ビラ1枚5万円、写真集は10万円…古書業界でひっそり人気!機関紙学生運動の資料高騰中のワケ

――書籍をはじめとしたさまざまな刊行物が取引される古書市場。作家の肉筆原稿や名著の初版本であれば高値も付くだろうが、意外なものが評価されることも珍しくない。その一例が、新左翼の機関紙など、学生運動の関連資料だ。いったい誰が買うのか? 何のために買うのか? そして高騰の原因とは?

■往年の有名闘士が執筆!
全共闘運動以前(~60年代半ばまで)

『マルクス・レーニン主義』のような冊子であれば一定数が現存しており、さほど値段がつかないが、40~60年代半ばまでのビラとなれば希少価値はグッと上がり、数万円で取引がされる。なお『マルクス・レーニン主義』には、この後一次ブントへ結集する山口一理(=佐伯秀光)や加藤明男(=生田浩二)などが執筆陣に名を連ねている。

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