ADHD? それともアスペルガー? 精神科医が読み解くFukaseの"病理"

――セカオワのキーマンであるFukaseの人となりを考えるとき避けて通れないのが、10代後半で経験したという精神病院への入院と、その際に下されたという「ADHD」という診断だ。過去のインタビュー等で度々語られてきたこうしたエピソードを我々はどう考えればいいのか? 発達障害にも詳しい現役の精神科医に分析してもらいながら、Fukaseの病理を丸裸にする!

セカオワを考える上で、決して避けて通ることができないのは、Fukase自身の生い立ち――とりわけ、10代後半で経験した精神疾患と精神病院への入院だろう。そこで本欄では、『発達障害と生きる どうしても「うまくいかない」人たち』(講談社)などの著作もあり、豊富な臨床経験を持つ昭和大学医学部精神医学教室教授の岩波明氏に、現役精神科医としての見解を語ってもらった。詳細は上の各論に任せるとして、そもそもFukaseが診断されたという「ADHD」(attention deficit hyperactivity disorder、「注意欠陥・多動性障害」)とは、どんな病気なのか?

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