見出し画像

変化を恐れ、立ち止まった話 【蓮ノ空感想文】

初めまして。穂のりんと申します。
103期が終わり、新たに104期が始まりましたね。

新学期!新しい物語の始まりだ!と意気込んでいたものの、いざ始まるとさまざまな想いが溢れて立ち止まってしまいました。

これは僕自身が悩み、感じた事を書き留めた日記のようなものです。



101期生の卒業

『いずれ会う四度目の桜』、とても好きなタイトルです。
天才だと思いました。

いつか訪れる旅立ちの日に例外はないんだぞってメッセージが込められているような気がして。
少し先の未来を考えてしまって、胸が締め付けられます。

一年があっという間に過ぎてしまった、と何度も思いました。

卒業した沙知先輩は、スクールアイドルクラブには戻ってこない。
もちろん繋がりが消えてしまったわけではないけど。

すれ違ってしまった後輩達とようやく笑い合えるようになって、これからだ!と思っていたのに、時の流れはあまりにも無情でした。

それでも。旅立ちを見届けた後は暖かな気持ちになり、あの瞬間に立ち会えたことに幸せを感じていました。

もちろん寂しさはありましたが、蓮華祭の熱にあてられた僕は、残された彼女達の物語がこの先どういう結末を迎えるのか楽しみだったのです。


104期、スタート

104期重大発表会の知らせを受けたのは、ちょうど金沢へ向かう準備をしていた時です。
大切な配信とまで言われているし、これからの展開に重要な話をするんだろうな、といった程度に思っていました。

金沢に着くと、咲き誇る満開の桜に迎えられました。1日はとても短い。全部回りきれないくらい色んなところで咲いていました。

あっという間に迎えた夜。

新しい物語の幕開け。
104期の始まりは卯辰山で見届けたくて、遊び疲れた身体を引きずって見晴らし台へと向かいました。

到着すると、好き好きクラブの皆さんであろう方々が既に配信開始の瞬間を待ちわびていた。その光景を見た僕は胸が高まりました。

蓮ノ空に初めて触れたのが去年の8月で、新学期スタートの瞬間を見届けるのは今回が初めてだったのです。
この瞬間に立ち会えて嬉しい、期待、という気持ちでいっぱいでした。

ついに始まった『104期 重大発表会』

メンバーの掛け声とともに登場する104期生。


頭が真っ白になりました。


本当に新入生が入るんだ、と衝撃を受けました。
当たり前です。夕方ごろにハッシュタグ変更のお知らせがあり、
「新メンバーお披露目104期」になっていたのですから。

その時は現実味がなくて、ふぅん……?そうなんや。としか思っていませんでした。我ながらアホすぎる。

配信は進んでいく。頭が真っ白になった理由が自分でも分からない。
言いようのない感情が頭の中をぐるぐると回り続ける。
それでも、真っ先に浮かんだ言葉は「ごめんね」という言葉。
何に対しての謝罪なのかすら分からないまま、ずっと申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

今思うと、笑顔で祝福できなくてごめん、弱い自分でごめん、といった意味合いが込められていたように思います。

中でも寂しい気持ちが一番強かった。
それぞれのユニットが2人で作り上げる世界観が大好きだったから。
もう二度と同じ世界を味わえないなんて考えると、泣きたくなるくらいに寂しかった。
それほどまでに、この一年で積み上げてきてくれたものが大きかった。

今ここで変化を受け入れず、閉じこもってしまえば、2人の世界を保つことができる。自分の中でだけは。
時の流れは止まらない。
活動記録。メンバー紹介動画。キービジュアル。
次々に更新されていく。
僕はすっかり立ちすくんでしまいました。


新曲でドカ泣き

突然すみません。見出しの通りです。馬鹿みたいに泣きました。
あの出来事から数日経ったころ。
このnoteを書いている最中に、104期のアルバムが発売しました。
フラゲはしたものの、踏み出す勇気がなくて2日も放置していたのです。

勇気を出しておそるおそる手を伸ばしたCD。再生した瞬間に、頭をガツンと殴られたような衝撃を受けました。

スリーズブーケ、DOLLCHESTRA、みらくらぱーく!。
それぞれの表現で、今と未来への想いを歌う。

僕の大好きな彼女たちがそこにいた。

寂しい。踏み出すのが怖い。胸が苦しい。
時の流れは意地悪だ、と彼女たちは歌うのです。

オタクの勝手な思い込みかもしれないけど、歌詞が今の自分の心情とリンクしているようで、胸の奥深くに突き刺さった。

あぁ、彼女たちも同じ気持ちを抱えているのかな、なんて思った。
きっと僕らが想像もできないような葛藤を抱えているはず。
それでも前を向いて、未来へ繋ぎたいと歌う姿はあまりにも眩しすぎた。

彼女たちに照らされて、自分の世界が明るくなっていくような感覚。

大切なものを守るために、時には形を変えながら未来へと受け継がれていく。
僕はそんな当たり前のことが見えなくなっていた。


時代を超えた想いの繋がりを、
彼女たちは伝統と呼んでいる。


それなら僕は、
想いを未来へ繋ぐ瞬間をともに生きたい。


きっと、これからも寂しさや苦しさを味わうだろうし、喜びを噛みしめる瞬間だってあるだろう。
それでも、その時にしか味わえない感情を大切に、愛していきたい。

僕が立ち止まってしまった原因は、”変化”してしまうことの寂しさだった。

何日も本気で悩んだんだから、この感情は本物だ。
心の底から本気になれるものなんて、探したって見つからない。
蓮ノ空に出逢えた僕は幸せ者だ。

彼女たちと喜び、悲しみを共にし、同じ青春を過ごす。
その先に見える景色を、確かめたい。


今を走り続けている人に「それは青春だ」なんて言ったって、あまりピンと来ないだろう。
当事者は夢中で、なりふり構わず走り続けているのだから。
だからきっと、いつか立ち止まり、振り返った時。
自分が残してきた足跡を見て「青春だったなぁ」と、想いを馳せる瞬間が訪れるんじゃないかと思う。

僕はそんな瞬間に出会いたい。
今書いているこの気持ちだって、「こんなこともあったなぁ」なんて笑い飛ばせるような思い出にしたい。
だから、彼女たちが走り続ける限り、僕も走り続けようと思う。


卒業した先輩が言っていた。
未来はきっと、意外にも明るいのかもしれない。

来年の僕は、
満開の桜に包まれて何を想うのだろう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?