小保方、きゃりぱみゅ、ラブドール…意外なアノ人の意外な文才! 読み飛ばし厳禁! マニアが選ぶ雑誌連載8選

――こちらの記事で紹介した連載の詳細を紹介

■クイーン・オブ・自分語り
【1】「婦人公論」『「あの日」からの記録』小保方晴子

理研を退職した14年12月から書き続けた日記を連載する、というコンセプト。第1回(17年1月24日号)は連載開始までの2週間を掲載した特別編となっており、「今は栄養療法による治療に取り組んでいる。この一ヶ月で食事もかなり食べられるようになって、一日中寝込むこともなくなった」と書き出す。その後も一進一退する体調や、料理に取り組む様子、紅葉を見ながら「ガラス一枚で隔てられているだけなのに、紅葉と私では違う時間が流れているように感じる」とセンチメンタルな心情を綴り、心底自己プロデュースがうまい人物であることを感じさせてくれる。

■即ネットニュース化されない強さ
【2】「TV Bros.」『あたしアイドルじゃねぇし!!!』きゃりーぱみゅぱみゅ

きゃりーの叫びがそのままタイトル化された隔号連載。今年1月に、5年分の連載をまとめて書籍化されている。「PPAPがムカつく」(16年11月19日号)、「加工しないで写真を上げてる人はむしろ時代遅れって思われます」(16年8月27日号)、「(サロンモデルは)だいたいいー感じの社長と結婚します」など、きゃりーのそのときどきでの本音がダダ漏れになっており、意外な発言が読める。読モ時代からブログが注目されて世に出てきた面も持つきゃりーだけに、ネットの良さと面倒臭さをよくわかっているのだろう。すぐにネットニュースにされない紙媒体だからこその書き放題が面白い。

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