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CVC投資、そしてグループ入りへ

本日、一昨年より投資させて頂いていたトリコ株式会社の株式を100%取得する株式譲渡契約を締結した旨を正式にリリースさせて頂きました。正式なクロージングはこれからなので気を抜かず進めていきます。
また、今月でCVCを立ち上げて丸3年という節目にリリースできたことも感慨深いなと感じています。

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■トリコ社、藤井さんとの出会いから投資まで
トリコ社及び藤井さんとの出会いは2019年4月にXTech Ventures手嶋さんよりご紹介頂いたことがきっかけでした。
初めてお会いした日に投資させて頂きたいと感じたことを今でもよく覚えています。
まだピッチ資料も無く、プロダクトを見せて頂きサプリメントへのこだわりや魅力についてだけで1時間が終了したことが印象的でした。
藤井さんのキャリア的に比較的マーケターな印象があったため、良い意味でプロダクトへの想いの強さのギャップが大きく、自身も熱くなったことを覚えています。話す中でサプリメントやコスメに対する圧倒的知識量とセンスを感じたのを鮮明に覚えていて、そしてその時の藤井さんの想いと必ずやり切るという眼差しに魅了されました。
また、サプリメントのマーケット自体は個人的に課題を感じていたこともあり、投資時はリードかつCVCとして過去最高額を投資させて頂きました。
(実質は手嶋さんにほぼリード頂き、日々勉強させて頂いていた感じですが・・)

■トリコ社の急成長
そんな経緯で投資させて頂き、投資後の成長は当初から凄まじく、業績に限らず徹底的なこだわりや美学、突破力を日々感じました。
プロダクトへのこだわりや事業の伸び方が凄いことは周知の通りかもしれないですが、細やかなところまで徹底されています。

現在販売しているフェイスマスクを開発する際に相談を受けた時も、「約5ヶ月で二層式のものを創りたい。」という内容でしたが、コスメの開発に詳しい方ならなんとなくイメージされるかもしれないですが、正直なところ心の中で「色々と妥協しないと難しそうだな。。」と思ってしまいました。
というのも日本国内でマスクの充填ができるOEMは少なく、特に二層式が作れるメーカーは限られているためです。更にパーソナライズとスタートアップの予算で実現するのは至難だと感じておりました。
しかし、結果的に聞いていた条件を全てクリアできたと聞いた時、自身の感覚で物事を判断してはいけないと改めて痛感しました。

また、常にビジョナリーな目標を話す一方で、年初に8月には月商1億を必ず達成するというと実際にピタリと8月に達成するあたりにも圧倒され続けました。
その成長には取締役COOの細田さんの愚直な日々のご努力、そして創業時からトリコ社を支えている共同創業者の加藤さんの存在があり、VCの方々がチームが重要と仰る理由が本当の意味で理解できた瞬間だったかもしれないと感じています。

そんな日々を通じてトリコ社と藤井さん、細田さん、加藤さんに対する尊敬の念がどんどん高まっていきました。
藤井さんとは飲みに行くことも多く、その度に今後の展望や目標を聞き、自身の中でワクワクする気持ちがどんどん高まっていき、今回のグループ入りをご提案させて頂いた次第です。

■M&Aを進めるにあたり
投資先であったこともあり、トリコ社の凄さは伝わっていたので、説明もしやすい状況でした。
また、社内でM&Aの経験あるメンバーでチームを組成して進めたのですが、急なディールかつベンチャー特有の課題もあるにも関わらず、常にトリコ社へのリスペクトを持って進めていけたことも自社ながら改めてポーラオルビスHDの温かみを感じたところでした。
(当然のことだと思うのですが意外とそうでない大企業が多いと聞くので・・・)

■更なる急成長に向けて
投資後の約1年半を振り返ると書きたいことは山ほどあるのですが、ここからもっと長い未来を共に創れることが今はとにかくワクワクしています。
クロージング後には取締役(予定)としてより一層の責任を持って取り組んでいきたいですし、今回ディセンシアを50億円規模まで育て、現在はオルビスの代表をしている小林も取締役(予定)のため心強いです。

また、CVCとしてD2Cに投資してきた理由としてグローバルでも大きなポテンシャルがあるためですが、特にコスメやサプリメントのポテンシャルはアジア圏を中心に測り知れないなと感じています。
FUJIMIにはグローバルで愛される可能性があると信じており、それを実現できるチームだと実感しています。(FUJIMIの意味はいくつかありますが、その一つに日本を象徴する富士山のようなブランドになるという意思もあるそうです。)
そんなFUJIMIは年商500億円規模のブランドを目指しており、達成するためにはプロダクトも現在の2種類だけでは圧倒的に足りません。グロースを更に加速させれるようグループの資金や研究力、開発力も最大限活用しバックアップしていく所存です。
手前味噌ですが弊社グループはパーソナライズ領域に1989年から取り組んでおり、30年以上の歴史があります。蓄積されたノウハウ含めて提供していきたいなと考えております。
一方で急成長を遂げるためのスタートアップらしさは尊重し、スタートアップと大企業の良いところを両側面持てることを心掛けたいいきたいなと考えています。
と、色々とグループとして自身として協力できそうなことは多々考えますが、トリコ社は放っておいてもどんどん成長するんだろうなとも思っています。
決して驕らず、今後万が一トリコ社や経営陣が窮地に陥ったり困った時こそ、支えていける存在であれるようにせねばと思っています。
(そんなことなくすんなり成長されていきそうですが・・・)

最後になりますが急成長している中、応援頂き快く送り出してくださった株主のXTech Ventures手嶋さん、バルクオム代表の野口さんには感謝しかございません。
お二方をがっかりさせることないよう微力ながら尽力してまいります。

改めてですが藤井さん、細田さん、加藤さん、そしてトリコ社の皆様、日本を代表するブランドを創っていきましょう。

■トリコ採用について
そして最後の最後にトリコ社では全職種採用強化中です!
ここから更に急成長するフェーズで、D2Cを極めたい方には最高の環境だと思っています。
ぜひ一緒にここからの急成長を創っていきましょう!

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