所属俳優のバーター出演は意外と少なめ?――芸能プロ所属の監督が急増中! “カネか理想か”双方の胸算用

――かつては独立独歩で無頼のイメージが強かった映画監督だが、実は近年、大手芸能事務所に所属する人が増えている。事務所へ所属すると、作品作りの自由度は減りそうなものだが、監督側にはどのようなメリットがあるのか? また、芸能事務所側の狙いとは?

スターダストのHPに掲載されている三木孝浩監督のプロフィール。

『アオハライド』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』『坂道のアポロン』といったマンガや小説原作の映画で、安定してヒットを飛ばす三木孝浩。『君の膵臓をたべたい』『となりの怪物くん』『センセイ君主』『響 -HIBIKI-』など、ここ2年ほどの間に話題作を次々と監督している月川翔。邦画ファンの間では名前の知られた監督だが、彼らが大手芸能事務所・スターダスト系列のSTARDUST DIRECTORSに所属していることは、あまり知られていないだろう。そしてスターダストのほかにも、アミューズ、研音といった大手事務所や、実力派俳優を揃える事務所には、映画監督ら製作スタッフが所属しているケースが散見。若手監督を中心に、事務所への所属を選ぶ人は増えているようだ。

 本稿では、芸能事務所に所属する監督が増加している背景と、所属による事務所側・監督側のメリット・デメリットについて考察してみたい。

 ではまず、映画監督の芸能事務所への所属が目立ち始めたのはいつ頃のことなのか。映画監督へのインタビューを数多く行ってきたライターの泊貴洋氏は次のように話す。

「私がインタビューした中で、芸能事務所に所属する監督として最初に印象に残ったのは、やはり三木孝浩さんですね。長編デビュー作の『ソラニン』(10年)の頃にはスターダストに所属されていたと思います。当時は映画監督が大手事務所に所属すること自体が驚きでした」

 なお、マンガ原作の映画化を得意とする三木孝浩監督の活躍ぶりは、近年の邦画の復活ともやはり関連している。

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サイゾー

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