松浦勝人交代劇で実現!? “水と油”のソニーとエイベックスがLINE MUSICで結託

――LINE株式会社が10月9日に発表した新たな音楽サービス「LINE MUSIC」。“ソニーとエイベックスの共同出資”という冠が、目下音楽業界で話題となっているが、果たして、そのサービスの内実と、経済効果とは?

『LINEがぜんぶわかる本』 (洋泉社MOOK) 

今年10月、今や携帯のキャリアメールを凌ぐ勢いのコミュニケーションツールとして、世界的にユーザー数を増やし続けるLINEが、音楽事業に参入することを発表した。LINE/エイベックス・デジタル/ソニー・ミュージックエンタテインメントの3社が新会社「LINE MUSIC株式会社(仮称)」を設立。大手レコード会社2社が持つ音楽コンテンツとLINEのプラットフォームを利用して、サブスクリプション型(定額制)のストリーミング音楽配信サービス「LINE MUSIC」を年内にも提供するという。

このサービス、実は昨年8月にもアナウンスされていたが、結局リリースには至らなかった。今年、満を持してソニーとエイベックスと共に再出発することとなったが、いまだサービスの全貌は明らかになっていないLINE MUSICは、音楽業界にどのような影響をもたらすのだろうか? 国内外の最新音楽情報を発信するウェブメディア〈All Digital Music〉を運営しているジェイ・コウガミ氏に話を聞いた。

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