現役医師は見た!神妙な場面が台無し!誤ったトホホな描写

――こちらの記事で触れた通り、実は医療ドラマには「医療従事者から見ればリアリティを欠く描写」が見られるという。それはドラマのどのような場面に現れているのだろうか? 現役医師の話を軸に、海外医療ドラマとの比較検証も行った。

『医療ドラマが100倍面白くなる 医者の世界』(宝島SUGOI文庫)

 例えば、〈重篤患者のものとして画面に映し出されるレントゲン写真が健康体〉。医師からすれば、「その写真で、どんな病に冒され、男性か女性かも目視できる」ようだ。また、制限時間があるドラマの宿命か、〈点滴の落ちる速度が異常に速い〉、ほかにも〈心電図の電極の付け方が真逆〉だったりすることも。こうしたトホホなミスが要因ではないが、「医療に携わる側からすると、そこで冷めてしまう」という意見が多く聞かれた。

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