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BASE FOODは本当に完全栄養食なのか。

コンビニにあったBASE FOOD、デザインがとても近代的でオシャレだったのでなんとなく手に取ってみた。
チョコ味。実は昔食べたことがあるのだが、おいしくなく、それ以降なんとなく避けていた。
BASE FOODはコミュニティサイトを使ってユーザーと共に開発しており、数十回もリニューアルしてるらしい。

かわいい、ロゴはコックを意識してる??

食べてみると、もっちりしていて美味しい。ただ、1日に6個食べないといけないらしい。それは無理だ。1個食べただけで十分な満腹感だ。ダイエットしたい人には満遍なく栄養を取れていいのかもしれない。最近はカップ焼きそばが販売されたので、BASE FOODをうまく組み合わせれば毎日食べられるかも。(毎日は飽きるかもしれない、、、)個人的には仕事の間のおやつに食べようなと思っている。

詰まってる感と、粒々感があった

長い前置きではあったが、弊社では完全栄養食の開発を行ったことがある(どの商品かは契約上言えないことなっている、すまん)。実は食事摂取基準は性別・年齢・活動レベルに応じてかなりの差がある。そして、最低量だけでなく、上限量も存在する。まさに、針の穴を通すような細かい設計をしなければいけないのだ。


BASE FOODの完全栄養食の定義

BASE FOODの完全栄養食の定義には「栄養素等表示基準値」というのを採用している。
これは厚生労働省が出している「日本人の食事摂取基準 2015年版」の年齢・性別ごとの栄養基準値を人口に応じて平均化(加重平均)したものである。各年齢・性別で基準値全然違うけども、日本人全員の平均の基準値を作ったということだ。
この栄養素等表示基準値から脂質・飽和脂肪酸・n-6系脂肪酸・炭水化物・ナトリウム・熱量は他の食事由来による過剰摂取の可能性が高く、基準から排除している。BASE FOODはBASE FOOD以外を食べることを前提にして作っている。排除項目に関しては確かに過剰摂取しやすいので都合が悪く恣意的に除いたわけではないのかもしれない。競合メーカーの完全栄養食には設計上補えなかったから基準から排除していると見受けられるものもあり、この点では誠実さを感じる。

BASEFOODが完全栄養食か検討したみた

前置きは長かったが、今回食べたチョコ味の裏の表をみて検証してみる。BASEFOODは1食2個食べないといけないので、1日6個食べる想定。

開け方間違えた、、、

以下、3つを比べる。()内は採用基準値。
想定は40歳サラリーマンとOLの2人。

・BASEFOODの完全栄養食基準(栄養素等表示基準値が元)
・30〜49歳男性、運動量普通(厚生労働省、日本人の食事摂取基準2020年版)
・30〜49歳女性、運動量普通(厚生労働省、日本人の食事摂取基準2020年版)

エネルギー(カロリー)

BASEFOOD、実はカロリーは全く足りてなかった。これはBASEFOODの定義にある例外通り。「BASEFOODだけを食べる」という想定で設計していないことがわかる。(エネルギーを充足させようとするととんでもない量を食べないといけないという内情もあるかもしれない)

その他の栄養素

意外にも例外対象のn-6系脂肪酸は本対象基準は全て満たしていた。その他ビタミンミネラルも女性は全て基準を満たしていた。男性においてはカルシウム94%、リン94%、亜鉛87%と3栄養素が基準値を満たしていなかった。この数字をどう評価するかは議論になるのだが、個人的には良い値なのではないかと思う。

結論

BASEFOODは男性だけ完全栄養食ではなかった。でもおいしい。忙しいビジネスパーソンの朝・昼ごはんなどでおすすめかもです。
仕事の合間に書いたので書き足すかも

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