歴代編集長がユル~く振り返る! 生誕20年を迎えたサイゾーの闘争史

――創刊20周年を迎えた月刊サイゾー。本来であれば、現編集長が過去の振り返り記事を作成するべきだろうが、「書くのがめんどくさいし、そもそも初代編集長時代を知らないし……。あ、そうだ、せっかくだから、初代と二代目の編集長を呼んで、話を聞いちゃえ!」ということで、特別企画を作ってみました。20年という節目を迎え成人したサイゾーが、かつてやんちゃだった時代には、一体どんな記事が話題になったのか――。

【1】菅直人の愛人密会疑惑をスクープした創刊号(上/99年6月号)。【2】ジブリ美術館建設の裏事情をスクープした記事(下/99年7月号)。【6】逮捕監禁ならびに暴行の疑いで逮捕されたリキッドオーディオ・ジャパン大神田正文・前社長を取り上げた記事(中/01年1月号)。

【鼎談参加者】
■小林弘人…創刊編集長。現株式会社インフォバーンCVO
■揖斐憲…二代目編集長。現株式会社サイゾー代表
■岩崎貴久…三代目編集長

岩崎 この3人が同じ編集部にいた時期ってありましたっけ?

小林 同時はないね。

揖斐 え? なかったっけ?

岩崎 僕が入ったのは2003年なので、揖斐さんが編集長で、渋谷区道玄坂のオフィスに引っ越したばかりでした。

小林 自分は発行人だったけど、もう編集にはコミットしていなかったと思う。記事も全部揖斐に任せていたから。

揖斐 でも、発行元の社長として編集者を採用するための面接はやっていましたよね。

岩崎 僕はまさに揖斐さんと小林さんに面接されて採用されたんです。小林さんに「今からデジカメを渡すから、女の子を口説いて何人くらいの写真を撮ってこられる?」って言われて(笑)。

小林 実際にやらせるつもりはなかったんだけど、「サイゾー」の編集者ってよっぽどタフなヤツじゃないと続かないんだよ。ほとんどの人は曖昧に誤魔化していたけど、岩崎君は実際に人数を数え始めて「何分頂けますか?」って言った。すごいな、コイツって思ったよ。

岩崎 や、まあ……今だから言えるからくりがあって。その前に勤めていた週刊誌の取材で知り合ったガールズ系のお店が近くにあったんで、彼女たちに頼めばイケるかもって。

小林 こっちは「え? 今からですか?」とかあわててくれたら、「いや冗談だよ」って返そうとしていたんだけど(笑)。

揖斐 まあ、あの頃は採用する側もちょっと肩に力が入っていたかもしれません。

岩崎 そんなサイゾーも20周年ということで、初代編集長で現在インフォバーンCVOの小林さん(サイゾーは07年にインフォバーン社から事業売却され、独立)と二代目編集長で現在サイゾー社長の揖斐さんに集まっていただきました。

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