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"アスペ・バブル"の危ない真相【2016年12月号第2特集】

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記事一覧

『SHERLOCK』『クリミナル・マインド』…人気作品にも登場「変人だが天才」イメージは正しいのか?フィクションの中の“アスペルガー”

――本特集では、現実社会における“アスペルガー・ブーム”の功罪を読み解いてきた。そうした状況下で、現実を反映してつくられるフィクションの世界でも、この“ブーム”は起きているようだ。アスペルガーらしき人物が登場するフィクションは、どう読まれるべきなのか――?

『「劇場版 ATARU」OFFICIAL BOOK~N・A(NAKAI×ATARU)ビジュアルワールド~』(角川マガジンズ)

 近年、映画

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高畑裕太にレッテルを貼ったのは誰だ!発達障害が増加した?“アスペ・バブル”の真相

――近年、発達障害が増えているともいわれる。それと関係しているのか、いつしか“アスペ”というワードが世間に浸透し、アスペルガー症候群のみならず、ADHDなど発達障害全般を一緒くたにした隠語としてネット上にはあふれている。つまり今、ある種の“アスペ・バブル”にあるといえるのではないか──。発達障害をめぐる精神医療の現場から、アスペルガー症候群を描いた映画・小説まで見渡しながら、この妙な盛り上がりの実

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【発達障害治療に有効だとされる薬リスト】その効果と副作用とは?発達障害の治療に使われる薬物

――現在、ADHDなど発達障害の治療では薬物療法が行われることも。ただ、当然、そこで使われる薬には、長所もあれば短所もある。

■リタリンと同じ成分だが……
【1】コンサータ

ヤンセンファーマが製造・販売。一般名はメチルフェニデート徐放剤。ADHDの不注意や多動を抑える精神刺激薬で、脳内の神経伝達物質の濃度を上げる。即効性があり、毎朝1回服用すれば夕方・夜間まで効果が続くため、児童には学校生活の

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