岡村ちゃん新譜の1曲目は XXXX の XXXXXXX だよね。

 なんか note ユーザーが増えている(理由はだいたい分かってるけど,その辺のモヤモヤ感は置いておこう(^^;))ようなので,超久々に雑記を置いてみる。

 岡村ちゃんの新譜『幸福』。まず,全体の感想としてはかなりよかった。既発曲ばっかでどうなるのかと心配したが,意外にアルバムとしてよいパッケージになってるのですよね。各シングルの性格がバラバラなのが,かえって幕の内弁当的に楽しめていい感じ。

 新曲は『できるだけ純情でいたい』が出色,『揺れるお年頃』がかなりグッド。『新時代思想』はちょっとやっつけのテクノっぽくて,自分の好みではなかったです。岡村&卓球もあんまり好きじゃなかったのよね自分(^^;)。

 で,本題は1曲目の『できるだけ純情でいたい』。自分はこの曲を聞いたとき,
  「あえて今,
   シャーデーで来るか!」

と思った。アダルトコンテンポラリー感満載のゆったりとしたリズム&伴奏,イントロの雨音。これはもう確実に SADE の "The Sweetest Taboo" や "Kiss Of Life" を始めとするクワイエットストームからの引用ですよねと。

 もちろんメロディは違うもので,いわゆるパクリとかではなくオマージュ的な位置付けとして好意的に評価できる。ときどき,彼の中での洋楽経験がこういう形で曲にポロッと出てくるのが岡村ちゃんの面白さでもあるのです。(最初の頃の,プリンスからの度を越した引用はまた別問題とします。苦笑)

 しかし,ネット上ではあまり同じ意見を見ないのですよね。確かに岡村ちゃんへの評価って,曲自体よりは彼個人の魅力とか歌詞・譜割りへの賛辞になりがちなんだけど,それにしてもあまりにも音楽そのものに言及した情報が少なくて,少し寂しい。

 自分が見たなかでは,“耳マン”で企画されていたレビュー企画中の,スカート澤部氏のレビュー

  https://33man.jp/article/feature1/000668.html

が一番面白かった。さすがプロ,私よりも何百倍も音楽のことを分かっている方が書く音楽的評論は素晴らしいです。ラブメッセージの曲構成の面白さについては「俺も気づいてたよ!」と誰かに自慢したい(^^)。
 ただ,その澤部氏のレビューでも,特にシャーデーやクワイエットストームという言葉は出てきてなかったのです。うーん,これは私の耳がおかしくて,類似性をこじつけているだけなのでせうか。それとも岡村ちゃんの曲に対して「○○に似てるね」って言うのは控えるような空気がどこかにあるのでせうか(^^;)。

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