7-1-1 経営・組織論

企業は、企業理念の下、その会社の目的を実現するために企業活動を行う。その際に大切になる経営資源には、ヒト・モノ・カネ・情報の四つがあり、これを管理するのが経営管理。

■企業経営
企業は営利活動を行う組織ですが、単に利益を追求するだけでなく、企業理念をもち、CSR(corporate social responsibility 企業の社会的責任)を果たすことも重要。
また、地球環境に配慮したIT活用を行うグリーンITの思想も大切。地球環境に配慮したIT活用を行うグリーンITの思想も大切。
地球環境に配慮した商品を購入するグリーン購入も意識する必要がある。法人化された企業を会社と呼ぶが、現在、日本で設立できる会社の形態は、合資会社、合名会社、合同会社、株式会社の4種類。株式会社では、市場で株式の売買を行えるよう、株式公開ができる。
企業では、災害時にも企業経営を継続できるよう、BCP(business continuity plan 事業継続計画)を策定し、重要な業務を優先して稼働させるように準備しておくことが大切。

■企業の特徴
企業が将来にわたって無期限に事業を継続することを前提とした考え方がゴーイングゴンサーン(継続的事業体)。そして、企業の特徴や個性を明確に提示し、共通したロゴやメッセージなどを発信することで社会に向けたイメージを形成していくことをコーポレートアイデンティティという。
また、企業は一般投資家や株主、債権者などに情報を開示する必要がある。その投資家向け広報がIR。そして、企業は1社だけで活動するのではなく、様々な利害関係者との相互作用で成り立っている。そのため、企業に対する利害関係者の視点から、企業経営の社会性や、政治性を確保する必要がある。この考え方をコーポレートガバナンスといい、企業の経営者が、適切にマネジメントを行なっているかをチェックする。

■ヒューマンリソースマネジメント
経営管理においては、ヒューマンリソースマネジメントが非常に重要となる。HRMには、人事管理や労務管理だけでなく、組織の設計や教育・訓練・報酬体系の設計、福利厚生など様々な内容が総合的に含まれる。
従来は能力主義だった人事制度は徐々に、具体的な成果を基準とする成果主義に変わってきた。
成果主義ではMBO(management by objective 目的管理制度)などが導入され、評価の公平性や透明性をあげている。
さらに、従業員のコンピテンシに重点を置き、コンピテンシの高い人材を採用、評価の概念の導入も進んでいる。

■経営者の職能

CEO‥全ての業務を統括する役員のこと
CIO‥情報を統括する役員
■経営組織
階層型組織‥経営者、部長、課長、平社員
事業部制組織‥製品やサービスごとに事業部を分ける
職能別組織‥人事、営業、システム
事業部制組織‥製品やサービスごとに事業部を分ける
職能別組織と事業部制組織を合わせたマトリックス組織
期間と目標を定めたプロジェクト組織

■経営環境の変化
ワークライフバランスに考慮した勤務形態を実現する必要がある。
サテライトオフィスや自宅で勤務を行うSOHO(small office home office)といった形態が発展してきた。
投資家も、単に利益を追求するのではなく、経営陣に対してCSR(社会的責任)に配慮した経営を求めていくSRI(社会的責任投資)を行う必要がある。

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