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葉室麟

「蜩ノ記」は、池井戸潤に続き2012年、
葉室麟が直木賞を受賞した作品。

2009年から4年連続5度目の候補作で受賞。
名実共に時代小説作家の第一人者となる。

50歳の2001年から創作活動を始め、
2005年にデビュー、2007年に「銀漢の賦」で、
松本清張賞を受賞したあたりから注目され始めた。

この頃の直木賞は、勢いがあった。

「蜩ノ記」は2014年に、初めて映画化された。

役所広司主演、岡田准一共演。
地味な作品が、派手にヒットした。

前後するが、ふたりはそれぞれ、
「日本のいちばん長い日」と「永遠のゼロ」で、
見事な主役を演じている。

実は同じ2014年、
映画「柘榴坂の仇討」が公開される。
原作は浅田次郎の短編だ。

先に書いた「壬生義士伝」の中井貴一主演、
阿部寛共演で、話題になった。
音楽も同じ、久石譲だ。

この頃、時代劇の映画が、
興収上位にランクインする。

太平洋戦争の題材も増えて、
歴史好き、洋画好きの僕が、
映画館で邦画を観るようになった。

浅田次郎のおかげか、歳を取ったからか。
いずれにせよ、葉室麟作品の次の映画化を、
僕は楽しみにしていた。

が、なんと2017年、66歳で病気のため亡くなった。
ほぼ10年という短い間に、多くの作品を遺した。

生き方を、作品から学ぼうと思う。

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