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人からおすすめされたものを並べたら、自分の輪郭が見えてくるかどうか【服編】

いまだに思春期をこじらせたみたいに自分の輪郭を探している。自分の好きなものと嫌いなものを知ることや、他者との関係性によって滲み出る境界線のようなものが輪郭と呼べるのだろうか。

ふと思い出す。そういえば、おすすめされたものって、人から「これは好きそう」「似合いそう」と思われて勧められたもののはず。相手からどう見えているかって、それは輪郭なんじゃないだろうか。

気になったので、ここ1年くらいで人から勧められたものをざっくばらんに並べてみる。僕にはほんとうに仲の良い、服好きな友達が一人いる。彼のおかげで、いままでにおすすめされた服が山のようにあるので、まずは服から。思い出した順に振り返ってみる。

備忘録という意味で、随時更新していきます。本や映画、その他のものに関してもそれぞれまとめる予定。

TEATORAのスニーカー

「え! TEATORAってスニーカーも出してんの?」「ボーリングシューズみたいでかわいいっしょ」「フォルムやば」

と言った会話を覚えている。確か、何の脈絡もなく急にLINEで「絶対似合う」ってURLが送られてきた。これが、服好きな彼からこれから幾度となく送られてくることになる「おすすめ」の始まりだった。

ものすごく欲しいなと思ったけれど、お金がなかった。『TEATORA』のジャケットは好きで1着持っている。

というより、『TEATORA』を好きだと知っていたからこのスニーカーをおすすめしたのだと思う。

1LDKのniuhans別注シャツ

「ネイビーが似合うんだよなー」みたいなことをいろんな人からよく言われる。

自分のことを考えておすすめしてくれることは、すべて嬉しい。意外なものをおすすめされることも嬉しいのだけれど、もっと嬉しかったのは「自分が絶対に好きだなあ」って思ってるものをおすすめしてもらったとき。自分が好きなものを「似合う」と言われるのは嬉しい。

おすすめされた次の日には中目黒の『1LDK』に行き、ものの5分で試着と購入を済ませた。店員さんから「何かで見たんですか?」と聞かれ、即答で「仲良しの友達が『絶対に似合うから買った方がいいよ』ってURL送ってきたんですよ。そんなの買うじゃないですか」と答えた。ひとしきり笑ったあと、「仲がいいんですね」と言われた。

carol

原宿にあるセレクトショップ。オープン直後から気になっていたところ、「一緒に行こうよ」とLINEが来た。「マジで全部似合いそう」って言われた。気がする。確か。

セレクトブランドもいいんだけど、オーナーが手掛ける『stein』というブランドも、好きなんだよなあ。

ちなみにこの会話をしたのは2年くらい前で、それからも定期的にこのお店の話をしているのに、まだ2人で行ったことはない。

Milok

「このブランドの服、全部似合いそうだよね」

いっつもこんなこと言ってんなあと思うけど、嬉しいものは嬉しい。『Milok』は学生のときに通っていたお店が扱っていたので知っていた。そのときも仲が良かった店員さんから「似合いそうですね」と言われていたのを思い出す。

買ったことはないんだけど、似合うと言われるのはわかる。

ヤーモのダスターコート

「これを着てくれ」とURLとともにLINEがきた。

分かる。そしてきっとネイビーを想定してるんだろうなということも。

埃避けの薄手コートであるダスターコート、春先とかに着たいなと思った。そういえば薄手のコートって好きだなあ。

YASHIKIのニット

これはおすすめされたというか、元々好きなブランド。好きだという前提で「これのネイビーが似合いそう」とおすすめされた。

着物のパターンをオマージュして作られている『YASHIKI』では定番の形。肩の矢絣(やがすり)柄がいいなあと思う。

後述する『FAN』というお店での出来事がきっかけで、彼は『YASHIKI』を見ると僕が浮かぶようになったらしいです。

FAN

彼から「絶対好きだと思う」とおすすめされた原宿にあるセレクトショップ。

実際にお店に行ってみた感想は、ほんとうに最高だった。『YASHIKI』や『o』をはじめとした好きなブランドを扱っていたのはもちろんのこと、『YASHIKI』に関するあるやりとりで店員さんに完全に笑わされちゃって、一発で「大好き」ってなった。

そのエピソードのせいで、彼は『YASHIKI』で僕を思い浮かべるようになったのだと思う。

HI-TECのスニーカー

ダッドスニーカーの文脈で「スニーカーほしい」と言っていたら、「買いなよ HI-TEC」と一言。

LOCALINAのショルダーバッグ

ショルダーバッグが好きみたいなことよく言ってたからか、「これ買いなよ」とクリスマス直前くらいのときにLINEが送られてきたのを覚えてる。

「カラーはあえて赤いきたいな、クリスマスに誰かくれないかな」とかなんとか返した記憶がある。

NEON SIGNのコーチジャケット

このとき、ほんとうにお金がなくて、「これから収入が減るから人と飲みに行ける回数減るわ……」ってことを悲しいテンションで話した。彼も「飲み会減っちゃうの、悲しいな 安いところに行こうよ」なんて言っていたのに、緩急よろしく「そんな君に似合いそうな服を紹介するぜ!」って送ってきた服その1。

ATELIER BETONのブルゾン

その2。

どっちも確かに絶対似合うだろうなあって服だったから悔しい。

Curlyのスウェット

「カーリー、いつも似合いそうだなあと思いながら見てる」とのこと。

彼はいつも身幅広めのルーズシルエットの服をおすすめしてくれる。

藍染コルテッツ

いつものごとく「これ買いなよ」。藍染のコルテッツなんてあるのかって結構食いついた。このお店はほんとうに珍しいもの置いているなあと思う。

彼は覚えてないだろうけど、Twitterで昔「女の子がネイビーのコルテッツ履いてたらやばいよね」って会話をした記憶がある。

オールウェザーコート

誘われた飲み会に全力でくらいつくレシーブの鬼「リベロ早川」と呼ばれていた時代、「そんなリベロに朗報」と送られてきた。

「名前が良いっすね オールウェザーコートっつって 天気予報見なくていいっつって」

「確かに! でっかくガバッっと着られますね」

という偏差値低そうな会話をした。

コーデュロイのスウィングトップ

コーデユロイのアウターもラグランスリーブのアウターも両方好みなので、ほんとうに欲しかったな。売り切れちゃったけど。

itten.のガウン

「このブランド、全部似合うと思う」と何度言われたかはもはや覚えていない。

けど、言われたものは自分でも似合うと思う。

モールスキンのハット

帽子のイメージはほとんどないと思うから意外だった。

「ブランドからしてきっとハマる」「ゆるめのフレンチです」と言っていた。これはあくまで客観的なイメージとして、「ゆるめのフレンチ」が好きそうに見えるんだなあ。もちろん好きです。

the Sakaki

たまたまおすすめしてくれたURLのお店が、僕が実家時代よく行っていたお店だった。

ゆったりとしたシルエットで和の要素がある服は好きだ。もちろん『the sakaki』も好きなので、「これ買いなよ」と言われるのは嬉しい。

あまり関係ないけど、『the Sakaki』は2013年の能面のルックが好きだった。

エッセイ

デザインに大きな特徴があるわけではないアイテムで、自分のこと思い浮かべてもらえるのってすごいことだよなあって思っている。

FRED PERRYのポロシャツ

『FRED PERRY』にデザインポロがあることを知らなかった。ポロシャツってほとんど持ってないのだけれど、このとき初めてちょっとありかもなあって思った。「マッ紺」はやばいと思う。

「たぶんポロシャツ似合うでしょ 綺麗な顔してるし」とのこと。そうか、ポロシャツが似合う綺麗な顔してるのか~となった。そういえば彼はいつも僕のことを「綺麗な顔」って表現する。だからなんだって感じだけど、必ずそういう表現するから気になってきた。

繰り返しになるけど、「マッ紺」はやばい。

SOWBOW

これは下北沢の「よっちゃん」で昼間から飲んでたときにおすすめされたブランドだから会話の内容をまったく覚えていない。

「ここ最近で一番いい」って言ってた気がする。覚えてないけど、でもめっちゃいいなと思ったからメモした。

is-ness

「is-ness似合うよ」っと。

だよなあって思った。

UNUSED×Suicoke

これ、改めて見てみるとめちゃくちゃかっこいいな。

これに関しての彼のツイートは、ものすごく嬉しかった。日常の中で自分のことを思い浮かべてくれる時間が、どれだけ多幸感あふれる瞬間なのか。

レザーライダース

やっぱりぼてっとしたものが似合うんだなあ。今年はほんとうに挑戦してみたい。

左右対称のオールドスクール

これとかも絶対好きなんだけど、それをドンピシャで「似合いそうだなあ」と言われるとほんとうに嬉しい。

BLANCK

初めて知るブランドでも、「似合う」と言われて知ったブランドには愛着がわいてしまう。そういうブランドが彼のおかげで増えていくことを最近楽しいなと思っている。

僕が敬語でリプライをしているのは、知り合ったばかりとかではなく「好きな人には敬語を使いたくなる」というだけ。いつも敬語なわけではもちろんない。

BATONER

「これ着てそうだね」

着てるかもな~着てないけど。サイズ感かなり好みだ。

『BATONER』は『逃げ恥』で平匡さんがここのニットを着ていたという印象が強い。

CITY(2018AWから"foof"に改名)

初めて教えてもらったブランドだったけど、ドンズバできた。取扱店が少ないからまだ着ることも触ることもできていないけど、いつか買いたいなと強く思う。リンク先は、「似合いそう」とおすすめされたジャケット。改名の影響なのか公式instagramが消えていたので、別のサイトから引っ張ってきた。

僕はポケットフェチなので、ユニークなポケットがある服が気になってしまうのだけど、『CITY』には「ロング缶が計4本入る飲兵衛仕様」のジャケットがあって、笑った。最高だった。

COMOLIのフットボールT

おすすめされたわけではないけど、僕が好きでよく着ているブランドである『Ithe』の松尾さんから「めちゃくちゃ似合いそう」と言われたのがうれしかった。

「袖口が広くなってるゆるさがだいきくんぽい」とのこと。

Ithe

そういえば、『Ithe』も元々は彼に紹介してもらったブランドだった。長い間Twitterだけで繋がっていた彼と初めて会うことになった、確か表参道の『中西』で飲んでいたときだった。

初対面で意気投合して、「絶対Ithe好きだと思う 今度松尾さん紹介するよ」なんて話をしたはず。その場で調べて「絶対好きだ」と返した。

何も間違ってなかった。いまではほんとうによく着ている。

僕が夏によく履いているワイドパンツは2017SSのもの。

このパンツに白スニーカーを合わせるのがめちゃくちゃ夏っぽくて好きだ。

マーガレットハウエル×ジョンスメドレーのニットポロ

めちゃくちゃかっこいい。自分の中で定期的に思いっきり育ちの良さそうな格好をしてみたい欲がある。ジョンスメドレーはいつか着てみたいな。

THEEのダブルボタンシャツ

ダブルボタンのシャツなんて初めて見たけれど、ドンズバ。ボタンをかける位置によってシルエットが変わるの面白いな。たぶんだいたいダラーっと着るだろうし、そういうイメージなのだと思う。最近はこういうユニセックス製品に心惹かれることが多い。

FLISTFIAのカーディガン

前で留めるボタンがないので、正真正銘羽織るだけのカーディガン。個人的にカーディガンのボタンしめるのが好きじゃないのでじゃあボタン無くていいなと思った。まさに需要と供給の一致。

この記事内で印象的だったのが、このカーディガンのことを”作品”と呼んでいること。確かに作品だよなあ。

COMESANDGOESのトート

普段、肩から下げるタイプのトートバッグを持つことがほとんどないので(持ち手が短い、肩から下げるというよりは手で持つタイプが多い)、自分だったら絶対選ばないタイプのバッグ。

気軽に、ラフに扱えるものが好きなので、丈夫なタイベックはありかもなあ。

SOUTH2 WEST8のパイピングジャケット

フリース大好き人間なので、秋口から冬はずっとフリースを着ている。フリースが好きだってことをちゃんと覚えてくれていたんだなあとなんだか嬉しかった。

ゴアテックスのオールブラックサロモン

ゴアテックス仕様のシューズ。トレランシューズなのでグリップもホールドもしっかりしてるし、オールブラックなので街にも馴染む。

ゴアテックスのスニーカーをずっと探していたので、すぐにお店を回って実物を見てみたけど、ソールがめちゃくちゃ好みだったので即購入した。

人からおすすめされたものは、ほんとうに欲しいと思っていてもなかなかタイミングが合わず買えないんだけど、これはどんぷしゃだった。久しぶりに間違いないと思える買い物ができた。


【その他随時更新】最終更新2018.10.30

まとめ

自分のことを考えておすすめしてくれたことは、嬉しいから個別で結構覚えてるものだけど、こうして並べてみたことはなかったので新鮮な気分。

おすすめされたものは、お金さえあれば基本的には全部買いたい。しかし現実的には、金銭的な意味でそれは叶わない。それでもいつか手に入れるために、おすすめされたものはすべてメモで残してきた。そのタイミングで買い逃すともう買うことができなくなるアイテムも多いけど、それでもいつか、どこかのタイミングで巡り合うことだってあるはず。そんな淡い希望をいつまでも夢に見ている。

これだけで輪郭が分かるかは分からないけど、このnoteを見るだけでおぼろげでも「なんとなくこんな人」ってのが伝われば面白いなあと思う。

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