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日本の性学【2016年11月号第1特集】

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記事一覧

「飛影はそんなこと言わない」の発祥に迫る! 【市原克也監督】が明かす、伝説のバカAVの真相

――1996年、1本のAVが世に放たれた。題名は『欲情列島宅配便 私の処女を奪いに来てッ!!』。アテナ映像が制作したこの作品は伝説のバカAVとして一部では有名だ。今回、この作品の出演者が20年ぶりにその裏側を語った。

20年ぶりに本作を観た市原監督。この一件のせいで『幽☆遊☆白書』は、未だに読みたくないらしい。

『欲情列島宅配便 私の処女を奪いに来てッ!!』――本作を“伝説”へと押し上げたのは

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爆発、淫語ラップ、全裸カーレース…世界よ、これが日本のエロだ! 衝撃のバカAV代表作6選

――親や恋人に見つかると、普通のAVよりも恥ずかしいバカAVをご紹介。

■大赤字を記録したSODのはじまり
『地上20メートル空中ファック』
高橋がなり/SODクリエイト(96年)
意図的にバカなものを撮ったバカAVの元祖。クレーンで地上20メートルまで吊り上げた透明なアクリル板の上でセックスするというもの。実況や、入場ファンファーレとバラエティ番組的なエンターテインメント性を重視し、男優が射精

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秋の東京“シコ”レクション! 制作費が3000万円の作品も!? 笑える「バカAV」の深慮な世界

――AVのジャンルは多岐に及ぶが、中には「これで本当に興奮できるのか?」と疑問に思ってしまうキワモノもある。こういう作品が生まれるのは、性が多様化した結果なのだろうか? 一般的な常識では理解しがたい、通称“バカAV”を徹底的に考察していく。

馬場准教授考案のもと作成された、「性行為の強度」、「作為性の度合い」の2軸に、「女優の知名度」という3軸が入る「オナニー装置としてのAVマッピング・マトリッ

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実録・ゲイ・ラッパーの本音――たとえ見下されてもヒップホップが好きだ!

――こちらの記事ではヒップホップと同性愛文化の変遷を見てきたが、ゲイ・カルチャー、とりわけ音楽の分野において、ゲイと相性がいいと言われているのは、ディスコやハウス、ミュージカルといったジャンル。ヒップホップ好きのゲイというのは、あまり耳にしないのも事実だが……。

あでぃぽい氏が新宿二丁目で主催している『日本語ラップナイト』のフライヤー。大学時代にラップにのめり込んだことが、カミングアウトをするき

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ラップCD日本国内盤の醍醐味に翻訳者は四苦八苦…ちょっと待っ対訳! 差別表現の対訳事情を検証

 ラップにおける暴力や犯罪の過激なリリック、中でも性差別表現においては、商品に歌詞が掲載されないこともしばしばだ。では、対訳が売りである国内盤CDでは、どのような措置が取られているのか?

『洋楽日本盤のレコード・デザイン シングルと帯にみる日本独自の世界』

 極論、対訳者のほとんどが「オブラートに包んだ表現にしている」という。中にはレコード会社から「直接的に訳さないでほしい」と依頼されることが

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差別表現、自主規制、隠れゲイの複雑多様な世界――ラッパーはなぜ嫌悪を示す?“ホモフォビア”の歴史と変遷

――黎明期から、かたくなに同性愛者を嫌悪するホモフォビア文化が根深く残る米ヒップホップだったが、2012年、フランク・オーシャンのカミングアウト以降、大きな変化が起きている。果たして、ホモフォビア文化はどのような背景で生まれ、影響を与えてきたのか? ヒップホップと同性愛文化の核心を、多角的に検証する。

 Netflixのドラマシリーズ『ゲットダウン』をご存じだろうか。1977年のニューヨークを舞

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ジェネリック、副作用、ニセモノ……バイアグラはお役御免!? ED治療薬の新勢力と落とし穴

――日本では1999年に販売が始まり、いろいろと話題になったバイアグラ。あれから15年後の2014年に国内での成分特許が切れると、他社のジェネリックが続々と登場し、製造元のファイザーは苦境に立たされているように見える──。ED治療薬の効果や危険性を改めて整理しつつ、そのマーケットの最新状況に迫っていきたい。

編集Nが必要に応じて個人輸入代行業者によるネット薬局で購入するのは、インドのアジャンタ・

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女人禁制!のはずが…カトリックの女性教皇伝説!「女教皇ヨハンナ」が示唆するもの

 女性の牧師も存在するプロテスタントと違い、カトリックでは今なお女性の聖職者を認めていない。これは、宗教が女性を差別している例の代表的なものとしてしばしば取り上げられるが、そんなカトリックの世界に女性の教皇がいたという伝説がある。それが「女教皇ヨハンナ」だ。

『女教皇ヨハンナ (上)』(草思社)

 女教皇ヨハンナは855~858年頃に在位したとされ、その伝説は13世紀中頃からヨーロッパで広く信

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宗教は女性を抑圧してきたのか? 三大宗教の女性観とその“功罪”

――果たして宗教は、女性を抑圧してきたのだろうか? 確かにイスラム教では、男尊女卑による差別があり、旧約聖書では、女性は男性の一部から生まれてきたという記述がある。“性”の問題を取り上げる今回の特集において、ここでは宗教から見る女性論ともいうべき視点を解説してみたい。

ニューヨーク・タイムズが配信した、1975年に撮影された写真の記事。

 南仏の高級ビーチリゾート・ニースの浜辺で、青いスカーフ

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男が書くセックスはつまらん! 芥川賞『火花』の女性観は性差別!?今を感じる性愛文学賞

――フェミニズムやジェンダー、セックスは文学のテーマとして、実にポピュラーだ。“性愛文学”とも呼ぶべきこれらの作品をあげていくことで、現代人の性に対するスタンスも見えてくるのではないだろうか? ここでは、これらのテーマに詳しいお三方が、最新の性愛文学作品について語り合った!

サイゾー的性愛文学賞、選考委員のみなさま。男女のセックス観の違い、その書き分け方、そして名作に描かれる女性観への疑問など、

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【マンガ家・小山健】が、「出会って5分でバイブ」ヤリマン女子会に潜入!

――気鋭のマンガ家・小山健が、女子会に潜入! 男の前では語られない「聞くだけでインポになる」ほどの会話とは!?

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こんなにある!性犯罪いろいろ――強姦から盗撮まで……性犯罪の種類と量刑を解説

――性犯罪と一口に言っても、軽犯罪から無期懲役に至る罪までさまざま。ここでは、その種類とそれぞれの刑罰の程度を見ていこう。

『性犯罪被害にあうということ』(朝日文庫)

■強姦罪
13歳以上の女性に対する暴行や脅迫を用いた姦淫行為。相手が13歳未満と知りながら姦淫をした場合は、同意があっても成立する。現状は加害者は男性、被害者は女性に限られる。3年以上の懲役。酒や薬などで判断能力を失わせて姦淫を

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殺人事件の裏にある強姦・死姦…異常性愛者は“更生”できない!? 性犯罪と法のスリリングな関係

――強姦致傷容疑で逮捕された高畑裕太の一件では、被害女性との示談が成立し、不起訴処分となった。では、性犯罪で逮捕された者を弁護するプロセスとは、いかなるものなのか? また、「性犯罪者は再犯率が高い」という言説もあるが、法によって性犯罪者を“正す”ことは不可能なのか? 性犯罪とそれをめぐる法律のキワどい実態を暴きたい!

メーガン法を導入しているアメリカの多くの州は、ネット上で性犯罪の前科がある者の

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マリアさまはGカップだった!? ブラジャーのプロフェッショナルが聖母の豊穣な母性を徹底計測!

――某下着メーカーに20年間勤務するおっぱいのプロフェッショナル“佐々木先生(仮名)”がマリア図像のバストを測定!

■一番きれいな身体を捉えた美しすぎるバスト

「受胎告知」レオナルド・ダ・ヴィンチ[推定]Eカップ

制作年:1472-1475年頃/所蔵:ウフィツィ美術館

[解説]レオナルド・ダ・ヴィンチの実質的なデビュー作であり、彼が20代の頃に制作された作品。絵の左側には降臨した大天使ガブ

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