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鍵の付いてない日記

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『寂しくもないし、孤独でもないけれど、じゃあこの心のモヤモヤは何だと言うのか 女の人生をナナメ上から見つめるブックガイド』が9月11日に発売されるので、それを個人的に記念した平日… もっと読む
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記事一覧

【お茶と文学-チェチェン編】ロシアンティーと『コーカサスの金色の雲』

コロナで旅行に行けないので、「もし世界一周をやるならこういうルートでやるんだけどな〜」を…

【お茶と文学-ベトナム編】コーヒーとバオ・ニン『戦争の悲しみ』

コロナで旅行に行けないので、「もし世界一周をやるならこういうルートでやるんだけどな〜」を…

【6/3】「待つ」が能動的な行為であること

自分は我慢強い性格である……なんて、34年間の人生の中で、あまり意識したことはなかった。と…

【お茶と文学-インド編】チャイとタゴール『ギーターンジャリ』

忘れた頃に再開する、コロナのせいで海外旅行に行けないので「もし世界一周をやるならこういう…

【3/14】良質な物語と「考えさせられましたエンタメ」について、あとスルースキルとか

遅ばせながら西川美和監督の映画『すばらしき世界』を観てきたので、以下はその感想。なお、物…

【お茶と文学-チベット編】バター茶とラシャムジャ『雪を待つ』

コロナのせいで海外旅行に行けないので、「もし世界一周をやるならこういうルートでやるんだけ…

【2/11】結石と龍涎香

1〜22、26〜28、33、35、41〜51、53、58〜64、66、67、69、72、73、78、82〜84、87、89、90、93〜98、101、106、107、110〜112、114、130、132〜135……と、この数字の羅列はいつかのための読書メモ。全135章(+エピローグ)からなるハーマン・メルヴィルの『白鯨』は、「鯨学」の章に多数のページを持っていかれているため、前から順にただ読んでいると話の筋を追いにくくなって頭がドッカンするというのが1回目読了後の反省。もし

【お茶と文学-韓国編】柚子茶とキム・エラン『外は夏』

昨年の夏頃まで、「だって、行けないんだモン。読んだら悲しくなっちゃうんモン……」とうじう…

【12/29】物欲に生かされた2020年、買ってよかったものベスト7

「本」や「映画」はともかく私が買ってよかった「モノ」なんて誰も興味ないだろ……とうじうじ…

編み物で瞑想できる

10月、石川県と福井県へ、知人と旅行に出かけた。福井恐竜博物館などで遊びつつ楽しんでいたの…

【11/8】わたしの中に巣食うリヴァイアサン

彼の優しい気質が、結婚生活にプラスに働いたことは間違いない。が、この側面についてはあまり…

【10/7】でも、起きたことは仕方ない:『TENET』感想

クリストファー・ノーラン監督の最新作『TENET』を観てきた。が、難解な背景や時系列の解き明…

#30DayFilmChallenge 映画のまとめ!

ある日Twitterを見ていたら、「#30DayFilmChallenge」という面白そうな企画があったので30日間…

【9/21】救われるために逃亡するわけじゃない

アメリカ人の作家であるポール・ボウルズという人が書いた、『極地の空 The Sheltering Sky』って小説がある。私はこの小説が好きすぎるので、ことあるごとに、自分の書くものの中に登場させている。 『極地の空 The Sheltering Sky』は、アメリカ人の夫婦が、北アフリカのモロッコを期間を定めずに旅するという物語だ。ところがこの2人、新婚じゃないし、どうやらただ仲がいいだけの夫婦ってわけじゃないらしい。夫は現地で褐色の肌の女を買うし、妻は同行してきた友人と