京大の中核派騒動に首相の革マル発言――公安警察が凶暴性をアオる過激派(?)左翼集団の最新系

――"政治の季節"到来とも言われる昨今。そんな中、一部でその名が取り沙汰されているのが、中核派や革マル派といった新左翼系の団体だ。脱原発デモへの介入などで、それらの組織の勢力拡大を指摘する声もあるが、実際のところはどうなのか? そもそもの新左翼の歴史を振り返りながら、その現状を見ていきたい。

京都大学熊野寮に家宅捜索した当局と、それを報じるニュース番組。

 防護装備、ライオットシールドで身を固めた機動隊員が学生寮に押し寄せ、ヘルメット、マスク姿の学生と対峙。飛び交う怒号、寮に立ち入ろうとする機動隊員、"人間の盾"を作ってそれを阻止する学生たち……。

 これは何十年も昔の学生運動ではなく、昨年11月13日の光景だ。警視庁公安部が、京都大学の学生寮「熊野寮」へ行ったガサ入れの様子である。

 ことの発端は同月2日、中核派の京都大生ら3人がデモ行進の際に公務執行妨害で逮捕された事件。熊野寮への突入は、その件に関する家宅捜索として行われたものだ。さらに4日には、3人の逮捕に抗議する京大キャンパス内の集会で、学生に交じっていた私服警察官が取り囲まれ、拘束される騒動も起きていた。

 この一連の騒動はニュースやワイドショーでも報じられ、ネット上では「いまだに学生運動の組織が脈々と続いていることに驚き」「学生運動家逮捕とか、いつの昭和だよ……って現代かよwww」といった反応も見られた。

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