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裸のマハ

2002年公開のスペイン映画。
フランシスコ・デ・ゴヤの絵画でもある。

正確に言えば、もちろん逆だが、
僕はこの映画を観るまで、ゴヤを、
「裸のマハ」を名前くらいしか知らなかった。

当時ゴヤと言えば、「巨人」が有名だったが、
2009年、所蔵するプラド美術館は、
研究の結果、ゴヤの弟子の作品とした。

ゴヤは、ちょうどナポレオンの時期、
18世紀末から19世紀初頭にかけて活躍する。
この時期はヨーロッパ中が熱い。

この「裸のマハ」は物議を醸し、
プラド美術館で公開されたのは、
20世紀になってからだ。

モデルや依頼人についても謎のままである。

このモデル役を、ペネロペ・クルスが演じた。
彼女がまだ駆け出しの頃だ。

芸術が貴族のものだった歴史、
名作が生まれる背景は神秘的だ。

少なくとも僕にとって、世界三大美術館は、
ルーブル、プラド、ウフィツィ、だった。

今は、メトロポリタン、エルミタージュ、
そしてルーブル、だそうだ。

アメリカにはアメリカが世界に誇る、
ニューヨーク近代美術館も、
グッゲンハイム美術館もある。

政治や経済の権力闘争に、
歴史は書き換えられ、芸術は利用された。

そんな時代は、終わったと思いたい。
西洋から遅れているのは、心の豊かさだ。

スペインと言えば、イビサが人気だったが、
僕にとっては、アンダルシアだ。

フラメンコを踊り始める日は近かった。

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