結局は国内向けのプロモーションに過ぎない!? 日本人アーティスト海外進出の皮算用とは!?

――「海外でも人気」と喧伝されているBABYMETALのような日本のミュージシャンたちも海外エージェントと契約しているが、この契約にこぎ着けるまでの間に、屈辱的な仕打ちを受けているアーティストもいるという……。なぜ、そこまでして海外進出をしたがるのか? 本稿では、そんな海外進出の裏側を探っていきたい。

4年前に本誌インタビューにご登場いただいてから、すくすくと成長しました。

 いつの時代もアーティストは海外で通用する日本代表になりたいと思っている。最近でも、ビザを持たずに渡米しようとして入国拒否されたラウドネスや、多くのフェスに出演しているBABYMETAL(以下、ベビメタ)、海外でライブをやっても最前列が日本人ばかりだと不満を漏らして炎上したONE OK ROCKのように、多くのアーティストや所属事務所は海の向こうでの成功を夢見る。しかし、言語も文化も流行も違う厳しい環境の中で、本当に彼らは成功すると思って挑んでいるのだろうか? ここでは、日本人アーティストたちの海外進出の現実を見ていきたい。

 まず、アーティストや事務所は、海外進出をどうとらえているのか? 現地の事情に詳しいイベント業界関係者のA氏はこう話す。

「基本的にどのアーティストも、『海外でライブをした』という箔を付け、逆輸入的に日本で売り出したいというのが目的。ベビメタを擁するアミューズは、特にその傾向が強い。ただ、いずれも、海外公演は赤字か、よくてトントン。日本でやれば10倍以上の収益になることは間違いないのですが、国内の新規顧客に向けての大きなプロモーションになるので、『海外で通用する日本人』というタグを付けたがるんです。そうやって収益のバランスを取っているため、海外進出は外で赤字を被っても国内で回収できるアーティストに限られます。また、ライブをしたところでチケットはあまるので、現地の人に無料で配ってステージ最前列に並ばせたりする小細工もしています。日本人の姿を見えないようにする目的もありますが、実際に前述のアーティストを聴いている海外ファンってほとんどがオタクなんで、見栄えがよくないんです(笑)」

 海外でのライブ経験を金で買い、それを国内向けプロモーションに利用し利益を確保する。夢はないが、ビジネスモデルとしては非常に安定感のあるスタイルだ。

 現状、日本市場でのカモになっている感もある海外のオタクファンたちだが、ただ最近ではそんな彼らを思っての売り出し方もあるという。

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