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「本職」と「好きなこと」。 異なる2つのスキルを掛け合わせた時、チャンスは広がり、ビジネスの好循環が生まれる! LIVE CREATIVEレポート前編

はじめまして、D2C dot ディレクション部の小澤です。
D2C dotでは、現在、ライティング領域を必要とする案件でのディレクションや、キャッチコピー&シナリオライティングなどを担当しています。

去る、6/7(金)弊社ホールにて、【LIVE CREATIVE 2つのことを掛け合わせることで得られる効果〜複数領域で活躍するクリエイターのはなし〜】というイベントを開催しました。

昨今クリエイティブ業界では、メインとする分野を持ちつつも他分野に挑戦し、新たなビジネスチャンスを広げている人々が増えています。今回は、本職と好きなことを掛け合わせながら活躍されている方々をゲストに迎えトークイベント形式で語っていただきました。

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当イベントは、渡邊 浩樹さん(株式会社コネクティブ 代表取締役)に進行役をご担当いただき、ゲストに大久保 潤也さん(DONGURI / アナ)、くろやなぎてっぺいさん(P.I.C.S. management)、なかむらしんたろうさん(SCHEMA)をお招きしました。加えて弊社より、前野 剛宏(D2C dot)も登壇し、各面々が現在に至るキッカケや取り組み事例を交えながら、複数の分野で活動することで得られるナレッジをお話いただきました。

このイベントへ参加し貴重なお話を拝聴することで、複数領域をうまく融合させながら活躍される皆さんの思考や取り組みなど、大変いい刺激となりました。ですので、このイベントについて簡単に皆さまにもご紹介させていただければと思います。

▽LIVE CREATIVE詳細ページ

■「2つの顔を分けずに混ぜたら仕事がうまく回りはじめた!」

▼LT1 大久保 潤也さん(DONGURI / アナ)(※以下、大久保さん)

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最初に登壇いただいた大久保さんは、コピーライター・ディレクターとして活躍する一方、ミュージシャン・作詞家、そして最近ではアイドルグループの音楽プロデューサーも手掛け多方面で活躍されている方です。

そんな大久保さんが現在のように活躍できるようになったのは、仕事をする上で、ある意識を変えたからだとのこと。

「ミュージシャンとしての自分」
「コピーライター/ディレクターとしての自分」
「アイドルプロデューサーとしての自分」

それは、「異なる職種と意識してしまうのではなく、あえて混ぜてしまえばいいのでは?」という意識改革でした。

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コピーライターとして取り組んでいた「UXライティング」のノウハウやブランディングに携わる時のマーケティング目線が 、あるアイドルグループの楽曲作詞に生きた事例をご紹介いただきました。

まず、そのアイドルのファンはどういう時に嬉しく思うのだろうか。という視点で考え始め、きっとファンはアイドルからSNSなどで「レス」をもらえると嬉しいはず!それならとにかくレスがたくさんもらえる曲を作れば喜んでもらえると、考えたそうです。

そして、アイドルとファンが掛け合える曲を作詞し、1曲で合計400回レスを送れる曲が完成しました。この曲はライブの人気曲になり大変高評価の反応をもらうことができたそうです。

大久保さんは、一つのジャンルだと1/100の存在でも「ミュージシャン」「コピーライター」「アイドルプロデュース」というこの3つのジャンルを掛け合わせた1/1000000のレア人材になれたのではないかと、自己分析。そして、会場にいる参加者たちに向けて、「自分が強みだと感じる複数の要素を掛け合わせて、日々の仕事に励んでほしい。」と、メッセージを送っていました。

■「企画自体をエンタメ化することでプレゼンはうまくいく!」

▼LT2 くろやなぎてっぺいさん(P.I.C.S. management)(※以下、くろやなぎさん)

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次に登壇いただいたのは、企画×映像×バンドと多様なスキル・才能を発揮してご活躍されている、くろやなぎてっぺいさん。くろやなぎさんは、「映像」「音楽」「企画」「アート」「ソーシャル」等々、“部活”と称して様々な分野で活動をされている才能溢れる方です。

くろやなぎさんがライフワークとして行なっている企画の1つに「あいうえお作文RAPプロジェクト」というものがあります。これは「音楽」を切り口にした企画で、音楽と平和を愛している人々に「あいうえお作文」でラップを披露してもらい「平和を広告する」プロジェクトです。このWebサイトからは、参加者たちの素敵な笑顔と音楽と平和への愛が溢れており、私も暖かい気持ちになりました。

▽あいうえお作文RAPプロジェクト

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現在企画を考える機会が多くなっているくろやなぎさんは、クライアントへ企画を見せる際に「フレームの外にあるものを作って持っていくと効果的である」ということを感じていたそうです。例として、企画自体をエンタメ化した時のことを話してくれました。

元々全く音楽に関係していない案件に、企画段階で案件自体を「音楽化」してみるという手法を考えたそうです。この案件の音楽を作曲し、それに合わせた映像も作り提案。結果、クライアントが大変気に入り、その後のプロジェクトの進行もスムーズになったそうです。なんと音楽に使用していたフレーズが実際の商品名に決定するという裏話まで・・・!これこそ、まさにフレームの外にある「音楽」の力で出た効果ですね!

「企画を音楽にする」ことと、「楽譜を作る」は同じ。
「プレゼンテーション」は、「音楽ライブ」と同じ。
⇒つまり、企画自体をエンタメ化することでビジネスはうまくいく!

くろやなぎさんは、インスタレーションなアイデアや音楽、アートなどを掛け算することでビジネスを成功へ導くと、お話してくれました。

■「コミュニティへの参加を通してビジネスチャンスも人脈も広げていく!」

▼LT3 なかむらしんたろう(SCHEMA)(※以下、なかむらさん)

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3人目の登壇者は、クリエイティブディレクター×フォトグラファーとしてご活躍されている、なかむらしんたろうさん。なかむらさんのボリュームのある長い髪の毛と立派な髭に、私だけでなく会場のみなさんも一目で顔とお名前を覚えたのではないでしょうか。

そんななかむらさんが、注力していることは、「クリエイター達とのコミュニティ作り」

「ディレクター」としてのお仕事をこなす一方で、「フォトグラファー」としても活動するなかむらさんは、今の自分よりも少し背伸びしたコミュニティへ入り、そこに参加している様々なクリエイター達と仲良くなることで、ビジネスチャンス・人脈の輪を広げているとのこと。コミュニティへ参加した際に確実に自分を覚えてもらえるようにとの理由で、この見た目にしていると、実はその風貌もビジネスへ繋げるための計算であることを話してくれました。

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この積極的なコミュニティ参加活動の結果、現在、お仕事の依頼者は全てコミュニティで人脈として繋がった飲み仲間であるというから、その効果の凄さが伝わってきますね。コミュニティへ参加をしても若干人見知りしてしまう私には眩しく映りました。

そんななかむらさんは、パラレルワークをする上で大事にしていることは「依頼者ファースト」であることと仰っていました。コミュニティをきっかけに知り合った方や自分のことを正しく知った上で、ご相談くださる方々を大切にして仕事に取り組んでいるとのことです。

■「クライアントの課題解決を達成するために最適なアウトプットを目指す!」

▼LT4 前野 剛宏(D2C dot)(※以下、前野)

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最後に登壇した弊社、D2C dotディレクション部の前野は、主にオンラインでのプロモーション企画・制作ディレクションを担当し、最近はソーシャルゲーム業界でのプロモーション施策に多く関わらせていただいています。常に新しいWeb演出・動画活用などを研究・模索している技術肌なWebディレクターです。

前野は、クライアントの課題を解決するために最適なアウトプットの方法にこだわり、担当している作品のユーザーに喜ばれるための施策実現を常に目指しています。

実制作においては、思い描いた動き・表現を実現できるよう「Unity」「Cinema 4D」「After Effects」などのツールを活用して、最適な表現を模索しているそうです。実際、前野がディレクションを担当したサイトやサイネージは、作品の世界観を上手く取り込んだギミックなどが盛りだくさんで、度々SNS上でユーザーからの喜びのコメントをいただいております。

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また、より効果的なクリエイティブを提案するために、カメラマンとしての案件も担当しています。写真1枚としてのクオリティではなく、「作品特性の〇〇が感じられるか?」「イベントの臨場感が伝わるか?」など、あくまでもクライアントの課題を解決できるアウトプットを創り出す点を重要視していると、話していました。

最後に、施策の制作を担当する際は、DEMO制作など、事前に「検証」することを大事にしていると前野は話します。制作チーム、クライアント含め、アウトプットのイメージを事前に共有することで、制作進行が安全になり、かつ、細かな部分までクオリティも高められると話し、締めくくりました

■まとめ

ここまで4人の登壇者のお話をご紹介してきましたが、弊社前野を含め、皆さんそれぞれ自身の強みと複数分野でのスキル・知見を生かして活躍されていることがわかりますね。私も皆さんのお話を聞いていて、感心したり、見習うべきことが多いと感じ、それととともに自分に足りないものが見えてきたなぁと思いました。皆さんはどう感じましたでしょうか?

ほんのちょっとの意識や行動で、今の自分よりも1つ上のお仕事ができるようになるかもしれないと思うと、今回のイベントで登壇された方々の実体験に基づくリアルなお話は勉強になりますよね!

さて、ここまで各登壇者のお話をご紹介してきましたが、イベントの後半戦で実施された「パネルディスカッション」の模様は、イベントレポート後編として後日公開いたします!

複数領域で活躍をする4人の思考、複数領域でお仕事をすることによる「いい面」「悪い面」、活動する上でのポイントなど語っていただきました。ぜひお楽しみに!!ではでは〜。

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