Fカップ美巨乳・大澤玲美ちゃん(24)と一緒に考える……ただの乳房から爆乳礼賛へ!日本人“巨乳”受容の70年史

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アダルトメディア研究家の安田理央氏がこのたび、『巨乳の誕生』(太田出版)を上梓。同書では、江戸時代の日本人は乳房に性的魅力を感じなかったと書いてあるという。そこで、天下のオスカープロモーションが誇るFカップ美巨乳タレント・大澤玲美ちゃんと一緒に、日本人の「巨乳受容史」について考えてみました!

(写真/TOSHI HIRAKAWA)

 歴史的に見れば、日本人が「大きなおっぱい」の魅力に気づいたのは最近のことである。それどころか江戸時代までの日本人は、乳房に性的魅力すら感じていなかったのだ。それは春画などを見れば明らかなのだが、呆れるほど精密に性器が描かれているのに比べて、乳房はあまり描かれない。ほとんどが着衣のままであり、たまに胸元がはだけて乳房が見えていたとしても、乳首は雑な線で描かれているだけだ。

 これはかつての日本人が、性器以外に男女の性差を感じなかったところから来ている。日本の男性は女性の裸を見ても興奮しなかったのだ。当時の銭湯が混浴だった理由はそこにある。裸を見ても興奮するわけではないので、なんの問題もなかったのだ。男女の性差は、服を着ることや仕草などで初めて生まれる。日本人のコスプレフェチは、こうした時代から続いているともいえるだろう。

 一方、西洋では精神と肉体は結びついたものであり、美を裸体に求めたギリシア文化や、性欲を罪と考えたキリスト教文化など、裸体は宗教や思想とも深く結びついている。だからこそ西洋では裸体を描いた絵画や彫像が数多くつくられているのだが、日本にはほとんどない。

 開国と共に日本へやってきた西洋人は、日本の混浴文化に衝撃を受け、野蛮だと非難した。日本政府はあわてて裸体禁止令を発令し、混浴や公共の場で裸になることを禁じた。取り締まりは厳しく、日本人の意識を大きく変える。そして、わずか二十数年後には、裸婦を描いた黒田清輝の西洋画の下半身部分を布で覆って展示するという事件まで起こった。

 ここで注目したいのは、隠されたのは下半身のみで、乳房は露出されたままだったという事実だ。つまり猥褻なのは下半身であり、乳房は猥褻ではないと判断されたわけである。ここに、日本人古来の性意識が露呈している。それは、猥褻とそうでないものの境界線を局部の陰毛に求めていた1980年代までの基準にも見て取れるし、21世紀を迎えた現在でもその境界線は、局部の露出度にある。乳房軽視のエロス感は、日本人を長いこと縛りつけているのだ。

 しかし戦後を迎え、日本人も豊かな乳房の魅力に気づかされることとなる。欧米の文化が一気に流れ込み、きらびやかなハリウッドの世界と魅惑的なスターたちに日本人は幻惑された。そして、肉感的な女体の魅力を知ったのである。

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