手塚治虫は生きている?――マンガの神様のスピンオフ作品

『PLUTO (1)』(小学館)

 スピンオフマンガの元ネタは最近の作品ばかりではない。「マンガの神様」手塚治虫の作品も、最近は続々とスピンオフ化されている。

『鉄腕アトム』に関しては、すでに03年に人気マンガ家の浦沢直樹によって、「地上最大のロボット」という1エピソードを膨らませた『PLUTO』が大評判を呼んでいる。

 その鉄腕アトムも、現在『アトム ザ・ビギニング』(原案・手塚治虫/コンセプトワークス・ゆうきまさみ/漫画・カサハラテツロー/ヒーローズ)が連載中。

『ブラック・ジャック』に関しても、『ヤング ブラック・ジャック』(原作・手塚治虫/脚本・田畑由秋/漫画・大熊ゆうご/秋田書店)や、安楽死をなりわいとする名脇役を主人公にした『Dr.キリコ~白い死神』(原作・手塚治虫/脚本・藤澤勇希/漫画・sanorin/秋田書店」、さらには創作の舞台裏を描いた『ブラック・ジャック創作秘話』(原作・宮﨑克 /漫画・吉本浩二/秋田書店)まである。

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