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「テキストで読むオタク窟(ぐつ)」2019年10月21日の日記

ラジオ音源の自動文字起こしに少しだけ修正を入れたものです。


こんばんは、ウロマガです。

大オタク話をします。分からない人にはもう全くわからない話かもしれません、すいません。えーとですね、今日バンダイナムコフェスティバルというイベントに行ってきました。

場所は東京ドームですね。 東京ドームで行われた音楽ライブの祭典みたいなものに行ってきました。これどういうものかって言うと、名前の通りなんですけど、バンダイナムコという会社が権利を保有しているコンテンツの祭典なんです。

もう具体的に作品名を挙げると、私がもうね、この一年ですっかり入れあげている「アイドルマスター」シリーズ「アイカツ」「ラブライブ」あと「テイルズ」シリーズとか「コードギアス」とか。あと「ガンダム」もそうですね。あと「ワンダーモモ」なんてのもあったりしたんですけど。

そういう、ポップからガンダムみたいなガチのガチガチのやつまで、幅広いやつが一堂に会するという、スマッシュブラザーズ的なやつで昨日今日と二日間行われてたんですけど。この二日目の方だけ行ってきました。

これ何で行くことになったかっていうと、本当に思いつきで昨日の時点では全く行く予定がなかったんですけど、一日目のライブが終わった後のタイムラインがほぼそれ一色に……あのね、興奮したオタクの大オタクの大汁にタイムラインを染め上げられまして。それ読んでたら気になってきちゃって。もうなかなか滅多にこんなことないよ、ということが書いてあったので。これ行こうかなと。だからもうほんと、開演の24時間前に行くことに決めたんですよ。

そもそも、ライブの存在自体は知っていたんですけれども、どうせチケットなんか取れないと思ってたんです。確認してみたら意外とまだチケット残ってますってあったんで、じゃあもうこれ今買うしかないなと思って。取らないと二度と行かないだろうなと思って買ってしまいましたね。こういうふうに色んなことを軽はずみにやった方がいいと私は思っていて……なんというか、物事の決定って軽はずみにやればやるほど後で大きい結果が帰ってきた時の「ラッキー感」というか「やった」感? こう……なんか……「いいやつ拾ったぜ」っていう感じですね。 人生の「めくり」が良かったみたいな感じがあるのでおすすめなんですけど。

実際今回「めくり」はすごい良かったですね。あの~、そもそも東京ドームに行くの自体初めてだったんです。あんなにでかいんですね東京ドームって。想像してたよりもはるかにでかかった。ちょっと調べたら5万人ぐらい収容できるんですか、あれは。入った瞬間は「でかいなこれ、野球できるんじゃないの」って思っちゃったぐらいでかかったですね。

東京ドームも初めてなんですけど、そもそもそういう声優さんとかのライブ……アニメ系のライブとかって他にも色々……まあ「アニメロサマーライブ」とかあるじゃないですか。そういうのも入ったことがなくて。だからそれも初めてで。何重の意味でも初めてだったんですけど、やっぱ雰囲気独特ですね。

電車乗って行ったわけですけど、段々と増えていくわけですよ、私みたいなその……社会的に「弱者」っぽい人たちの割合が。増えていって。

だからディズニーランドに行く時と同じですよね。ディズニーランド行く時ってまあ……例えば東京駅からだったら京葉線に乗っていくわけですけど、あのだんだんカップル率とかファミリー率の割合が……カエルの生煮えみたいな……だんだんと気付かないうちに温度が上がるみたいに割合が増えていく。フルグラフィックTシャツを着たオタクが隣に座っているみたいな状態になってて。君たち今までどこに隠れてたのっていう。

あの~、本当にすごいですね。ああいう祭典のために気合を入れたファッションしてくるって発想が私にはなかった。

あんなですね……あの、絵にかいたようなハッピを……というか絵を描いてあるハッピか……。そういうものをみんなどこで買ってきてきたんだろうな~と思ってなんか感動しちゃって……。

私のすごい悪い癖というか、スカしてる部分があるんですよ。オタクしかいない「オタクの寄り合い」みたいなイベントですら……「なんかイベントやってんじゃん」みたいな。「ちょっと行ってみるかな」みたいな……ポッケに手突っ込んで口笛ピュ~、みたいな感じでのコンテンツへの接し方をついしちゃうんですけど。

ああいうキャラもののフルグラフィックシャツを着たりとか、女性は何かバッグの側面のところが透明になっててそこに缶バッチとかを詰め込みまくるっていう最近の謎のスタイル流行ってますけど……ああいうのとかやる人ってのは、もう会場に着く前から「高めている」わけですよね。しかもそれを人にも見えるように。なんか我が身を恥じましたね。

それで気づけば完全に自分の周りがオタクたちのみになっていて。ドームの内側に入るんですよ、回転扉を抜けて。だからもうあれね。魚が出られない不可逆の「魚籠(びく)」に入ったみたいな感じ。罠にはめられたみたいになってて。このまま東京ドームが離陸して宇宙に飛んで、大気圏外で捨てられるんじゃないかってちょっと思ったんですけど。

ライブはもう言わずもがなめちゃくちゃよくて……4時に開演だったんですけど、終わったのが大体9時前ぐらい。だから5時間ぐらい歌いっぱなしっていう超ハードなライブでして。全部で多分40曲近くやってるんじゃないですかね。だからもうヘトヘトになりますけど、でも本当に最初から最後までずっとクライマックスの勢いで。

あれやっぱ凄いですね。「コール」です。あれも初めて体験したんですよ。しかも5万人規模のコールってほんと半端なくて。真っ暗闇に光がフッと湧いて、だんだん増えていって、一瞬にして真っ赤に染まって……ってなってね。で、「ウォー、ワイ!!」みたいなコール。結構、曲の大事なところをオタクが自ら歌っちゃうっていう、あの仕組み何?

例えば「放課後クライマックスガールズ」っていうアイマスの中のシャニマスの中のユニットがいるんだけど、それの曲ね、冒頭で「ねえねえちょっと話聞いて~♪」っていうフレーズがあるんですけど、そこにオタクが「いいこと~あったんでしょう~~オイ!」みたいなコール返すんですけど「ア!?」と思って。なんでオタクが返事するんだよと思って……。「放課後クライマックスガールズの会話だろうが! って一瞬思っちゃったんですけど。

でもあれがたぶん正しい正しい楽しみ方なんだろうな―、と思います。でも、どこから生まれた文化なんですかね。客が勝手に始めたことなんですかね。感極まってしまった観客のオタクが、何か「うおー」とか「あー」とか叫び始めたのが、偶然ちょうど良く雰囲気を盛り上げた結果、「コール」という文化になってしまい……今や5万人を動かす謎の指令と化している、ってこと? その「オタクの始祖」とんでもないことをやらかしてますよね。すごいよこれ。巨人。巨人だよもう。

なんか……でも私、そういうところでもやっぱ「スカし病」が発生してるかも。そもそも、音楽を楽しむ時に自分の体を動かして、いうのが苦手でして。もともと不器用なのもあって。だから、完全に膝に手を置いてですね、こう、拳をぎゅっと握りしめて、あの光る棒も持ってないですから、何をすることもできず、微妙に体を揺らしながら、熱い鉄を押し当てられてるの我慢してるみたいな顔して舞台を見てるんですよ。

楽しんでるんですよ。楽しんでるんですけど、なんか曲を聴くためにはむしろ「自分の体を動かしたらブレる」と思ってしまうというか。ましてや叫んでしまったら聞こえなくなる、みたいな気持ちになっちゃって。いわゆる地蔵状態。地蔵状態で聴いてたんです。でもそれは、あの……「静けさや岩にしみ入る蝉の声」的な。「蝉の声」をしみ入らせるために自分が岩になってたっていう感じなんですけどね。

いやー、でも、なんか見てると楽しそうだったんで、やりたいですね、今度は。光る棒を振り回してワーッてこう叫んだり手を振ったりっていうの。やっぱ、やると別の一体感を感じられるんだろうなぁと思いましたね。

で、まあまあまあ。曲の構成も本当に良くて。

ツイートでも書いたんですけど、「アイドルマスターのオタク3人とアイカツのオタク1人とラブライブのオタク1人、計5人がデニーズで深夜2時までドリンクバーとポテトだけで5時間粘って考えたセットリスト」みたいな感じの「夢セットリスト」が繰り広げられていて。本当にすごかったですね「全然違うタイトルのめちゃくちゃいい曲同士でつなげる」みたいな。

だからもうスマッシュブラザーズ的なことですね、これは。本当に。カービィとマリオが腕組んでる! みたいな、そういう感じ。あれはすごかった。すごい甘やかしかただった。「同時に5万人を甘やかす」っていうですね、甘やかし史上に残る甘やかしを体験してしまったっていう感じです。それぐらい「夢」でした。

 だって、あれですよ。アイマス知らない人はわかんないと思うんですけど、最後に「the world is all one!」っていう団結を歌うめっちゃいい曲を歌ってたら、他の作品の人たち……ラブライブとかアイカツとか……別のアイドルアニメの人たちも全員勢揃いして! 最後はみんなでそれ歌って終わるっていう。

その構造がもう……感動のエコー。すごいなあと思って。凍死するオタクの見る夢だと思ってゾクゾクしました。

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