テロリストは便所にぶち込め!睾丸を縛って、つるし上げてやる!プーチンの過激発言の背後にあるもの

『プーチンの実像 証言で暴く「皇帝」の素顔』(朝日新聞出版)

 こちらの記事で見たような強権ぶりを誇るロシア大統領・プーチンは、さまざまなコワモテ発言集の持ち主でもある。ネット上で評判になったプーチンのセリフを、いくつか紹介しよう。

「テロリストは便所に追いつめて、肥だめにぶち込んでやる」

「我々の敵はテロリストではなく、ジャーナリストだ」

「中世のように、汚職する公務員は、手を切り落としてしまえばいい」

「睾丸を縛って、つるし上げてやる」

「ソ連が懐かしくない者には心がない。ソ連に戻りたいやつには脳みそがない」

 これらの超強気な発言から読み取れるプーチン大統領の本質とは、どのようなものだろうか? ロシア専門出版社、東洋書店新社の岩田悟氏に聞いてみた。

「プーチンの言葉が人々の心に快感を呼び覚ますのは、公人であれば普通は政治的な配慮ゆえに口にできないことを、堂々と直言しているからでしょうね。ただ、彼がこのような発言をするのは、あえて強気な発言をして覆い隠さなければならないものがあるから、と見るのが適当でしょう。ロシアという国の内情は本当に矛盾だらけです。そうした国でトップとして君臨するためには、言い訳を始めたら終わり、とにかく自分たちがしていることは正しいのだと、無理にでも一貫して主張するしかない。彼一流の言語能力で巧みにロシアの正しさを『証明』してくれるプーチンの発言は、ロシア国民にとっては救いなのかもしれません」

 アメリカのトランプ大統領候補とはお互いシンパシーを感じているというプーチン。これからはどのようなコワモテ発言を聞かせてくれるだろうか?

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