣りバカ日誌』はドカマンだ! この土方マンガがスゴい大賞

――2020年の東京オリンピックを見込んだ建築ラッシュや杭打ち捏造問題など、土建が話題になる昨今。本誌10月号で開催された土方文学大賞のスピンオフ版が満を持して開催。サラリーマンマンガから、グルメにSFまで――土方マンガとはなんぞや? を語りつつ、珠玉のラインナップをレビューしていく。

今回の企画に参加してくれた皆さま。左から作家の石丸氏、「建設築通信新聞」上長氏、同・田中氏、古書店店主の向井氏

もっとみる

「理解不能な困ったちゃん」がウケる時代 マンガ家たちが語る過激描写の系譜と本音

――こちらの記事では、アジアにおける表現規制を見てきたが、では、当事者であるマンガ家たちはどうとらえているのだろうか?諸外国でも問題視される性描写や暴力描写は日本でも規制が敷かれることがしばしばあるが──。マンガ家たちの本音を聞いた。

座談会に集まってくれたのは、写真左から、『デビルズ・ダンディ・ドッグス』の作者・北上諭志さん、『ダブル・ハード』の作者・今野直樹さん、『怪奇! 大盛り肉子ちゃん』

もっとみる

女性の鎖骨露出がNGな国も! アジアのマンガ表現規制最前線

 現在、日本のマンガの海外輸出額は、年間5000億円にも上るともいわれている。しかし、宗教的表現規制の少ない日本のコンテンツは、諸外国において、どこまで受け入れられるのか──。ここではアジアにスポットを当て、その表現規制に迫る。

『非実在青少年〈規制反対〉読本』(サイゾー)

 今年9月1日、集英社、アニメイト、講談社、小学館、KADOKAWAの5社が、合弁で株式会社ジャパン マンガ アライアン

もっとみる

【LIL KOHH】兄ちゃんに教えてもらった『WORST』は主人公の叫びにジーンときたよ



LIL KOHH(りる・こー)
東京・王子の団地に住む中学3年生。2012年、小学生の頃にラップしたPV「YOUNG FOREVER」が話題になり、本誌13年3月号に兄のKOHHとともに登場した。その後、兄のほうは日本語ラップ界で頭角を現し、若手ラッパーの最右翼に。

 中学生になってから僕は野球部に入ってたんで、ドラえもんの世界を舞台にしてる『ドラベース ドラえもん超野球外伝』とか、横浜ベイ

もっとみる

【BAD HOP】高校生の和彫り師・ジミーの言葉にグッときた! 『ギャングキング』で学んだ本当に強い人間の思考回路



BAD HOP(ばっど・ほっぷ)
川崎のラップ・グループ。メンバーはT-PABLOW(TP)、YZERR(YZ)、TIJI JOJO(TJ)、BENJAZZY(BJ)、YELLOW PATO(YP)、AKDOW(A)、BARK(B)、G-K.I.D(G)、VINGO(V)。(写真/細倉真弓)

YZ 中学で『クローズ』【1】『WORST』【2】が大好きになって、不良にあこがれたね。でも、自分が

もっとみる

【YOUNG HASTLE】オレのラップは『SLAM DUNK』の"三枚目"な桜木花道のスタンスに影響された



YOUNG HASTLE(やんぐ・はっする)
1984年生まれ。中3でキングギドラに衝撃を受け、18歳でラップを始める。その肉体美は、日本語ラップ界随一。代表曲は「V-Neck T」「Workout」「Blackout」など。DJ-TY KOHと共同で『TYH The Mixtape』を発表したばかり。

 好きな不良マンガというと、『SLAM DUNK』【1】かな。スポーツマンガだけど、主人

もっとみる

【般若】小学生の頃から何があっても読み続けてる! 敵側の人間関係を描く『ジョジョ』が最高!



般若(はんにゃ)
日本を代表するヒップホップMC。04年のファーストアルバム『おはよう日本』リリース以降、コンスタントに作品を発表。08年には自身が主宰するレーベル「昭和レコード」を設立し、精力的に活動を展開している。

 小さい頃からマンガが好きで、毎週月曜日から金曜日まで立ち読みをしていたおかげで、マンガの速読もできるようになりました。それこそ「週刊少年ジャンプ」の黄金期からスタートして、

もっとみる

【漢】オレもガッツリ共感した『特攻の拓』の"粋がり"と"痛み"



漢(かん)
1978年生まれ。新宿出身。2000年代にMSCの顔として頭角を現す。12年に自身のレーベル〈9SARI GROUP〉を設立。15年よりフリースタイルバトル大会「UMB」を再始動。現在、『フリースタイルダンジョン』(テレビ朝日)に出演中。

 オレは中学で勉強の世界からドロップアウトして本を一切読まなくなって、マンガですら最後まで読み切ったのは『疾風伝説 特攻の拓』【1】と『殺し屋

もっとみる

泥沼のお蔵入りケースも……原作者・マンガ家の著作権トラブルを振り返る

 原作者付きの作品の場合、作画と原作者の間で、著作権利をめぐるトラブルが少なからずあるという。

『キャンディ・キャンディ (1) 』(中公文庫)

 マンガのストーリーのすべてを原作者が作っているとは限らない……というのは本文で触れた通り。だからこそ、「このマンガは自分のものだ」という争いが、原作者、マンガ家の間で起こることもある。

「その極北といえるのが、原作者・水木杏子先生と作画者・いがら

もっとみる