恋人といるときが「オン」なのか「オフ」なのか

恋愛観をこじらせてからというもの、男女問わず友達と話していても恋愛の話になることが多い。

そんな風にたくさんの人の恋愛話を聞くなかで、カップルが上手くいかなくなる、不穏な空気が流れるその予兆として、「オンオフ」のずれがあるのかなと思った。

簡単に言うと、「恋人といるときがオンの人」と「恋人といるときがオフの人」がそれぞれ付き合うとずれが生じるよねという話。

オンの人は恋人に弱いところを見せるのが苦手。仕事が忙しいときには恋人と会うことができないし、恋人といるときがオフではない以上、忙しい中、せっかく休みがとれても、出来ることなら別の予定を優先したい。

オフの人はつらいときこそ恋人に会いたい。どんなに仕事が忙しくても、たった数分でも会えるのであれば時間をつくるし、会えないのであれば電話でもいいと思ってる。

このタイプが逆だからといって、うまくいかないわけではないと思う。ただ、もやもやしてくるのはどちらか、あるいはお互いが忙しくなってきたとき。

オンの人がよく言う「疲れてるから会えない」「忙しいからしばらく会えない」という断り文句、これはきっと嘘を言っているわけではないのだけど、オフの人には理解こそすれど共感ができない。オフの人からしたらまったく自分の中にない感覚だからだ。オフの人も仕事や疲れを理由に会えないと言う人に、我を通して会いたいと伝えるのはわがままだと理解してるからこそ相手に負担はかけたくなく、我慢することを選ぶ。

しかし共感できないことと付き合っていくのは思いの外難しい。また話を複雑にするのが、オンの人は恋人とは会えないけど、自分がオフになれる人とは会ったりできること。これは恋人からしたらモヤモヤしてしまうのも分かる。初めは「ちょっと疲れたから声を聞きたい」程度だったのが、だんだんと相手への不安やもやもやになり、それを会って解消したくてしつこくしてしまい、相手に嫌がられぎこちなくなる。「一回会う」だけで解決するはずなのにどうしてうまくいかないのかと、やり場のない思いが膨らんでいく。オンの人はオンの人で、疲れてるから会えないのは事実だし、それで相手に不満がたまっていくことに不満を募らせる。

もちろん恋人だからといって、必ずしも弱みやオフの自分を見せなくてもいいと思う。弱みを見せる相手が、信頼できる友達でも上司でもよく行くBarの常連でも、自分がオフになれる相手や場所があるのならなんでもいいはず。ただ、相手に自分の感覚を理解してもらえていないのであれば、きちんと会話をすることが必要なのだ。「忙しいのに『会いたい』って言ってくる恋人にイラついてしまう」で片づけるのでなく、「仕事を優先して全然会ってくれない」で片づけるのでなく、きちんとお互いの価値観を伝えるべき。相手がわがままで言っているのではないと分かるだけでも、妥協案は探りやすくなるし、その段階になって初めて「我慢する」って選択肢も生まれる。これはどちらかのわがままで発生している問題なのではなく「価値観の不一致」によって起きている問題なのだ。

オンオフと、極端な分類をしてしまったけど、おそらくこれらのタイプはハッキリ分かれているというよりはグラデーションだ。そして、「自分はいつも恋人といるときはオフのタイプ」とも限らず、相手によってオンとオフは切り替わるのだと思う。その上で、自分が「オン」になる相手、「オフ」になる相手を意識的、もしくは無意識的に選んでいるのだろう。

あくまで個人的には、オフ同士が付き合っているのがいいと思う。事実、僕は自分にとってオフになれる相手なのかは意識的に見るようにしている。そういう視点で見ていれば、相手にとって自分がオンなのかオフなのかも、なんとなく分かる気がする。気がするだけかもしれないけど。

ただ、好きの気持ちをコントロールすることは難しい。好きになろうとして好きに”なる”ではなく”なってしまった”という場合がほとんどだと思う。でも価値観が合わないことはそこまで問題でもない。共感ができなくても理解し、お互いを尊重することで、人間は関係を続けていくことはできるし、合わない部分は別のところでカバーすればいい。その部分を「愛」でカバーできるのならば、きっと幸せなことだ。

「愛」を知らない男が何を言ってんだって感じだけど。

#恋愛

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Daiki Hayakawa

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