"モダニズム"の本当の意味、説明できる? これで明日から通ぶれる!「そうだったのか建築用語」

――建築メディアを読むと、知らない単語が現れたり、言葉の使われ方が普段知っているそれとは違うことに気がつく。そこで頻出する12個のキーワードを、その言葉が背負った文脈から超真面目に解説してみたい。

■まさに「近代」を築いた思想[モダニズム]
【もだにずむ】近代の啓蒙思想と産業革命を背景とし、20世紀初頭のヨーロッパに現れた建築思潮。それまでの歴史主義の建築の権威性を批判して、機能主義や合理主義を標榜し、伝統からの断絶を訴えた。鉄・ガラス・コンクリートなどの近代的材料を用い、表面装飾を排した平滑な面と線による構成が特徴。要素が抽象化されてシンプルになったぶん、それを美しく見せるには特別な造形的センスがいる。一般市民のための大衆化・量産化を目指したその建築は、第二次大戦後、経済主義と結びついて世界の都市を席巻した。

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