お悩み大全表紙2

【お悩み大全/0】『お悩み大全』とは

今回から、『お悩み大全』というマガジンを始めてみようと思っている。「大全」なんて名前を付けてしまったからには、「大きく」「全て」のお悩みを取り扱わなければいけないわけで、大丈夫なのかコレと早くも出落ち感がハンパない。だけど、『お悩み大全』というタイトルを本人がめちゃくちゃ気に入ってしまったんだから、どうしようもない。

第1回目である今回は(というかタイトルには「0」とつけたのだけど)これから始まるこのマガジンの説明をしていこうと思う。とはいえ、なんといっても見切り発車だから、もしかしたら今後展開していくにつれて「最初と話がちがうじゃねえか」となっていく可能性は大いにある。だけど、その過程も含めて楽しんでもらえればいいかなと思っている(エラそうだ)。

さっそく内容だけれど、『お悩み大全』という名前から想像されるのはおそらく、「お悩み相談」だろう。実際、私もお悩み相談系の読み物は大好きだ。書籍だと、朝日新聞の「悩みのるつぼ」をまとめたものを一時期楽しく読んでいた。これの岡田斗司夫さん編と上野千鶴子さん編の感想文はブログに書いている。あとは、ブログには書いていないのだけど國分功一郎さんの『哲学の先生と人生の話をしよう』という本も面白かった。

しかし、本マガジン『お悩み大全』は、読者からお悩みを募集しそれに私が回答していく、といった類のものではない。本音をいうとそういうのもちょっとやってみたかったのだけど、個別のお悩み相談なら私より面白くやれる人がゴマンといるので、わざわざ自分がやる必要はないな、と思った。あと仮にask.fmとかでお悩みを募集しても、私などに悩みを相談してもどうしようもねェと思っている人が大半だろうから、マガジンを作れるほど相談事が集まらないと予測した。

じゃあ私がやる『お悩み大全』とは結局なんなのかというと、今考えているものを一言でまとめると、辞書である。目録である。煩悩のNaverまとめである。思い切って「大全」と付けたからには、できる限り「大きく」「全て」の、人類のお悩みを辞書的に羅列したものを作ってみたいと考えている。

とはいえ、地球上にいる人間の数は60億を超えていて、1人1人が、それぞれ異なる悩みを抱えている。だから結論からいうと、全ての人間の悩みを辞書的に並べるなんて、そんなことができるわけはない。だけどそれでも、人類の悩みをなるべく網羅的に、一覧として見ることができたら面白いのになーと、まあ私はそんなことを考えたわけだ。もちろん、こんなのを面白いと思うのは私だけかもしれない。他人からすると「何が面白いのそれ」ってかんじかもしれない。だけど、とりあえず私は面白そうと思ったから、私にとっては面白いのである。私を対象にマーケティングリサーチを行なった結果、私にとってニーズがあることが判明したから、作りたいのである。

それでも、こんなかたちで公開するからにはもちろん人様のお役に立てるような要素も多少は(多少なのか)盛り込もうと思っている。「悩みの辞書」なんて、そんなもののどこが役に立つのだと疑問に思うかもしれないが、私は実はこの『お悩み大全』は、皆様のビジネスに利用してもらえるのではないかと考えている。というか、そもそも私がこれを作りたい、欲しいと思ったのも、そういう本があったら便利でいいのに、と考えたからだ。欲しいけどないから自分で作っちゃえという発想である。

ビジネスに利用というと、今までビジネスに役立ちそうなものを一切書いて来なかったお前が何をいうんだと驚かれるかもしれないが、もう少し話をさせてほしい。考えてみてほしいのだけど、世の中で売買されている全てのものは、必ず何らかの「お悩み」を解決するために作られたものである。たとえば、今あなたがこの文章を読むのに使っているであろうスマホかPCだけれど、それらはインターネットに接続していろいろな情報にすぐにアクセスできるようになりたいだとか、離れた場所にいる友人や家族と気軽に手早く連絡をとれるようになりたいだとか、文字をラクに、綺麗に、大量に打ち込みたいだとか、そういうお悩みを解決するために作られたものである。コップは液体を持ち運んでどこでも飲み物を口にできるようにと(かなり昔の人によって)開発されたものだし、パズドラは楽しく刺激的に暇つぶしをしたいという人々のお悩みを解決するために作られたものである(たぶん、やったことないけど)。世の中で売買されている全てのモノ、あるいはコンテンツは、必ずお金を払ってくれる人の何らかのお悩みを解決するものでなければならないわけだ。

となると、自分だけではなくまわりの人はいったいどんな「お悩み」を抱えているのだろうか、そのなかに何か自分にも解決できそうなお悩みはないだろうかと、「お悩みのタネ」を探せる辞書的なものがあったら便利! と思いませんか、思わないかもしれませんね。私は思ったんですけど、思わない人のほうが多いかもしれません。だけど繰り返すように、私は思ったのです。「お悩みの辞書」が欲しい、と。

だけど、「お悩みの辞書」なんて、いったいどうやって作ったらいいのだろう。私が考えたのは、まずは愛すべきお悩みたちの分類をすることである。辞書は「あ」から始まり「ん」で終わるけど、それはつまり世の中の言葉を「あ」のグループとか「か」のグループとかに分類して並べているわけである。必要なのは、まずこの分類作業、そして並べ方を考える作業だ。

というわけで、次回の『お悩み大全』では、この分類作業を行なう。今後の更新は不定期だが、今は月2くらいのペースを考えている。はたして私は、『お悩み大全』を完成させることができるのか!?

(マガジンの説明はここでだいたい終わりである。以下は今後のちょっとした構想だ。もしかしたら、電子書籍を出したいと思っているブロガーにとって、少しヒントになるかもしれない。)

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