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セクシー写真の"最前線"【2016年10月号第2特集】

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記事一覧

LGBTの今がわかる性的ポートレート――フランスの男娼、タイの女子大生…世界の風俗から多様な性を写す中田柾志の写真たち

――パリ近郊の森で性奉仕する“元男性”や、さまざまな“性別”に分類できるタイのセクシーな女子大生にカメラを向けてきた写真家・中田柾志。それらのイメージから、世界におけるLGBTのあり方の一端が見えてくるのかもしれない。

フランス・パリ西部の森で働く男娼を撮影した《ブローニュの森の貴婦人たち》より。

 昨今、日本において「LGBT」(セクシュアル・マイノリティ)への社会的関心が高まっている。20

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ライアン・マッギンレーは消費された!? プロフォトグラファーが今見たい“本当にエロい写真”座談会

――デジタルデバイスの発達もあって、写真がより身近になった昨今。写真展もそこかしこで活発に開催されるなど、にわかに写真ブームの様相を呈している。しかし実際の写真批評となると“権威にまみれたご託宣”のごとき解説が並び、一般人にはとっつきにくい……。そこでここでは、現役の写真家たちが、セクシーやエロ写真を切り口として最新の写真事情について語った。

インスタグラム(ライアン・マッギンレー)
多くの写真

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アイドル水着からハイ・アートのヌードまで! いま「エロの価値」はどこに!? セクシー写真の"最前線"

――19世紀初頭に始まったとされる写真の歴史。それから200年。「見たままを記録できる」ものとしてのその歴史は、常にエロティシズムと共にあった。すなわち女性の裸体、ないしそれに類するものを被写体とする写真は、写真の誕生以降、常に量産されてきたものなのである。それは、欲望がダイレクトに反映されていればこそ、ときに人間そのものが投射される。すなわち、アートとなる。そこで考察してみよう。「エロ」が表現さ

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